BOOST ON、新作発表イベントを開催
Kinectを使った新作やサスペンスホラーADVなど3タイトルを発表


4月29日 開催

会場:秋葉原UDXシアター


 株式会社アスガルドは、コンシューマ事業ブランド「BOOST ON(ブーストオン)」の新作発表イベント「BOOST ON制作発表&ニコニコ生放送 in 秋葉原!」を、4月29日に東京・秋葉原の秋葉原UDXシアターにて開催した。

 今回発表されたのは、Xbox 360用「ラブ☆トレ」シリーズ3部作、PSP用「TENEBRAE(テネブライ)」シリーズ4部作、PSP用「この部室は帰宅しない部が占拠しました。 ぽーたぶる」シリーズ2部作の3シリーズ。本稿では、各タイトルのプロデューサーのコメントとともに、ゲーム内容を紹介する。




■ Xbox 360「ラブ☆トレ」シリーズ

【ラブ☆トレ ~Sweet~】
今夏発売予定

【ラブ☆トレ ~Mint~】
今秋発売予定

【ラブ☆トレ ~Bitter~】
今冬発売予定

価格:各9,429円(限定版)
   各7,140円(通常版)


 「ラブ☆トレ」は、Xbox 360 Kinect専用のダンス&アドベンチャー。第1巻「~Sweet~」、第2巻「~Mint~」、第3巻「~Bitter~」の全3作構成として、今夏より順次発売される。価格は、いずれも限定版が9,429円、通常版は7,140円。

プロデューサーの真弓貴氏。リハーサルでつまらないと言われたそうで、本番では頭の上にKinectセンサーを付けて登場した

 ゲーム内容は、Kinectを利用し、12人の魅力的な女の子たちと実際に体を動かしてダンスやトレーニングをすることで、ストーリーが展開するダンス&アドベンチャー。キャラクターデザインは、マンガやイラスト、ゲーム原画などで活躍中の、カスカベアキラ氏が担当している。本作のプロデューサーを務めている真弓貴氏によると、本作は“ダンス”、“歌”、“萌え”、“健康”をテーマに開発しているという。

 ストーリーは、つぶれかけのダンス部を部長の座を押しつけられた主人公が、ダンス部復興を目指すという内容で、第1弾「Sweet」では間近に迫ったステージを成功させるために、第2弾「Mint」では廃部を免れたダンス部を立て直すために、第3弾「Bitter」では世界大会でのダンス部優勝のために、奮闘する姿が描かれる。

 登場ヒロインは、各タイトル4人の計12人。いずれも豪華声優陣が起用されており、各キャラクターごとに持ち歌も用意されている。また、各キャラクターのダンスシーンは、振り付けからモーションキャプチャーまでを、榊原ゆいさんが担当。モーションキャプチャーの際には機材の都合上、一気に作成することになり、全12曲を11時間踊り続けて収録したという。

 トレーニングやミニゲームは、各巻ごとに異なる内容を収録。ゲームクリア後は、クリアしたヒロインの中から4人を選んでオリジナルのユニットを組ませて鑑賞できるほか、別の巻のクリアデータがある場合には、巻をまたいでユニットを組ませることも可能となっている。


第1巻「Sweet」のCVを担当した田中理恵さん、後藤沙緒里さん、榊原ゆいさん第2巻「Mint」のCVを担当した新谷良子さん、原紗友里さん第3巻「Bitter」のCVを担当した佐藤利奈さん、佐藤聡美さん、MAKOさん
発表の最後には榊原ゆいさんが声を担当した伊波茉莉花のキャラクターソングを披露。スクリーンには榊原さん自身が振り付けしたキャラクターのダンスが表示され、見事なシンクロを見せた

【第1巻登場キャラクタ】
伊波茉莉花
CV:榊原ゆい
一ノ瀬明日菜
CV:後藤沙緒里
花京院玉緒
CV:田中理恵
陽月かるた
CV:阿澄佳奈
【第2巻登場キャラクタ】
朝霧れいな
CV:丹下桜
小鳥遊乙葉
CV:原紗友里
ガブリエル・フォックス
CV:新谷良子
真壁しお
CV:浅倉杏美
【第3巻登場キャラクタ】
五十嵐瑠香
CV:MAKO
三城真白
CV:加藤英美里
十時ゆずか
CV:佐藤聡美
藤咲佐子
CV:佐藤利奈

【スクリーンショット】

(C)BOOST ON
※画面は制作中のものです。



■ PSP「TENEBRAE」シリーズ

【闇からのいざない TENEBRAE I】
8月30日 発売予定

【トラウマの輻輳 TENEBRAE II】
10月25日 発売予定

【Re:妹へ… TENEBRAE III】
12月20日 発売予定

【時の還りしところ TENEBRAE IV】
2013年2月28日 発売予定

価格:各6,090円(限定版)
   各3,969円(通常版)


メインビジュアル

 「TENEBRAE」は、人口30万人の人工島の学園都市「ニューアイランドシティ」を舞台に、とある大事件に巻き込まれた人々の物語を描いたPSP用サスペンスホラーアドベンチャー。全4巻で構成され、8月30日の第1巻を皮切りに、2カ月おきに順次発売が予定されている。価格はいずれも、限定版が6,090円、通常版は3,969円。

 ストーリーは、1つの事象を中核に全4部で構成されているが、それぞれが物語として完結しており、1巻のみでも楽しめる。また、全4巻をすべてプレイすると、物語の中心となっている大事件がなぜ起こったのかといったすべての真相が明らかになる。キャラクターデザインは、漫画家の板場広志氏が担当している。


【ストーリー】

 三浦半島沖に浮かぶ人工島、ニューアイランドシティ。

 島の中央に位置するNIU=「ニューアイランドシティ総合大学」を中心とし、独自の高速・高密度なネットインフラが整備されたこの学研都市は 実験的な未来都市として注目され、30万を越える人口を抱える程に成長している。

 しかし一方で、この学研都市には建設当時から不穏な影がつきまとっていた。それは、巨大カルト教団「エクレシア」が関与しているという疑惑。学園で多発する学生や教員の自殺。そして近隣都市で続発する住人の失踪・幼児誘拐疑惑、等……。

 ある日、NIUの教授、久瀬明咲(くぜめいさ)が失踪する事件が起きた。明咲はNIUの創立に関わったメンバーの1人であり、「エクレシア」との繋がりを疑われている渦中の人物でもあった。失踪した彼女の執務室には、無数の肉片が散乱していたという情報が流出、警察も秘密裏に捜査に乗り出した。

 そんな状況の最中、「運命の日」が訪れる。

 忽然といずこともなく湧き出した黒い霧がニューアイランドシティを覆い、都市は外部との一切の連絡を絶ったのである。

 これが後に「ニューアイランドシティ消失事件」として、人々に記憶されることになる凄惨な事件の始まりであった……。


ゲーム内容を紹介するプロデューサーの片山卓哉氏

 ゲームシステムは、オーソドックスな選択肢選択型アドベンチャーゲームで、 分岐には独自に3つのシステムが採用されている。「精神ポイントシステム」は、選択肢で危険な行動を選択したり、ショッキングな出来事に遭遇するとSP(精神ポイント)が減少し、減少しすぎると一部の選択肢が出現しなくなってしまい、行き詰まってしまうこともあるという。「サブテキストシステム」は、ゲーム中で発見した書物やメモなどから事件に関する重要な情報を得たりすることで精神的な余裕が生まれ、SPが上昇する。

 そして最も特徴的なのが「事象変換システム」。これは、主人公が物語中で入手した「事象変換機」を、怪異現象が発生している状況で使用すると、窮地を脱することができるというもの。ただし、状況によっては使用することでBAD ENDに直結することもあり、使いどころの見極めが重要になる。


【登場キャラクタ】
犬上征爾
CV:森川智之
三枝草・パトリシア・薫
CV:三瓶由布子
佐伯翔馬
CV:立花慎之介
神谷涼子
CV:沖佳苗
斯波天智
CV:杉山紀彰
幸田奈緒美
CV:真堂圭
美咲
CV:小清水亜美
MARIA
CV:須藤沙織
久瀬明咲
CV:折笠愛
浦上蒼真
CV:沢木郁也

【スクリーンショット】

(C)BOOST ON
※画面は制作中のものです。



■ PSP「この部室は帰宅しない部が占拠しました。 ぽーたぶる」シリーズ

【この部室は帰宅しない部が占拠しました。 ぽーたぶる 学園サマー・ウォーズ編】
8月2日 発売予定

【この部室は帰宅しない部が占拠しました。 ぽーたぶる 学園ドッグ・イヤー編】
10月4日 発売予定

価格:各9,429円(初回限定版)
   各6,090円(通常版)


プロデューサーの佐藤大介氏。タペストリーを掛けて登場したものの、最後まで見事にスルーされていた

 「この部室は帰宅しない部が占拠しました。 ぽーたぶる」は、株式会社メディアファクトリーから現在までに4巻まで発売されているライトノベル「この部室は帰宅しない部が占拠しました。」を原作とする、帰宅しないLiveアドベンチャー。「学園サマー・ウォーズ編」と「学園ドッグ・イヤー編」の全2巻構成で、8月2日と10月4日にそれぞれ発売される。価格は、いずれも初回限定版が9,429円、通常版は6,090円。

 シナリオは、原作者のおかざき登氏完全監修によるオリジナルストーリーに加え、おかざき登氏自ら執筆したルートを収録した、マルチストーリー&マルチエンディングを採用。キャラクターは原作のイラストを手がけている、ぺこ氏が描き下ろした絵をもとに、Live2Dによって表情や体の動きを表現している。

 発表会に登場したプロデューサーの佐藤大介氏は、原作からアニメ化を挟まず、直接ゲーム化することによって、原作のイメージを極力損なわずにできるという。また、オープニングとエンディングにはアニメーションを採用しており、演出・作画監督を山門郁夫氏、キャラクターデザインはたむらかずひこ氏が担当している。


【登場キャラクタ】
桜江ゆすら
CV:下田麻美
木滝恋子
CV:堀江由衣
秋月琴音
CV:水橋かおり
柊木耶宵
CV:小倉唯

【スクリーンショット】


(C)おかざき登/メディアファクトリー イラスト:ぺこ
(C)BOOST ON
※画面は制作中のものです。

(2012年4月30日)

[Reported by 滝沢修]