株式会社ウェーブマスターは、2011年12月21日に発売したセガのサウンドセクションに所属するコンポーザー陣で構成されたゲームミュージックBAND「セガ・サウンドユニット[H.]<エイチ>」の10周年を記念したアルバム「[H.] 1st Album」のレコ発ライブを新大久保 CLUB Voiceにて開催した。前売り券はソールドアウト、当日も早くから会場周辺には行列ができ、客入れが行なわれると会場は満杯となった。

　Hiro師匠（Kb）、光吉猛修氏（Vo/Ba)、ふっく福山氏(Tr/Kb、庄司英徳氏(G)、そして工藤詠世君(Dr)の5名がメインとなって繰り広げられたライブ。今回のアルバムは、ファン投票で選ばれた10曲と、[H.]メンバーが選曲した5曲、そしてオマケとして、前説をずっと担当してきた西村ケンサク氏による前説MAD曲の、合計16曲で構成されている。

キーボードだけでなく、ピアニカやギターでも活躍したHiro師匠	力強いボーカルとベースを担当した光吉氏	トークではいつもどおり無口だったものの、ギターで圧倒した庄司氏

キーボードとトランペットでしっとり？ 福山氏	エネルギッシュなドラムプレイで会場を沸かせた詠世君	今回のライブのゲストは、[H.]ファンには懐かしい（？）宮岡さん

　今回のライブもいつもどおり西村ケンサク氏の前説で開始。今回はクラブでの単独イベントということで、アルコールもOKとなっており、「マジカル サウンド サワー」、「In the Bule Sky」、「Light Song」と[H.]に関連したネーミングの3つのオリジナルカクテルも販売されていた。

　さて、寒さの中、長い間外で行列を作ってくれたファンを暖めるため、「[H.] 出囃子 Kensaku Mad Version」でメンバーをステージに呼び込んだ[H.]（なんとメンバーはファンの間を通ってステージに）。光吉氏のアツいボーカルによる「Burning Hearts ～炎のANGEL～」で室温を一気に上昇させた。そしてHiro師匠がギターを持っての「神室雪月花 」からの「Fantasy Zoneメドレー」へ。ロングメドレーに観客はノリノリだった。

　そこから「515 Hours」でさらにボルテージアップした後、イントロでの福山氏のトランペットが印象的な「LAST WAVE」で1度クールダウン。

　ここで、MCを挟んでゲストとして西村ケンサク氏、アミュ－ズメント施設向け会員サービス｢セガ モバイルフレンズ（略称：セガモバ）｣のイメージソング「モバってますか～っ(^o^)丿」でボーカルを務めた元セガの宮岡志帆さんが登場。ライブに通っていたファンには久しぶりの声を聞かせてくれた。なお、「セガモバ」は5月でサービス終了とのこと……残念（当時のライブの模様はこちら）。

　続いて、「ヴァーミリオン」から「Light Song」をみんなで合唱。Hiro師匠は「まさに会場と一体になっての理想の『Light Song』。選んだときは『なんで?』と言われたけど」とコメント。続いて「In the Blue Sky」となだれ込んだ。

　ここで詠世君のドラムソロからスタートしたメンバー紹介、そして[H.]らしいハードなギターが聞き所の「After Burner」へ。しかし、ここで光吉氏が「時間が経つのは早いもので……」と「愛がたりないぜ」をメンバー全員と観客で熱唱して1度終了となった。

　ライトが落ちるとすかさず「アンコール」の拍手と声援が飛び、会場の構造上そのまま引っ込みがつかないため、そのままの勢いでアンコールがスタート。「スペースハリアー」のボス戦「IDA」をイントロにスタートし、「THEME」をベースとした「SPACE HARRIER」（ボーカル入りバージョン）をお披露目した。このナンバーは「アンコールは盛り上がったほうがいいでしょう」ということで急遽このボーカル入りバージョンとなったという。

　そして真のラストソングは「本当に最後の曲なんで、皆一緒に歌ってくださいね。というのは、もう声が出ません（会場爆笑）。でも、皆が絶対歌える曲なんで、ちょっとキーが高いですけど、叫んじゃって！」と光吉氏が前振りした「Let's Go Away」!! 「DAYTONA～!!」の大合唱の中、ライブは終了となった。

　ライブ終了後には、メンバーが受付に並んでのサイン会も行なわれた。次の[H.]のライブは2月18日に幕張メッセで行なわれる予定の「AOU 2012 アミューズメント・エキスポ」になる。今年は秋に行なわれる「アミューズメントマシンショー」が行なわれない予定なので、彼らのライブの機会はあまりないかもしれない。ファンは幕張メッセに足を運んでみてはいかがだろうか？