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[Viva! GM]

 マイペースに展開中のGM(GAME MUSIC)フリークによるGMフリークのためのGMコーナー! 今回のスペシャルは、「第40回アミューズメントマシンショー」、そして「東京ゲームショウ2002」において行なわれたイベント2つにズガーンと乗り込んでみましたっ!!


■[H.]ライブ@「第40回 アミューズメントマシンショー」セガブースレポート

西村ケンサク(26)氏がモニターに登場して、前代未聞の、モニターでの前説が行なわれた

きんさんがモニターに登場した瞬間、驚愕の表情を浮かべた人たちも……(笑)

  9月21日、第40回 アミューズメントマシンショー最終日にセガブースのイベントステージにおいて、ヒットメーカーサウンドチーム[H.]のライブがおこなわれた。

 ゲーム関係ショーの恒例になりつつあるこのライブ、今回は「往年の名曲も披露されるかも? 」、「ゲストが豪華らしい」という情報もあり、さらに演奏時間もこれまでにない長さということで期待が大きく、開演20分前には気の早いファンがステージ前を幾重にも取り囲み、ライブが始まるのを待っていた。

 スタッフがセッティングを終えいよいよライブの開始時間、突然ステージの大型モニターにヒットメーカー名物広報の西村ケンサク(26)氏の姿が! いつもなら西村氏の巧妙な前説で幕を開ける[H.]のライブだが、なんと今回は西村氏多忙のためビデオ映像での登場。前代未聞だがやはり西村氏の語り口がないと始まらない、観客も笑いながらすっかりなごやかな雰囲気になる。さらにビデオ映像にゲストが乱入。[H.]のファンにもお馴染みのきんさんこと金子剛氏が映像に現れ、西村氏と共に掛け合い漫才のような愉快な前説を繰り広げる。ライブにも出演が期待されたきんさんだったが残念ながらこちらも多忙のためビデオトークのみで[H.]を応援、エールを送った。


中央で元気いっぱい歌っているのが宮岡さん。ステージを跳ね回って歌ってくれて、笑顔もとっても素敵だった

 そして西村氏(映像)、きんさん(映像)からのコールを受け[H.]の面々が姿を現す。今回は光吉氏、Hiro師匠、福山氏、小林千穂嬢がレギュラーメンバー。新色の[H.]Tシャツのブルーが映える。観客の大きな拍手のなか、1曲目は[H.]のムードメーカー光吉猛修氏と期待の歌姫、宮岡志帆嬢の((株)セガアミューズメント東日本支社「セガの日」イメージソング)「セガって行こう!」からスタート。

 軽快な歌詞にポップでキュートな宮岡さんの雰囲気がベストマッチ、元気いっぱいにステージ上をはね回る様子は見ているこちらまで楽しい気分にさせてくれる。光吉氏との息もピッタリ、開幕からパワーあふれる2人に合わせるように観客の手拍子も大きくなる。


光吉さんの熱いボーカルに、集まった人も総立ちで手を叩く

 光吉氏の簡単なMCのあと、7月に行なわれた「バーチャロンフォース」全国大会のミニライブで夏らしいラテンのリズムが印象的だった「baby's on fire」へ。曲の後半、メンバーそれぞれの見せ場があり、より盛り上がる内容の今回のバージョン。ライブごとのマイナーチェンジも常連ファンの楽しみにしているポイント。

  続けて「VO4」からもう1曲、先ほどのダンサブルなナンバーとはうって変わって光吉氏の力強いボーカルの真骨頂「Another conquista ciela」。ミニライブで本邦初公開だったこの曲、初めて耳にするオーディエンスが大多数にもかかわらずステージ前はヒートアップ。光吉氏に煽られ、座ってライブを見ていた観客もついに腰を上げオールスタンディング状態に。


「ネーネーどうして?」は大石さんの澄んだ声がよく合い、とても可愛らしい歌に仕上がっていた

 ここで光吉さんの紹介で、8月の「きんさんライブ」にも出演した大石有里子さんが登場、懐かしのシューティングゲーム「ファンタジーゾーン」から「ネーネーどうして?」を披露。原曲はノリのいいサンバ調だったが、今日お披露目のボーカルバージョンもそれに負けず劣らず楽しい雰囲気の仕上がり。福山さんのトランペットもがんばり、ゲームを知っている人も知らない人も、「ファンタジーゾーン」の世界プラス大石さんの歌と笑顔を堪能した。

 そろそろライブも折り返し地点、後半に向けて怒濤のヒットナンバーラッシュへ突入する。


このライブに集まった人は、小林さんのギターが唸る「AFTER BURNER」を聴くことができたのだ

 次なる曲はヒットメーカーのハードロック娘、小林さんというギタリストの参加でさらにドライブ感が増した「AFTER BURNER」。小柄な体でパワフルにギターをかき鳴らす小林さん、その音色を受けて熱いパフォーマンスを繰り広げる光吉さんとHiro師匠。演奏している曲が曲だけに、クールにストイックにキーボードを奏でるHiro師匠の姿がS.S.T. BAND 時代を思い起こさせる。それにしても、「AFTER BURNER」はギターの音が似合う曲だ。特にイントロのシンセリフ以外ユニゾンの部分のギターがシャープでかっこいい。しかし、演奏中に事故らしい事故の起こらない「AFTER BURNER」はひょっとして初めて? かも(笑)。


警備員の制服を脱ぎ捨てた武村さんと、光吉さんによる「愛がたりないぜ」は、二人の男性ボーカルの掛け合いがとても素晴らしかった

 曲が終わっても「AFTER BURNER」の余韻が冷めやらずざわつく観客たち。とりあえずインターバル、MCに移行しようとマイクを持つ光吉さんに「そこの君! 誰に断ってここでこんなことやってるんだ!」と、警備員がクレームをつける。ずかずかとステージに上がる警備員さんに、「いやイベントの許可は取ってますけど……」Hiro師匠が弁解をする。それでも引かない警備員さんを見て光吉さんが「じゃあ警備員さんもいっしょに歌おうよ!」と切り返す。

 すると、さっさと服を脱ぐ警備員さん、制服の下からはなんと[H.]Tシャツが(当然新色)! サングラスにキャップを装着すればあっという間に武村大さんの出来上がり。

 武村さんの登場で会場も俄然盛り上がってくる。迫力のボーカルセッションの相方は我らが光吉さん、アニメ版「バーチャファイター」の主題歌「愛がたりないぜ」を2人で熱唱する。声量のある武村さん、光吉さんのパフォーマンスに圧倒される観客、拍手も忘れてしばし歌に酔いしれる。

 「愛がたりないぜ」を熱く歌い上げたのち、抱擁を交わす光吉さんと武村さん。ほかのメンバーも満足げな表情を浮かべステージ前方にくる。大きな拍手と歓声に包まれてファンに「ありがとう」と手を振る光吉さんに「波の音が聞こえてきませんか? 」とHiro師匠が意味深な発言をする。「みなさんもう終わりだとお思いでしょうが」Hiro師匠の言葉に続いて確かに聞こえてくる波の音。そう、ラストを飾るのは「アウトラン」より「Last Wave」。

 どんな曲よりもエンディングにふさわしい「Last Wave」、今日出演したメンバー全員によるスペシャルボーカルバージョンで今日をしめくくる。

 以前のインタビューで「バラードもやりたい」と言っていた光吉さん、こんなに早く聴かせてくれるとはなんともうれしい限り。曲のセレクトも心憎い。「Last Wave」のメロディを奏でる男性4人、女性3人の歌声が胸にしみるようだ。思わず目頭に熱いものがあふれそうになるのを懸命にこらえるのがせいいっぱい、気を抜くと号泣してしまいそうな自分が恥ずかしいやら可愛いやら。きっと会場にいた観客も同じような気持ちでステージを眺めていたのでは、と思うことしきり。本当にグッとくるラストナンバーだった。


舞台の前にはコンパニオンガールが並び、クラッカーが派手に鳴らされ、ライブも最後の時を迎える

 波の音を残して「Last Wave」も終了、今度こそグランドフィナーレ、全員がステージ上からファンに挨拶をする。「次はAOUショーで!」うれしい事をいってくれるじゃないですか、Hiro師匠ぉ~!

 異例の前説、これまでにない長丁場、ゲストたんまり、と、話題豊富な今回の[H.]ライブだったがなんといっても一番印象に残っているのは個人的に「Last Wave」。

 「Last Wave」に限らず、毎回意欲的に新曲を披露してくれる[H.]の面々のことだから、きっとまた新曲あり新アレンジありの熱いライブを見せてくれるのではないだろうか? ぜひまた足を運びたいと思わせるライブだった。


□ヒットメーカーサウンドチーム[H.]オフィシャルページ「さんぺー」
http://www.hitmaker.co.jp/game/SOUND/home.html

 [Report:遠藤 美幸 Photo:河本 真寿美]



■「『pop'n music』 アーティスト ライブ in 東京ゲームショウ2002コナミ」 レポート

TGS2002メインステージでも行なわれたライブ

  9月22日、東京ゲームショーにおいて、大人気の音楽シミュレーションゲーム「Pop'n Music 7」のライブイベントが、TGS2002イベントステージと、コナミブースのメインステージの2回に渡って行なわれた。今回はコナミブースのパフォーマンスの様子をメインにお届けしよう。

 当日の出演者は「pop'n」シリーズの音楽ディレクター、ミッキー・マサシさん、音楽ゲームの歌姫、Sanaさんのお2人。イベントが始まる前からコナミブースのイベントステージは熱心なポップン大好き少女やポップン大好きお兄さんでギュウギュウすし詰め、取材も一苦労。年齢層も幅広く、「pop'n」シリーズの人気の幅広さを感じさせてくれる。


 ステージにまず登場するは「地球に3分しかいられない」ミッキー・マサシさん。プレイステーション版「pop'n music 6」より「BONANZA」、新曲の「ロケット・ラブ」を熱唱。HOT & COOL! なパフォーマンスにかぶりつきファンも大コーフン!

 「ショーの会場はファンの方が近くて気持ちいい」とはミッキーさん談。観客以上にご本人もこの「pop'n music 7」アーティストライブを楽しんでいるご様子。熱烈な「pop'n」ファンにそれが伝わらない訳はない、盛り上がる盛り上がる! ミッキー兄さん、3分過ぎても地球にいてくれてありがとう!

 ちなみに、「ロケット・ラブ」はプレイステーション 2版「pop'n music 7」に入っている新曲、思わぬお披露目にファンも大喜びだった。


歌っている最中はパワフルだがMCはとっても丁寧(腰が低い?)なミッキーさん。頼れるアニキ風。でも「3分しか地球にいられない男」なんだよね 「キャラが濃い」と評判(!?)のミッキー・マサシさん。ときには熱く、ときにはクールに観客を魅了した

 続いて登場は歌姫Sanaさん。衣装に付いたスパンコールがキラキラと照明に輝き、例えるなら「現代版かぐや姫」のよう。ダンサーのお姉さん3人をバックに1曲目の「Miracle Moon ~お月様は中継局~(L.E.D STYLE MIX)」をスウィートな声で歌い上げる。

 「Miracle Moon」はビートマニア収録曲時代から私のお気に入りのナンバーで、それを生ライブで聴くことができてとても感動。観客もSana姫の甘いボイスにノックアウトされ気味だ。特にMCで「歌詞まちがえちゃった」と、自分から暴露してしまう様子がキュートだった。カワイイ! どのポップンキャラクタよりもカワイイぞSana姫!!

 2曲目は「pop'n music 8」から「会社はワタシで廻ってる!?」。Sanaさんご自身が作詞されたこの曲、かなりのシュールさがドキドキものだ。意味ありげな歌詞もSanaさんが歌うと茶目っ気にさえ聞こえてしまう。これぞSanaマジック!


本日のお衣装は、ユーズド風のデニムにスパンコールのついたキャミソール、帽子はウェスタン調。お星様がついたベルトは「Miracle Moon」を意識してなのかな?

日本青年館の初めてのライブでは「緊張しました」とコメントしていたSanaさん。今回は堂々のポージング

Sana姫の周囲をたくさんのシャボン玉が舞う、うーんファンタジック! 「会社はワタシで廻ってる!?」をキュートかつノリノリで熱唱中


  ここで本日のスペシャルゲスト(Sana姫曰く爆弾ゲスト)、すわひでおさんが乱入! Sana姫よりもスパンコールキラキラ度が高い衣装を身にまとってgoot-coolさんとの新ユニット「SCOOL」結成をアピール。ご本人も「ヤバいぞ、これ」などとコメントしていた「ステテコ捨てていこう」を激しくシャウトしまくる。すわさんは「pop'n music 7」には参加していないが、このパフォーマンスで新ユニットへの気合いを十二分に表現していった。

ボンバーゲストすわさん乱入! ほかのお二方(と司会のお兄さん)もなんとなくパワー負け、遠巻きな感じ

このギラギラを見よ! 短い登場時間だったがかなりのインパクトのすわさん。ステージに現れたときは大歓声だった。実は大の人気者


出演者勢揃い(といってもお三方と司会のお兄さんの4人)の図。また会える日を夢見つつ「お疲れさまでした」

 そして最後にアーティスト3人から観客のみんなへメッセージが送られた。

 すわさんより「どうもありがとうございました! 今歌った『ステテコ捨てていこう』はPS2版の「pop'n 7」にも入るんですけれども、11月20日にデビューシングルの発売が決まったんです。それのカップリングで収録されますからよろしくお願いします!」とコメント。

 Sanaさんからは、「今日はちょっと、すわさんがまぶしすぎて負けたな、って感じがしてくやしいです。でもミッキーとすわさんの男前2人に囲まれてシアワセでした! ありがとうございました!」。

 ミッキーさんは、「音も良くなってるしゲームも楽しくなってるんで、PS2版「pop'n music 7」をみなさんよろしくお願いします!」と締めくくった。

 今回は時間も短く、曲数も少なかったがファンのテンションは最高だった。つぎはぜひ3月の日本青年館ライブのような、大きな箱でやってくれることを期待したい(そのほうがSana姫を長く見ていられるし、ネ)。

□コナミミュージックのホームページ
http://www.konami.co.jp/kme/
□Sanaオフィシャルホームページ「sanacafe」
http://www.konami.co.jp/kme/sana/index.html

[Report:遠藤 美幸 Photo:佐伯 憲司]



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 (2002年9月22日)

  [Text by 遠藤 美幸 ・ 河本 真寿美 / Produced by 佐伯 憲司]



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