ガマニア、「ルーセントハート」東京オフラインイベントを開催
来春実装の「アルケミスト」や新ボスを発表、インタビューも収録!


12月23日開催

会場:秋葉原UDX



 ガマニアデジタルエンターテインメント株式会社は、Windows用MMORPG「ルーセントハート」のオフラインイベント「全国縦断オフラインイベント in 東京会場」を秋葉原UDXで開催した。このイベントは、10月29日の大阪オフイベントからスタートし、仙台、博多、名古屋、札幌を回った全国縦断オフラインイベントの大トリとなる。

 司会はガマニアの稲川義章氏と、園原一広氏。これまでは少人数でアットホームな雰囲気のイベントが続いていたが、東京会場には100人近いユーザーが来場しており、「こんなにたくさんの人が来てくれてびっくりです」と驚いていた。

 来場者参加のイベントは、今回のツアーではすっかり恒例となったチームに分かれての間違い探しと、画像当てクイズ、ダンスバトルとペットレース大会が行なわれた。その後、「ルーセントハート」運営ディレクターの廣田一億氏から最新アップデート情報の発表があった。閉会後に廣田氏にショートインタビューをする機会を得たので、そこで発表内容や質疑応答で出た情報について更なる詳細を聞いてきた。

 イベント終了後は、同じUDXにあるレストランでこちらもおなじみになってきた「ルーセントハート女子会」が開催され、部長のシトラスと元部長のイリ氏を囲んで15人のユーザーが和気あいあいとおしゃべりを楽しんだ。

 このレポートでは東京オフラインイベントの様子と、そこで発表された最新情報について紹介したい。


司会を務めたガマニアの稲川義章氏同じく司会の園原一広氏会場の様子
イベント会場の外には、キャラクターイラストのポップが飾られ、カスカベアキラさん描き下ろしの3周年記念タペストリーが販売された



■ 盛り上がった会場には、応援メッセージ画伯が大量に出現

大阪、福岡など5会場で描かれたイラストが紹介され、東京の画伯に挑戦状が叩きつけられた

 イベント冒頭では、これまでに開催された大阪、札幌、名古屋、福岡、仙台の5会場でのイベントの様子が報告された。その中には各会場で参加者がホワイトボードに描いていたイラストがあり、「東京会場でも画伯に期待します」と稲川氏。続くイベントの中では、期待通りたくさんのイラストが答えに描き添えられていた。

 また、同じイラストがらみで、「ルーセントハート」の公式イラストを描いているイラストレーターのカスカベアキラさんがゲストとして登場。来場者の中から抽選で選ばれた2人のために、イベント開催中にイラストを描き下ろすというプレゼントもあった。

 来場者参加イベントは、チーム対抗の「ルーセントハートクイズ大会」と、各チームから3人ずつが出場する「ペットレース+ダンス大会」。クイズ大会では、間違いさがしと画像の一部キャラキャラクターの名前を当てる「画像当てクイズ」が行なわれた。画像当てクイズでは、解説野中で未公開のラフ画が紹介された。

 ダンス大会は、「ルーセントハート」のダンスバトルシステムを使った対戦イベント。定番ナンバー「恋ゴコロ」、「monkkatdance_rmix17」、「We are in Lucency」を使って、AからNまでの14チームが腕を競った。札幌ではポケットに手を入れたまま華麗なテクニックを披露した強者もいたそうだが、東京会場でもかなり手慣れた者同士の白熱した戦いになった。

 ペットレースは上級者向けの「ヴェルドラド湾コース」で、全員がアルパカに乗って戦った。すべての競技の結果、逆転された後、再び逆転しなおすという好レースを見せたKチームが総合優勝を飾り、チームメンバー9人全員に10,000GASHがプレゼントされた。


【チーム対抗戦の様子】
東京会場の間違い探しは、かなり難易度が高かったチームの代表選手3人が戦ったダンスバトル逆転につぐ逆転で盛り上がったペットレース
人気のタロットペット「世界」「世界」の初期デザインカピバラデザイン案。全国的に右下のオヤジ風が人気
敵キャラのルシルとデゥクスのモンスターバージョンデゥクスのラフスケッチルシルのラフスケッチ
イラストレーターのカスカベアキラさんが登場して挨拶したカスカベさんが、抽選で選ばれた来場者のために描き下したイラスト

【東京版画伯の作品集】
クイズの回答に添えられたイラストや、応援メッセージ。そして閉会後に残されていた挨拶文などなど、多彩な作品が生まれた。中には切実な要望も




■ 新職業「アルケミスト」と、中レベル向けの新マップが登場

「ルーセントハート」運営ディレクターの廣田一億氏

 アップデート情報発表のコーナーでは運営ディレクターの廣田氏が今後のアップデート情報を発表した。次回のアップデートは、主に中レベル帯向けのものになる。新マップは20レベル~30レベル向けの「ガイアの恩賜」、50レベルから60レベル向けの「永生の地」、60レベルから70レベル向けの「雲海聖地」の3つが追加される。3つの新マップすべてに登場するという謎の塔や、そのマップの中に出てくる新モンスターも紹介された。

 また、30レベル帯、60レベル帯、80レベル帯用に新ラビリンスが実装される。ラビリンスのボスは、岩と溶岩でできたゴーレムのような姿をしている。サイズは恐ろしく巨大で、横に立つプレーヤーキャラクターは拡大しなければ見えないくらいだ。ユーザーがテラスのような場所からこのボスと戦っているスクリーンショットも紹介された。

 このアップデートでは、新職業「アルケミスト」も追加される。「アルケミスト」には錬金術と体術のスキルがあり、スキルの使い方によって前衛にも後衛にも、アタッカーにも回復にもなれるという職業。どんな役割をこなすかは、プレーヤースキルの高さによって変わるというひと癖ありそうな職業だ。今回は画像が間に合わず、名称だけの発表となった。

 ここまでのアップデートは2012年の4月ごろに実装される予定だ。またこれとは別に、英雄戦闘パートナー第2弾として、アーサー王伝説に登場する魔法使いマーリンから着想を得た魔法使いが実装される。


【アップデート情報】
英雄戦闘パートナー以外は2012年4月の実装予定中レベル向けの新マップ3つの名前が発表された3つの新マップのすべてにあるという謎の塔
木の形をした新モンスター“牛”と書かれたモンスターマップと同時に実装される新ラビリンス
新ボス。右側には攻撃方法のアイデアが描かれているボスが大きすぎて、並べるとプレーヤーキャラはほとんど見えないくらい新ボスのアップ
新ボスとの戦闘エリアプレーヤースキルしだいで役割が変わる新職業「アルケミスト」英雄戦闘パートナー第2弾はアーサー王伝説をモチーフにした魔法使い




■ 廣田氏が前回までのオフイベントで集めた質問に答える

質疑応答のコーナー。和気あいあいとした雰囲気がこの時ばかりは消えて、皆真剣な顔で聞き入る

 質疑応答のコーナーでは、これまでの5会場で行なったオフラインイベントのアンケートに書かれていた運営への質問に廣田氏が答えるというもの、あらかじめ用意された6の質問に答えていった。ここではQ&A形式で紹介したい。また最後の挨拶の中で全国のオフラインイベントに来場したユーザーに、お正月アバター(3日間)がプレゼントされるというサプライズ発表もあった。

 

Q1:ぶっちゃけ、ペット隊って今後どうするの?

廣田氏: アンケートを見せていただいて、ペット隊に対する意見を多くいただきました。ペット隊をもっと強化して欲しいという意見と、なくして欲しいという意見を同じくらいいただいています。現状、ペット隊が「ルーセントハート」の難易度を下げている感があるのは否めないため、廃止の方向で検討をさせていただきました。ただ、既存のサーバーでは廃止しにくいため、新サーバーを立てて、そのサーバーのみペット隊を禁止にします。かわりに転職をやりやすくすることで、新しい遊び方ができるのではないかと思っています。時期は未定ですが、なるべく早く公開したいです。

Q2:銃職に愛の手を!

廣田氏: 会場でもホワイトボードにイラスト付きで、同じことを書いておられる方がいました。日頃から強化して欲しいという声は多くいただいています。こちらはまず一度銃職の方からアンケートを取って、皆様がどう考えているのかを知ることが大事だと思っています。それをもとに開発に伝えさせていただきます。

Q3:その他の職業バランスは?

廣田氏: 2011年に一度バランス調整を実施させていただいていますが、まだ足りないというご意見をいただいています。運営側も不十分であることは認識しており、今後もバランス調整は続けていくつもりです。前回にも色々と協議して開発に伝えたのですが、スキルやペット隊との組み合わせや、実際にその職業で遊んでいる方と、その職業を外から見ている方で認識に違いがあったりもして、変動があるのかなと思っています。BBSなどで常に議論が交わされていますが、そういった討論の場所に意見を投稿していただいて、それに対して他のユーザーがいいか悪いかを評価するという形で、最終的なバランス調整の形を絞っていこうと考えています。モンスターの調整も含めて検討していきたいと思います。

Q4:なんで世界アバターって頭(装備)がないの?

廣田氏: タロットペットの装備は、モーションやキャラのデザインに合わせて作られているので、様々なモーションがあるキャラクターに着せると、一部の髪型が突き出したり、体にめり込んだりしてしまうのです。今後は最終的に皆様が着られることを視野に入れたデザインにしていきたいと思っています。服装に関してはできうる限りアバターにしていきたいと思っていますので、実装して欲しいアバターがあればご意見を送ってください。

Q5:過去のコラボレーションアバターを再販して欲しい!(定額で)

廣田氏: 大人の事情のため、基本的にはキャンペーン期間中以外の販売はできません。

Q6:ダンス曲って追加されないの?

廣田氏: 曲の追加は今後も随時行なっていきたいと思っています。「恋ゴコロ」のようなオリジナル曲も視野に入れて準備しておりますので、これに関しては今後アップデート情報を公式サイトで発表する予定です。2012年じゅうにはオリジナル曲を追加していきたいです。




■ 女子会には、「ルーセントハート」オリジナルケーキも

女子会は貸し切りのカフェレストランで開催された

 オフラインイベント閉会後に、同じUDX内にあるカフェレストランで、「ルーセントハート女子会」が開催された。女子会は公式サイトで行なっている女性ユーザーだけを対象にしたサークル活動。ゲーム内でもインタビューを行なったり、座談会を開いたりしている。

 今回は15人の女性ユーザーが集まって、女子部部長のシトラス氏と、元部長のイリ氏らと歓談した。集まった女性の中にはβ時代からずっとプレイしている人が数名おり、レベルも50~70後半とかなりの上級者。ゲーマーらしい話から、女の子ならではの恋愛話まで1時間以上があっという間に過ぎるほど盛り上がった。

 ルーセントハートのイラストやマスコットキャラクターレオのイラストがプリントされたイチゴのショートケーキが登場すると、一斉に写真撮影タイムに。参加者の中には過去に何度もほかのゲームに浮気したという人もいたが、結局「ルーセントハート」が面白くて帰ってきてしまうと話してくれた。


【3周年記念ケーキ】
絵ごと食べられる3周年記念ケーキ。中はイチゴのショートケーキ




■ 廣田氏にインタビュー。ほしともの次なる進化は“子ども”?

閉会後に、別室でインタビューに応じてくれたガマニア廣田氏

 イベント終了後に、ディレクターの廣田氏にインタビューすることができた。アップデート情報や、新サーバーなどイベントで発表されたことについて、詳細な話を聞くことができた。

―― 今日のイベントはいかがでしたか?

廣田一億氏: 私が出たのは最初の大阪と名古屋と、今回の登場ですが、いずれも非常に多くのユーザーにきていただいて、改めて「ルーセントハート」がとても素晴らしいユーザー様たちに支えられていると認識しました。オフラインイベントというと、普通はユーザー様へのサービスの一環として行なうものですが、逆に僕らが考えさせられてしまうことが非常に多かったですね。

―― 例えば、どういうところですか?

廣田氏: 普段から様々なお客様から要望をいただいて解答していますが、どんな解答をしてもそれに対してクレームを入れてくるユーザー様が一定数います。今回、直接ユーザー様と触れ合って、アップデート情報やなかなか伝えづらい部分を正直に言うことで、お客様との距離が近くなるのかなと感じました。普段はネットを介してのやり取りなので、直接会うことで、どんな方に遊んでいただいているのかを改めて知ることができたのが大きかったです。

―― 会場による差はありましたか?

廣田氏: 特にはありませんでしたが、大阪と名古屋では男女比が5:5くらいで女性の方が多かったことに驚きました。

―― 次回のアップデートは中レベル向けということですが、そのレベル帯のコンテンツを入れるのはなぜですか?

廣田氏: 12月には、高レベル向けのアップデートを実施して、高レベル帯のユーザー様には喜んでいただけたかなと思っています。一方で、3次転職後の50レベルあたりのユーザー様が遊ぶ場所が少ないという問題があります。そこで冒険の要素を拡張するにあたって、まずはこのレベル帯を重視したアップデートにしています。

―― 実装は2012年春ということですが、まだアップデートのタイトルなどは決まっていないのですか?

廣田氏: 正直この資料をもらったのが一昨日なので。

―― 新職業の「アルケミスト」はプレーヤースキルが重要になるということですが。

廣田氏: 開発のPlayCOOからは、プレーヤースキルが非常に重要になってくると聞いています。特にスキルの扱い方が重要になると。

―― 前回の「ファンタスマ」は日本側の要望があったと聞いていますが、今回の「アルケミスト」にはそういった要望は送っていないのですか?

廣田氏: これは完全に台湾の方で作っているものです。ただ2011年に関しては、比較的コミュニティの部分を強く要望してきたのですが、やはりMMORPGなので冒険部分も強化していきたいと思っています。もちろん「ほしとも」システムも同時に拡張していきます。

―― 「ほしとも」システムはどういった方向性で拡張していくのですか?

廣田氏: 「ほしとも」は実装されてからかなりたちますが、その間恋人モーションくらいしか追加されていないので、もっとできることを増やしていきたいと。今開発と協議しています。例えば子供ができるシステムとか。

―― そういうシステムの予定があるのですか?

廣田氏: 最終的にはそのシステムを実装したいと考えています。ただ戦闘がメインになるゲームなので、子供を戦わせるのかどうかとか、その辺りの部分で意外とデリケートな問題を含んでしまうので、実際どういう形にするのかを詰めているところです。

―― 実現に向けて動いているのですか?

廣田氏: 日々、開発と協議は続けています。

―― それは思いもしない方向でした。

廣田氏: そうですね(笑)。「ルーセントハート」を始めたばかりのユーザー様には「ほしとも」を作るのが楽しみの1つとしてあって、その後は「ほしとも」と過ごすことになるのですが、じゃあ結婚した人が今度は何をすればいいのかという部分ですね。結婚システム自体は、最近のMMORPGには割と入っていると思いますが、その先はなかなか実装されていないと思います。そこを拡張していくことで、人のつながりやコミュニティの部分を深めていくというのが開発と協議している内容です。

―― 冒険の強化が終わったら、そちらのアップデートが入るのですか?

廣田氏: そうなると思います。ただ冒険の部分を求めているユーザーさんもいますし、「ほしとも」だけがコミュニティではないと思っています。まずは初心者の人がいかに人と繋がれるようにするかが大事だと思います。そこでパーティーの検索機能を改良して、敷居を下げることで、友達を作りやすい環境を作っていきたいと思っています。これは2012年中にはやっていきたいと思っています。

―― 新サーバーを作ることになった経緯をもう少し詳しく教えてください。

廣田氏: 正直に申しますと、今ゲームの方向性が分散してしまっているのです。私たちはコミュニティゲームとして歌っていますが、「ペット隊」を手に入れてソロで遊んでしまうユーザー様がいます。高レベルのユーザー様は「ペット隊」を使うと攻略難易度が下がるので、もっと刺激が欲しいと思っており、女性ユーザー様はパーティープレイをしたいのに「ペット隊」でソロをしてしまうので組みにくくなってしまいます。そういったように分散してしまっているので、「ペット隊」を廃止しようと開発と決定しました。  ただ、今はモンスターの強さを「ペット隊」がいることを前提に作ってあるので、単純に廃止してしまうと、バランスがかみ合わなくなってしまうため、新サーバーで新しい遊び方ができないかと考えました。その時に転職が自由にできたら楽しいのではないかと思い、ある程度自由に転職ができるようなシステムを新サーバーで実践することにしました。

―― 既存のキャラで移れるのですか?

廣田氏: 移れません。新サーバーでスタートダッシュを目的にしている方もおられるので、その意欲をそいでしまいますから。それに今ゲーム内に出回っているアイテムの使い方も含めて、新しい「ルーセントハート」を遊んでほしいと思っていますので、完全な新サーバーになります。まだ準備中なので具体的な実装時期は明確にはできないのですが、今回新職業がアップデートされる次のアップデートと、同じくらいに実装できれば面白いのではないかとおもいます。

―― いまゲーム内の男女比はどのくらいなのですか?

廣田氏: 全体でいいますと男性と女性が6対4くらいです。「女子部」を始めたことで、女性の継続率が高くなっているかなという印象があります。

―― 女子部は3,000人を越えているそうですが、今後もゲーム内で活動やイベントを開催していくのですか?

廣田氏: ゲーム内のイベントはすでに実施しています。ただ男性ユーザー様との公平性という部分がありますので、女子部はあくまでも利益の出ないサークル活動にするよう運営側でも気を付けています。オフラインイベントでは専用の会場や料理があったりしますが、ゲーム内では男性プレーヤーと女性プレーヤーで差が出ないように気を付けています。だた、そうはいっても今度は女子部活動に制限がでてしまうので、男性用のサークルがあっても面白いのではないかと考えています。

―― 男子部ですか?

廣田氏: ユーザー様からも同様のご意見をちょくちょくいただいています。現在はまだ企画中で、女子部との活動の差別化をどう図っていくかを考えています。ゲーム内は色々な人の目があるので、会話の内容が制限されるところがあるじゃないですか。同じネタで話し合える人がたくさん集まるのは意外と面白いのではないかと思っています。最終的には気軽に話ができる仲間を見つけてもらう事が一番大事かなと思っています。

―― 最後にファンへのメッセージをお願いします。

廣田氏: オフラインイベントに多数のご来場を頂きありがとうございました。イベントに参加できなかった方も、日ごろの叱咤激励については運営チームも目を通しております。それを励みに2012年も精一杯お客様のご要望に応えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

(C)2011 PlayCoo Corporation
(C)2011 Gamania Digital Entertainment Co.,Ltd.

(2011年 12月 24日)

[Reported by 石井聡]