ガンホー、PS Vita「ラグナロク オデッセイ」完成披露パーティを開催

OPムービー手がけたROBOTの倉澤氏、白組の岩本氏、BGMの谷岡氏など豪華な面々が集結
俳優の中村昌也さんとタレントの矢口真里さんの夫婦トークも


2012年2月2日 発売予定

価格:5,985円(パッケージ版)
   4,800円(DL版)

CEROレーティング:C(15歳以上対象)



パッケージ
「ラグナロク オデッセイ」ロゴ

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、2012年2月2日に発売を予定しているPlayStation Vita(PS Vita)用超高速巨人ハンティングマルチプレイアクション「ラグナロク オデッセイ」の完成披露パーティを関係者を招いて行なった。

 「ラグナロク オデッセイ」は、制作を数々のアクションゲームなどを作り上げてきた株式会社ゲームアーツが担当。北欧神話の終末の日「神々の黄昏(ラグナロク)」後の世界を舞台に、巨大な巨人に駆け上り戦ったり、群がる敵をガンガンとぶっ飛ばしていく爽快感が特徴のド迫力なアクションゲームに仕上がっている。

 キャラクターには剣士、魔法士、弓士など様々な職業が用意されており、戦略に合わせこれらを使い分けていく。また、マルチプレイも用意されており、最大4人まで参加してプレイが可能。フォーメーションを組むことで連係攻撃を繰り出したり、サポートにまわり協力して戦うことが可能となっている。

 制作陣も豪華で、音楽を「ファイナルファンタジーXI」、「チョコボの不思議なダンジョン2」などを手がけた谷岡久美氏、CGムービープロデューサーを「ガングリフォン」、「グランディア」、「鬼武者シリーズ」などを手がけてきた株式会社ROBOTの倉澤幹隆氏、CGムービーディレクターは「ゼノギアス」、「ファイナルファンタジーVIII」などに参加した白組の岩本晶氏が加わり、オープニングムービーは株式会社ロボットが手がけている。

 価格は、パッケージ版が5,985円でダウンロード版(DL版)が4,800円。CEROレーティングはC(15歳以上対象)。

 発表会では冒頭、ガンホー・オンライン・エンターテインメント代表取締役社長 CEO、ゲームアーツ 代表取締役社長の森下一喜氏が挨拶を行ない、「ちょうど昨日マスターアップしました」とゲームが完成したことを報告。「ラグナロク オデッセイ」を制作するきっかけについては「Gravityで『ラグナロクオンライン2』を開発していて、3Dでキャラクターを作っているのを見て、そのキャラクターでアクションゲームを作ったら面白いのではと思いついたのが始まり」と明かした。

 ここからゲームアーツが一丸となって今までに体験したことのないアクションゲームを作り上げるよう制作がスタート。PS Vitaをハードとして選択した最大の理由については「ネットワークやソーシャルとの連携が魅力的だったから。ネットワークゲームを開発してきたが、いつかはコンシューマゲームで、その楽しさを伝えていきたいと思っていた、そんな中、最もふさわしいハードがPS Vitaだった。(新しいハードで)開発では苦労した面もあるが、チャレンジして頑張った。ゲームアーツとしては久しぶりの大作ゲーム。たくさんのひとに楽しんでもらって、マルチプレイの楽しさを伝えていきたい」と語った。

 PS Vitaの機能を活かして作られたゲームと言うことで、ここでプラットフォーマーのソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)の河野弘氏が登場。PS Vitaの発売後の動きについて「想定通り売り上げた。また、良かったことは、タイトルや周辺機器が動いている(売れている)こと。また、PSPやPS Vitaのソフトがダウンロードでよく売れている事に驚いている。ネットワーク機能が強いPS Vitaならではのことだと思う。これからもPS Vitaは大きく大事に育てていきたい」とコメント。

 さらに「ラグナロク オデッセイ」について、「ゲームアーツさん渾身の作品だと聞いているので、応援したいと思っていた。爽快な操作性、そして協力プレイ。PS Vitaの機能を活かして作ってもらった。PS Vitaをオンラインに向いたハードと言ってもらい、まずPS Vitaで出す決断をしてもらったことを重く受け止めている。今後も(ガンホーから)ゲームがリリースされると思うが、楽しみにしている」と期待感を込めた挨拶を行なった。

 そしてここからは各クリエイターが登壇。制作を振り返った。まず登場したのがオープニングムービーを制作した倉澤幹隆氏と岩本晶氏。倉澤氏は「“ラグナロク”ということでRPGだと思ったらアクションゲームと言うことだった。世界観は引き継いでいるが、全く違うと言うことでチャレンジであり、今までとは違うと言うことを冒頭でしっかりプレーヤーに説明しなければならないと思った」と言い、いい場面を集めたアクションドラマを展開することを思いついたという。

 一方でキャラクターへの思い入れを聞かれた岩本氏は、「どのキャラクターも“オレがやりたい”というところを見せてゲームに繋げたかったので、活き活きと描いた」と語り同時に「PS Vitaで出ると言うことが重要だと思う。モニターも綺麗で印象に残る。最近のCGの流行はリアルさを追求する傾向にあるが、そうではなくて、見ていて心に残るように作った」と制作に当たっての想いを語った。

 さらに倉澤氏は「オープニングはゲーム本編への導入でありきっかけ作り。よりハイテンションで誰でも楽しめる点に気をつけた。巨人と大砲の戦いをどう盛り上げていくかのドラマ作りに苦心した」とコメント。ここで上映されたオープニング映像は各職業のキャラクターが侵攻してくる巨人達を迎え撃つ。順調に倒していっていたが、より巨大な巨人が現われ、1度はピンチに陥るが、各キャラクターの連携により敵を追い込み、間一髪のところで巨大な砲台が火を噴き見事に巨人を倒すという、かなり熱い展開となっている。

 岩本氏は「PS Vitaのディスプレイは綺麗で、極寒の地の色使いを表現しながらも暗いだけにならないように、綺麗な色が出るようにこだわった」と色使いにもこだわりを見せたという。また、「極寒の地において“熱血”で敵に立ち向かう」という対比による表現にも気をつけたのだという。

 次に登場したのが谷岡久美氏。メインテーマと拠点から戦闘までのメドレーの2曲を披露。元は元気な曲だが、ここではピアノによる演奏と言うことで、しっとりとしたアレンジで披露。谷岡氏は「ゲームが出る前にピアノアレンジを考えたのは初めて」問いながらも堂々たる演奏で会場から熱い拍手を受けていた。


ガンホーの森下一喜代表取締役社長 CEO。同作のプロデューサーも務める森下氏がSCEJの河野弘プレジデントを握手で出迎えた河野氏は、「PS Vitaの機能を活かして開発をしてくれ」たコメント


入江和宏氏ディレクター。様々な職業を試して自分の好きなものを探して欲しいと語ったBGMを手がけた谷岡久美氏。ピアノでテーマ曲やメドレーを演奏して見せた
ROBOTの倉澤幹隆氏白組の岩本晶氏

 最後に登場したのがプロデューサーも務めた森下氏と開発ディレクターの入江和宏氏。同作のアピールポイントを、ゲストとして招かれた俳優の中村昌也さんとタレントの矢口真里さんご夫婦と共に説明していった。矢口さんはゲーム好きで知られているが、旦那さんの中村さんはさらに輪をかけたようなゲーマーなのだという。ちなみに今回お2人が招かれたのは夫婦間の身長差。47センチ差と言うことで、常に矢口さんが見上げる形となっていた。巨人を倒すというゲームにピッタリと言うことでゲストが決定したのだという。

 アピールポイントとしてまず挙げられたのは、美しいグラフィックス。矢口さんは直前にプレイした感想として「ものすごく綺麗。映画のような美しいグラフィックスをギュッと詰め込んだよう。ここまで綺麗なのは初めてかも」と絶賛。続いてあげられたアピールポイントは爽快なプレイ感だ。スピード感あふれるアクションと共に、空中に打ち上げてからの追撃をバンバンと撃ち込んでいく課程は爽快の極みだ。ここでも矢口さんは「レベルを上げると敵をバッサバサと倒していける。空中戦も格好いい」と語り、こういったアクションが得意でないプレーヤーでも難しい操作を必要とせず繰り出せる点がこのゲームの魅力だと語った。

 そして最も重視しているのが他のプレーヤーとの協力プレイだ。中村さんもイベント直前まで矢口さんと一緒にプレイしたというが「回復して欲しいなと思っていたら、(矢口さんが)どんどんと先に行っちゃうんです。ちょっともめそうになりました」と語り会場の笑いを誘っていた。

 様々な職業を使い分ける事も重要だが、事前プレイで全ての職業を試してみたという中村さんのお気に入りは、短剣によるスピーディな動きが爽快だと言うことでアサシンなんだとか。しかし巨大なハンマーを持つハンマースミスについても、「動きが遅いかなと思ったけど、プレイしてみるとそんなことはない。他のキャラクターに比べてちょっと遅いだけ」といい使い勝手は悪くないという。入江ディレクターも「いろいろ使って、なじみのキャラクターを使って欲しい」とやり込んでいく中で好きなキャラクターを探して欲しいと語った。

 最後に矢口さんは「PS Vitaを初めてプレイしたが、ここまで来たかと思った。クオリティも高く、ぜひマルチプレイで絆を深めて欲しい」とコメント。中村さんも「敵のところに向かうまで、フィールドには草原には滝が流れここまで綺麗かと思った。裏のタッチパネルでカメラを操作できたり、PS Vitaの機能が活かされている楽しかったです」とPS Vitaの機能についてアピールしながらも、新婚と言うことで「真理の家族と4人でマルチプレイをやろうかな」とのろけて見せた。


俳優の中村昌也さん。奥様の矢口真里さんによれば、自分よりゲーマーだと言うほどのゲーム好きゲーム好きでも知られる矢口真里さん。その矢口さんでも驚くほどにグラフィックスが美しいとアピール最後にフォトセッションが行なわれた。その身長差が会場でも話題に


お2人だけのフォトセッションでは新婚と言うことでラブラブなところを見せつけた


【スクリーンショット】

(C) Gravity Co., Ltd. & Lee MyoungJin(studio DTDS). All Rights Reserved.
(C) GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
Amazonで購入

(2011年 12月 22日)

[Reported by 船津稔]