日本マイクロソフト、年末商戦向けキャンペーン「かぞくがいちばん。」を11月11日より実施
Xbox 360年内アップデートで「Metro UI」を採用。Windows PC・Windows Phoneと連携強化


11月9日 開催


 日本マイクロソフト株式会社は、世界35カ国で展開する年末商戦向けグローバルキャンペーン「かぞくがいちばん。」を2011年11月11日~2012年1月15日(予定)まで実施すると発表した。本日よりキャンペーンサイトが開設されるほか、11日より全国8地域(関東・関西・中京・福岡・北海道・広島・静岡・瀬戸内)にて3パターンのキャンペーンTVCMを放映開始。ここでは、本日行なわれたプレスイベントからゲーム関連にフォーカスした記事をお届けする。

 「かぞくがいちばん。」キャンペーンは、Windows 7、Office 2010、Windows Phone、Xbox 360 / Kinectといった同社個人向け製品を総括してプロモーションを展開するというもの。執行役 コンシューマー&パートナーグループ リテールビジネス 統括本部長の五十嵐章氏は「通常は個々の製品が中心だが、製品とサービスを連携してキャンペーンを展開していく。どの家庭もPC、スマートフォン、携帯電話、TVなどを違和感なくお使いいただいているが、最新デバイスとサービスを組み合わせれば、もっと家族や大切な人とつながっていける。ターゲットは一般的なファミリー層。PCの魅力、活用の広がりみたいなものを感じていただきたい」とキャンペーンの趣旨を説明。五十嵐氏によれば、こうした広告キャンペーンは同社初の試みになるという。

 3パターン用意されるTVCMのうち、ひとつはXbox 360をフィーチャーしたもの。Kinectでダンスゲームに興じるおじいさんの姿を、お孫さんがWindows Phoneで動画撮影。その映像データを即時にシェアし、PCで編集したものを皆で楽しむというストーリーになっていた。本キャンペーンはTVCMだけでなく販売店などの店頭とも連動していくといい、Windows 7搭載PCでは、ヤマダ電機、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、エディオングループ(ishimaru、EIDEN、DeODEO、midoro、100満ボルト)、ケーズデンキ、コジマ、PC DEPOT、ベスト電器らと連携し、下取りやポイントアップキャンペーンなどを実施。効果的な提案を行なっていくとしている。Xbox 360は、10月より期間限定で発売中の「Xbox 360 + Kinect バリューパック」を改めてアピール。店頭デモイベントを積極的に実施するといい、五十嵐氏は「今のところ、ビックカメラ有楽町店とヨドバシカメラ マルチメディア Akiba(の2店舗)。11月下旬~12月の土日にかけて、大きなイベントをやっていきたい」とコメント。日程の詳細などはキャンペーンサイトを参照して欲しいとしている。


執行役 コンシューマー&パートナーグループ リテールビジネス 統括本部長の五十嵐章氏執行役 コンシューマー&パートナーグループ オフィスプレインストール事業統括本部長の宗像淳氏執行役 インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネス ゼネラルマネージャーの泉水敬氏

個々の製品ではなく全体を包括したプロモーションは同社初の試みになるという。3パターンのTVCMは11日より全国8地区にて放映開始となる予定

 執行役 インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネス ゼネラルマネージャーの泉水敬氏は「Xbox 360も、発売から約6年が経過。この間、世界中の最高のゲームコンテンツを日本のみなさんにご提供できていると考えている。昨年秋には、新デバイス『Kinect』でまったく新しいエンターテインメント体験を提供できた。また、ゲーム以外にも昨年秋から映画を中心とした映像配信サービス『Zuneビデオ』を開始。ゲーム以外のサービスも今後積極的に展開していきたいと考えている。Kinectを使ったビデオチャットサービス、Twitter、facebookといったソーシャルサービスも積極的に取り込んでおり、今後も継続していく。そして、オンラインサービス『Xbox LIVE』。当初はXbox 360のみだったが、最近ではWindows PC、Windows Phoneといった他プラットフォームにも展開しており、それぞれのデバイスからXbox LIVEサービスを利用していただける」とコメント。

 ここで泉水氏は、エンターテンメントコンテンツのマルチデバイス展開を説明。「Zuneビデオ」は、端末固定のレンタル形式だけでなく、昨日よりコンテンツを“購入”することが可能になった。購入したコンテンツは、Xbox 360だけでなくWindows PC、Windows Phoneでも楽しめる。Windows Phone向けでは「Xbox コンパニオン」アプリケーションを年内に提供予定。本アプリケーションは、Windows PhoneからXbox 360本体内のコンテンツ情報閲覧、検索、本体へのダウンロードを可能にするもの。Windows PhoneでXbox 360本体の画面操作も可能になる。

 年内に実施予定のXbox 360本体アップデートでは、ユーザーインターフェイスが刷新されるという。新ユーザーインターフェイスは、Windows Phoneで採用された「Metro UI」をベースにしたもの。泉水氏は「Windows Phone同様、非常に使い勝手がいいユーザーインターフェイスに生まれ変わる。Metro UIは、PCの世界にも展開される。これにより、マイクロソフトプラットフォーム全体を通して、ユーザーの皆様は同様の使い勝手、慣れ親しんだユーザーインターフェイスでさまざまなデバイスをご利用いただける」とそのメリットを説明した。


泉水氏の登壇前に上映された「Kinect:ディズニーランド・アドベンチャーズ」デモムービー。本キャンペーンのメインターゲット“ファミリー”を象徴するタイトルともいえる。12月8日発売予定で、価格は5,880円
ゲームユーザー向けの発表で最も大きいのは、年内実施予定のXbox 360アップデートだろう。ユーザーインターフェイスがWindows Phoneに採用されている「Metro UI」ベースになるという。Windows PCやWindows Phoneとの連携もさらに強化される




■ 「かぞくがいちばん。」キャンペーンと「パパパーク by YOSHIMOTO」がコラボ

 イベントの最後に、「かぞくがいちばん。」キャンペーンと吉本興業株式会社が運営する企画サイト「パパパーク by YOSHIMOTO」のコラボレートが発表された。「パパパーク by YOSHIMOTO」は、吉本所属の“パパ芸人”を中心に、子育ての楽しさを提案していくプロジェクト。会場には、お笑いコンビの品川庄司(品川祐さん、庄司智春さん)、COWCOW(多田健二さん、山田與志さん)、キングコングの梶原雄太さんとお子様ふたりが登場。

 本コラボのリーダーを務めるのは、品川庄司の品川さん。「マイクロソフトには、プライベートでXbox 360、PCでだいぶお世話になっています」という品川さん。日本マイクロソフトの本社が品川、さらには品川さんのご実家も品川と、まさに“品川づくし”の起用。プレスと関係者のみということもあり、ホームグラウンド「ルミネtheよしもと」などと勝手が違いやや苦戦している様子だったが、そこは持ち前の根性とお笑いスキルで少しずつ会場を暖めていく芸人さん一同。コント風の立ち回りを交えつつ、キャンペーンの趣旨である“ファミリー”を意識したデモンストレーションを披露。

 「携帯で撮影した画像を、みんなに写真を見せたいときは?」と前置きしつつ、Windows Phoneで芸人さん一同の顔写真を撮影。既に「Windows Live SkyDrive」で共有設定が済んでいるため、転送などの手順も必要なし。すぐさま、会場のPCで共有された画像を表示。また、PC上で画像を音楽つきスライドショーに加工し、それをステージ横のXbox 360でTV画面に表示してみせるといったデモンストレーションも行なわれた。普段からPCとXbox 360に慣れ親しんでいる人には「そんなの、もう知っているよ」と言われそうだが、不慣れな人はきっと一様におどかれることだろう。気になる人は、この機会にキャンペーンサイトにアクセスしてみてはいかがだろうか。


品川祐さん庄司智春さん梶原雄太さん
多田健二さん山田與志さん

吉本芸人の方々がマイクロソフト製品の魅力をアピール。プレス一色の会場にもひるむことなく、グイグイ笑いを取りに来る芸人魂はさすがの一言!

(C) 2011 Microsoft

(2011年 11月 9日)

[Reported by 豊臣和孝]