日本マイクロソフト、「Xbox 360 感謝祭 in AKIBA - 秋の祭典 -」開催
最新Xbox 360タイトルを出展、鈴木史朗さん「ゲームは人間力をアップさせる」
日本マイクロソフト株式会社は10月16日、ベルサール秋葉原にて、「Xbox 360 感謝祭 in AKIBA - 秋の祭典 -」を開催した。イベントではXbox 360でプレイ可能な最新タイトル、及び発売直前のゲームが多数プレイアブルで出展された。
さらにフリーアナウンサーである鈴木史朗さんや声優、開発者などスペシャルゲストを招いてのステージイベントも開催された。本稿ではイベントの内容を中心にレポートしていきたい。
■ 鈴木史朗さん、車へのこだわりとゲームの素晴らしさを大いに語る
みんなノリノリの「マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス」 |
実際の運転よりゲームが難しいと語る鈴木史朗さん |
「Xbox 360 感謝祭 in AKIBA - 秋の祭典 -」では15タイトルものゲームが試遊することができた。発売したばかりの「RAGE」や「Forza Motorsport 4」、発売直前の「DEAD ISLAND」や「Dance Central 2」など最新タイトルが並び、来場者はプレイ待ちの列を作り、ゲームを楽しんでいた。試遊台にはスタッフが常駐しており初めての人もすぐにゲームに慣れプレイすることができた。
ユーザーがかなり入れ込んで楽しんでいたのがユービーアイソフトの「マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス」だ。秋葉原という土地柄なのか、マイケルになりきって“本気”でプレイする人も多く、曲に合わせ力を入れたダンスを披露していた。コンパニオンも黒のジャケットに黒ソフト帽というマイケルの姿で、ユーザーと一緒に踊っていた。「Dance Central 2」でも積極的にダンスを楽しむユーザーが多かった。
カプコンの「Dragon's Dogma」はユーザーの興味の高さを感じさせられたし、スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY XIII-2」も常に人だかりができていた。また、ベセスダ・ソフトワークスの「RAGE」やスパイクの「DEAD ISLAND」、D3パブリッシャーの「お姉チャンバラZ~カグラ~」は18禁コーナーだったが、プレイ待ちの行列ができていた。「Halo: Combat Evolved Anniversary」は3Dテレビでのプレイも可能で、こちらも注目を集めていた。
「Xbox 360 感謝祭 in AKIBA - 秋の祭典 -」では、「Forza Motorsport 4」、「迷宮クロスブラッド リローデッド」、「INSTANT BRAIN」の3タイトルのステージイベントイベントが行なわれた。これらのイベントはニコニコ生放送で中継されていたが、このうちの「Forza Motorsport 4」はニコニコ生放送の番組「ゲームのじかん」の公開生放送という形で行なわれた。
出演は番組レギュラーの渡辺浩弐さん、かよぽりす(佐藤かよ)さん、渚さん。そしてマイクロソフトの村山功氏がゲームの説明を行ない、特別ゲストとしてフリーアナウンサーである鈴木史朗さんが登場した。鈴木さんは「バイオハザード」シリーズをはじめとしたゲームの名人としても知られてるが、車に関しては若い頃から親しんでおり、特に魅力を感じているのはスピードで、中でも国産車にこだわっているという。今回のデモプレイで登場したレクサスに関してもスペックを語り、車に対する知識の深さを披露した。
「Forza Motorsport 4」はXbox 360を代表するレースゲームシリーズの最新作。500車種以上を収録、全車両は100万ポリゴン以上で詳細に表現され、「Autovista」モードでじっくりと細部を干渉することが可能だ。レースでは最大16台でのレースが可能で、Kinectにも対応している。コアゲーマーから初心者までプレイできる間口の広さの他、ペイント機能を使ったユーザー達の作品も魅力だ。
ゲームの説明の後、鈴木さんはKinectで実際に「Forza Motorsport 4」プレイ。このモードではアクセルとブレーキがオートなので、鈴木さんは最初は実機との感覚の違いに少し手間取っていたが、次第にうまくカーブをクリアし、他の車にぶつけながらもコースを走り抜けた。「体の傾きが反映されるので、実際の車のテクニックより高度な操作が必要ですね、30万円の修理費がかかってしまうくらいぶつけてしまいましたが」とジョークを交えて感想を語った。
続いて渚さんがD3パブリッシャーの「お姉チャンバラZ~カグラ~」のペイントをした痛車を披露。番組として発注して作ってもらったという。しかし練習してきたという渚さんは車をぶつけまくり、車を持っていないというかよぽりすさんとの対決でも大差で負けてしまった。鈴木さんはかよぽりすさんの腕前を褒め、本作のリアルなグラフィックスに「ゲームはどんどん進化しますね」と語った。ただ、「実際の車の運転は片手で鼻歌交じりですが、このゲームでは両手をしっかり使わなくちゃいけません。実際の運転とは違うテクニックが必要なところがありますね」と、実際の車にこだわる意見も語った。
最後に鈴木氏は、「僕はゲームは日進月歩でリアリティが増してると思います。FBIの訓練はゲームが取り入れられていて、ベテランほど怖いというようなリアルなものになっている。ゲームは人間力をアップさせることもできる。プラス思考に捉えるもので、けしてマイナスではない。ハーバードの特別研究チームもそう言っています。ゲームを大いに楽しむことで、能力アップに繋がります」と会場のユーザーを励ますコメントをした。
渡辺浩弐さん、かよぽりすさん、渚さん | ||
実機との違いに戸惑いながらも走り抜いた鈴木さん。D3パブリッシャーの「お姉チャンバラZ~カグラ~」のペイントをした車、渚さんとかよぽりすさんの対決 |
■ 3DダンジョンRPGの集大成「迷宮クロスブラッド リローデッド」、「INSTANT BRAIN」は驚きのミニゲームを公開
エクスペリエンスで「迷宮クロスブラッド リローデッド」のプロデューサーを務める千頭元氏 |
ケイブの「INSTANT BRAIN」でプロデューーサーを務める浅田誠氏 |
角川ゲームスから発売される「迷宮クロスブラッド リローデッド」は3DダンジョンRPGを作り続ける開発元エクスペリエンスの最新作。2010年のPC版が発売されているが、これに新規イベントの追加やシリーズ初のキャラクターボイスなどさまざまな点をパワーアップし、エクスペリエンスが制作した3Dダンジョン作品の集大成として開発された。Xbox 360版は2011年11月10日、7,140円で発売される。
イベントでは開発元のエクスペリエンスからプロデューサーの千頭元氏とディレクター安宅元也氏が登壇しゲームの特徴を語り、本作のヒロインとなる水無瀬シズナ役を務める山本彩乃さんと、エンディングテーマと挿入歌を歌うLAZY GUNGの吉河順央さんがゲストとして登場した。
「迷宮クロスブラッド リローデッド」は20XX年人類が異形化してしまう世界で、東京を舞台とした3DダンジョンRPG。安倍晴明や卑弥呼といった過去の英雄達の力を使い、敵と戦っていく。個性的なキャラクターでパーティーを組むことができ、多彩なアバター要素も楽しめる。異界と化した東京を舞台とした学園ドラマ、ハードなストーリー展開、60~80時間楽しめるボリュームがセールスポイントだという。
水無瀬シズナはかっこいい部隊長で、たまにドジなところもあるという。プレーヤー達を導く存在だが、デモプレイで山本さんの演技が出るところになると、山本さんはものすごく照れてしまっていた。「PC版をプレイした人に声が入ったというところで、どう思ってくれるか楽しみです。ゲームはボリュームがたっぷりで、ストーリーも『(目をぎゅっとつぶり)うーん』となってしまうすてきなお話になっています」と語った。
吉河さんが歌うエンディングテーマと挿入歌は開発スタッフが気に入り、イベントが増加したという。会場では挿入歌の「ルシディティ」を披露した。「私が歌うエンディングはクリアしないと聞けないので、是非たどり着いてください」とコメントした。
「INSTANT BRAIN」はケイブが11月10日に発売予定のアドベンチャーゲーム。価格は7,140円。未来の架空国家「帝国」を舞台に、パパラッチの主人公原滝ゼンヤを中心に物語は進行していく。ゼンヤは記憶を失っており、ひょんなことから追い始めた「トップアイドルの黒いウワサ」の取材中に、自らの過去、芸能界の闇に葬られた過去の事件に纏わる巨大な陰謀に巻き込まれていくという。
イベントではケイブで本作のプロデューーサーを務める浅田誠氏が登壇、さらに原田謙太さんのオープニング曲のライブ、yozucaさんのエンディングテーマのライブ、キャラクターデザインを手掛けたいるまさんとのトークと何人ものゲストを迎えた形でゲームの魅力を語った。ゲームの世界にこだわる浅田氏は主人公のコスプレをして登場、各クリエイターの最初の提出にはそれぞれだめ出しをして作り込んでいった。
シリアスなストーリー、主人公のスタイル、キャラクター……これまでシューティングを手掛けていたケイブが作るアドベンチャーゲームとして世界観やデザインもこだわっている。ゼンヤは人の過去を見る「エクスポージャー」と言う能力をカメラを使って発動できる。キャラクターの過去を写す写真は事件で大きな意味を持つ。
イベントではゲームクリアの特典としてケイブのシューティングゲーム「怒首領蜂」がプレイできる要素が紹介された。ゲーム内であるアイテムを入手するとプレイできるようになり、Kinectでもコントローラーでもプレイできる。本作にはもう1本ミニゲームが入っているという。
(2011年 10月 17日)