サイバーフロント、PSP「想いのかけら - Close to -」
PSP版では新システムを搭載しパワーアップ
ゲームシステムの1つに、プレーヤーがヒロインの“遊那”に念を送ることで干渉できる「ルームパート」といわれるものがある。ヒロインの秘密を知ることができるといったオマケ要素にも関連してくる |
株式会社サイバーフロントは、PSP用恋愛アドベンチャー「想いのかけら - Close to -」を12月22日に発売する。価格は通常版が5,040円、限定版が7,140円。限定版には「特製ブックレット」と「BGMコレクションCD」が同梱される。
「想いのかけら - Close to -」は、2001年にKIDからドリームキャストにおいて「Close to ~祈りの丘~」が発売され、その後、ストーリーやイベントCGを大幅に強化したプレイステーション 2版「想いのかけら - Close to -」が発売された。シナリオは「Ever17」の打越鋼太郎氏、キャラクターデザインはごとP氏がそれぞれ担当。PSP版の制作にあたり、システム機能の追加が行なわれるという。なお、ゲームデータインストールに対応する。
デート中に不慮の交通事故に遭った柏木遊那を救おうとし、事故に巻き込まれた主人公・穂村元樹。幽体離脱してしまった元樹だったが、「愛する人が祈りを捧げてくれる」ことにより体に戻ることができるという。しかし、遊那は事故のショックにより記憶を失っていた。元樹は抜け殻となった肉体が死滅してしまう前に、彼女に訴えかけるための想いのかけらを集め、「愛は永遠に滅びない」ことを証明しなければならない。
同作における特徴的なシステムの1つが「ルームパート」だろう。主人公の元樹(プレーヤー)はヒロイン・遊那に話しかけることができないため、記憶を失った遊那の記憶を呼び覚ますために、遊那の部屋にある様々なものに念を送ることで、干渉することができる。まず、手がかりになりそうなものを探し、対象に念を送ることで遊那の注意を引き、元樹の霊能力が向上すれば直接物体を動かすことも可能となる。
このルームパートでは、攻略とは関係のない、アレンジ楽曲やヒロインの秘密を探るといったオマケ要素も入っている。
【ルームパート】 | ||
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【ゲーム画面】 | |
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【イベント画面】 | |
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■ 登場キャラクター
【穂村元樹(ほむらもとき)】
主人公。ごく普通の高校3年生。龍作・遊那・翔子といつもつるんでいる。遊那とはクリスマスから付き合っている。彼女とのデート中に不慮の事故にあい、幽体離脱をしてしまう。
【柏木遊那(かしわぎゆうな)】
CV:麻績村まゆこ
校内で人気の高い美少女。天然ボケ系。元樹とは幼なじみで、1年前から恋人同士になった。元樹のデート中に事故に遭い彼に関する記憶を失ってしまう。
【汐見翔子(しおみしょうこ)】
CV:中原麻衣
元樹・遊那の親友。元気ハツラツでスポーツ万能。記憶喪失になった遊那を親身に支える。また、催眠術ができるという隠し特技を持つ。
【橘小雪(たちばなこゆき)】
CV:釘宮理恵
無口な少女。元樹たちの後輩に当たる。霊能力を有し、肉体から離れた元樹に最初に気づいた人物。性格は冷淡で、最初は彼を突き放すが、懇願に根負けして霊能力の使い方を伝授する。
毎日のように丘の上の教会で祈っている。友人はおらず、学校では浮いた存在。体が弱いらしく、体育の授業は見学している。
【咲坂麻衣(さきさかまい)】
CV:松来未祐
オカルト系を非常に好む小学生。幼いながらも霊能力に造詣が深く「小雪の師匠」を自称する。元樹に生き返るための条件を教えたのも彼女である。
教会の裏庭でブランコに揺られているときに元樹と出逢う。彼の前では騒がしいくらいにはしゃいでいるが、小学校でひとり寂しそうにしている姿も見せる。
(C) CYBERFRONT
(2011年 9月 29日)