SCE、PS3「inFAMOUS」シリーズや「スライクーパー」シリーズの

米Sucker Punch Productionsを買収。PS Vitaタイトルも開発


8月2日 発表


 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は、プレイステーション 2用「スライクーパー」、プレイステーション 3用「inFAMOUS」シリーズなどを手がけた米国のゲーム開発会社Sucker Punch Productionsを買収したと発表した。

 SCEIのソフトウェアタイトル制作部門となるSCEワールドワイド・スタジオ(SCE WWS)の開発力強化、拡大を目的とした施策で、8月2日に買収を行なった。SCE WWSとしては16番目の開発スタジオとなる。同社がこれまで手がけた「スライクーパー」、「inFAMOUS」の両フランチャイズの販売本数は合計で700万本を越えるヒットを記録。今後は「プレイステーション」フォーマット専用のソフトウェアの制作を行なっていくこととなる。

 SCE WWSの吉田修平氏は「業界で最も高く評価されている開発会社の1つであり、かつ優れた制作力を備えたSucker Punch ProductionsとSCEとのお付き合いは12年以上になります。今回、同スタジオが『プレイステーション』ファミリーの一員となったことを心より嬉しく思っています。SCE WWSは、同スタジオの強力なサポートにより、これまでにも増して『プレイステーション』ならではのエンタテインメント体験を創造してまいります。今年度はSCE WWSからPS3を力強く牽引するタイトルラインアップのみならず、PlayStation Vita(PS Vita)専用の革新的なコンテンツもお届けする予定ですので、どうかご期待ください」とコメント。

 Sucker Punch ProductionsのBrian Flemingマネージングパートナーは、「Sucker Punch ProductionsとSCEの信頼関係は厚く、これまでも当スタジオが有するクリエイティブな創造力とSCEの深い洞察力を結集して、『プレイステーション』プラットフォーム向けに数々のヒットタイトルを生み出してきました。また、SCEは我々の制作活動を信頼し、強力にサポートしてくれた結果、多くのユーザーの皆様に愛されるタイトルを制作することができました。今後は、SCEグループの一員として、皆様に、より革新的でインタラクティブ性の高いゲーム体験をお届けできるよう取り組んでまいります」とコメントしている。

 今回、Sucker Punch Productionsを買収したことで、SCE WWSの日米欧のスタッフ数は2,700人以上となったと。


「inFAMOUS」「スライクーパー」(写真はPS3「スライクーパーコレクション」から)

「 inFAMOUS 2」:(C)2011 Sony Computer Entertainment America LLC. Developed by Sucker Punch Productions LLC.
「スラクーパーコレクション」:(C)Sony Computer Entertainment America LLC.

(2011年 8月 2日)

[Reported by 船津稔]