スパイク、PS Vita「忍道2 散華」

Vitaの機能を上手く取り込んだ、ステルスアクション最新作!


発売日未定

価格:未定



プレーヤーキャラクターのゼン

 株式会社スパイクは、PS Vita用忍者ステルスアクション「忍道2 散華」の最新情報を公開した。発売日、価格とも未定。

 「忍道」シリーズは、2005年にシリーズ1作目のプレイステーション 2用ソフト「忍道 戒」が発売されて以来、PSP用「忍道 焔」などが発売され人気を集めてきた。シリーズ最新作となる今作はPS Vitaをプラットフォームにそのハード特性を活かしたシステムを盛り込み、忍びの世界を堪能できるようなっている。

 本作でプレーヤーが任務を遂行していくオープンフィールドの舞台は、日本特有の色彩で彩られ、光と闇を構成している。忍びという特性上、気配を消しての隠密行動が中心となるため、闇に潜み、隠密行動を取っていくこととなる。

 プラットフォームがPS Vitaと言うことで、ハイクオリティな表現力を駆使し、鮮やかなグラフィックスでフィールドを描いていくという。


【ストーリー】

 時は室町後期。

 一条家の統べる小国・宇高多を巡り、隣国の赤目家、新興寺社勢力の阿無璃他により引き起こされた“宇高多の乱”。あれから束の間の平穏を取り戻したかに見えた宇高多は、新たな戦火に包まれようとしていた。

 一条家の譜代である風天家の家督を継いだ風天寅三郎久秀が、東の大国・芳穣家を後ろ盾として謀反に及び、それに呼応するかのように、阿無璃他も再び決起したためである。
 時を同じくして、ひとつの忍の里が消滅した。風華忍者同胞の裏切りにより、一夜にして消えた忍衆。その業火にすべてが焼失したと思われた中、ただひとり、辛くも一命を取り留めた者がいた。その忍び名を“火祭のゼン”という。

 世話になった……借りはいつか返す。



忍び名は「火祭のゼン」。滅ぼされた忍びの里の生き残りとして復讐を果たすことになる

 また、様々なインターフェイスやセンサー類を搭載しているPS Vita。これらの機能をゲームシステムに取り込んでいることも魅力の1つ。本体前面のマルチタッチスクリーンを使用し、画面上に表示されているアイコンなどを直接タッチすることで操作したり、背面のマルチタッチパッドで敵のターゲティングを行なうといった操作も用意されている。
 こういった直感的な操作で、忍術アクションを表現している。

画面右端にある目のようなアイコンが「殺気アイコン」。近くにいる敵の気配を表わしたもので、プレーヤーの存在に気付いていない状態では“白”、気付かれると紫色に変わり警戒し周囲を調べ始める。さらに発見されると赤色に変わる。殺気アイコンにタッチするとその敵の方向にカメラが向き、タッチし続けている間は素の敵をロックし続ける左上にあるのがコンパスアイコン。ここをクリックするとフィールドの全体地図がすぐ表示され、地図を確認することができる
離れたところにいる敵は手裏剣など飛び道具で倒すことになる。そんな時は「狙い撃ちカメラ」に瞬時に切り替えることができる。「狙い撃ちカメラ」にすると、照準カーソルを背面タッチで操作して定めていく。攻撃したいターゲットに照準を合わせて確実に倒していきたい


悪徳越後屋の屋敷に忍び込むゼン。みての通り、かなり広いお屋敷だ平屋が続く町。夜も更け、すっかり寝静まった町中を音もなく走り抜けていく
砲台まで設置されている山間の砦。堅牢な砦において、任務を完遂することができるのだろうか?神社なども存在している。高低差を活かし、戦略的に攻めていきたい


忍者ステルスアクションを駆使し、ステージを攻略していきたい。壁に張り付き敵に見つかることなく奥をのぞき見ることもできる

 プレーヤー(主人公=ゼン)は、ある目的のために、隠密行動で任務を遂行することが求められる。これらの任務には「越後屋を暗殺しろ」といったものから「文箱を届けろ」といったものまで多種多様なものがある。

 建造物や木といったフィールドにある様々な障害物を上手く利用して行動することが求められる。また、高低差を利用し見張りの視覚を付いて潜入することも重要だろう。

 しかし、いくらプロの忍びといえども敵に気付かれることもある。任務遂行の妨げとなる者を消し去ることもまた必要だ。音もなく忍びより、一撃で倒していく。とは言え、バリバリとむやみに敵を倒していくと、新たな危険を呼び覚すことにもなりかねない。気配が明るみに出る前に一撃で敵を倒し、その場を立ち去るスマートさが必要だろう。

 「忍道2 散華」では、「血祀殺法」と呼ばれるシステムが用意されている。敵を一撃で始末するシステムで、敵に気付かれることなく近づくと“血祀の予感”という印が発生。このタイミングで△ボタンを押すと殺傷能力の高い一撃で音もなく敵を倒すことが可能。可能な限りこういったステルススキルを駆使して、ゲームを進めて行きたいところだ。


ゲーム中には様々な忍具が登場する。プレーヤーの使い方次第で力強い味方となるという。スクリーンショットは地面に設置し踏むと爆発する狸火基本は敵に見つからずに進んでいくスニーキングアクションが中心となる。敵に気付かれることなく、技を駆使して潜入していきたい
忍び足や物陰に隠れることで見張りをかわしていく狭い路地や行き止まりで窮地に陥った時でも、壁走りなど忍び特有の動きで突破することができるやもしれない


もっとも恐ろしいのは仲間を呼ばれること。敵に気付かれたら、新たな敵を呼ばれる前に素早く始末することが重要だ状況によっては狭いところで混戦になることもある
カウンターを狙い一撃で仕留める駆け引きが発生することもある亡骸はそのまま放置しておくと敵に見つかり新たな火種となることも。このため、物陰などに見つからないように隠すことも必要となる


【血祀殺法】
敵に気付かれないように忍び寄ると、スクリーンショットにあるように「血祀の予感」と呼ばれる光が“キラリン!”と光り輝くこのスクリーンショットのようなタイミングで△ボタンを押すと抵抗の隙を与えない瞬速の一突きを与えることができる一瞬の出来事で、他の敵に気付かれることなく血祀にあげることができる


「血祀殺法」とは違う新システムも存在するようだ。スクリーンショットではネガフィルムのような効果になっているが、果たしてどのようなシステムなのだろうか? 今後続報で明らかにされていくという

(C)Spike/ACQUIRE All Rights Reserved.

(2011年 7月 19日)

[Reported by 船津稔]