E3 2011レポート

Microsoft、「Forza Motorsport 4」Night Partyを開催
新ハンコン「Xbox 360 Wireless Speed Wheel」をさっそくトライ!


6月7日~9日 開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center



会場となったLA LIVE EVENT DECK
会場には所狭しとスーパーカーが並べられていた
「Top Gear」主催のタイムアタックコンテスト
手に持っているのが「Xbox 360 Wireless Speed Wheel」
手に持った印象はとにかく軽い! 反応も機敏! Kinectによるドライビングとはまた異なる楽しさがある

 米Microsoftは現地時間の6月8日の夜、「Forza Motorsport 4」をフィーチャーしたナイトパーティーを開催した。イベントには業界関係者に加えて、スーパーカーのオーナーや現地セレブが招かれ、ホスト役のTurn 10 Studiosや、「Forza Motorsport 4」でコラボする英BBCの人気TV番組「Top Gear」らが開催した各種イベントを楽しんだ。

 イベントは、2年前の「Forza 3」に続いて2度目となる“スーパーカーと酒と美女”が揃った純然たるカーパーティーで、会場内にはカーコミュニティから集めたというFerrari CaliforniaやKoenigsegg CCX、Lamborghini、Spykerなどなど10台以上のスーパーカーが所狭しと並べられ、その隙間を埋めるように「Forza 4」の試遊台が配置されていた。中には3画面の試遊台やKinectの試遊台もあり、「Forza 4」一色のイベントだった。

 メインステージでは「Top Gear」とのタイアップで「Forza 4」に新たに追加された「Top Gearトラックコース」を使ったタイムアタック大会を実施。「Top Gearトラックコース」は、本イベントが初公開のコースで、英国に実在する番組で使用しているテストトラックコースをゲーム内に完全再現しているという。複数のコースバリエーションを設け、新しい車の試乗やタイムアタックに最適な設計になっているという。

 メインイベントには、「Top Gear」で謎のテストドライバーとして人気を集める「STIG」がゲストとして登場し、司会者の様々な車に関する質問を、お馴染みの腕組みのポーズと沈黙で答え、会場を楽しませてくれた。

 さて、ゲームメディアとして注目したいのは、「Forza 4」の試遊コーナーにさりげなく用意されていたMicrosoftの新しいゲーミングホイール「Xbox 360 Wireless Speed Wheel」だ。本イベントが正式なお披露目ということで、本日よりE3のメイン会場にも配置されていた。

 「Xbox 360 Wireless Speed Wheel」は、実質的に生産終了状態となっているXbox 360 Wireless Racing に変わるもので、Xbox 360専用の無線ステアリングコントローラー。最大の特徴は、固定せず両手に持ってプレイするところで、これ1台で遊べるように、方向キーやA、B、X、Yボタン、L、Rトリガーなどを備え、さらにフォースフィードバック機能まで完備している。発売時期は「Forza 4」と同時期(10月11日前後)を予定し、価格は59.99ドル。日本での発売は未定となっている。

 実は正式なリリースがまだ出ていないので、正確な重量や、電池の持ち時間など、細かいスペックは不明だが、実際に体験してみたところ、思ったよりもずいぶん軽く、反応も機敏で、かなり快適にハンドル操作が行なえた。固定していないので慣れるまでは不安定な感じだが、「Forza 4」もこれ1台で乗り切れそうな印象だ。もちろん、本ハードは「Forza 4」専用ではなく、あらゆるレースゲームに対応する。

 強いて難点を上げれば、ハンドルが固定できないことからロックトゥロックが手の可動範囲に留まるため、「Test Drive」シリーズのような“リゾート地をラグジュアリーカーで片手操作でリラックスして走る”みたいなカジュアルな遊び方には不向きということぐらいだ。重量に関しては缶コーヒー1本分ぐらいの印象で、多少のロングレースなら手に疲れを感じずに走れるように感じた。仮に両手に疲労を感じてもU字型のデザインを採用しているため、おなかに重さを逃がしてしまえば、長時間プレイも十分可能だろう。

 肝心の「Forza 4」に関してはかなり取材も煮詰まって来たため、明日のインタビューも踏まえ、どこよりも詳しいレポートをお届けしたい。どうぞお楽しみに。


【Xbox 360 Wireless Speed Wheel】
Kinectによる試遊のほか通常のゲームコントローラーでも走ってみたが、1080p/60fpsの滑らかなドライビングはそのままに、ライティングエンジンが改良され、車のボディや水面への陽光の乱反射がまぶしい。遠景の表現もより自然になり、起伏のある地形でのドライビングがより楽しみになっている

【スーパーカー】
ゲームの中でしか見たことがないようなスーパーカーがずらりと勢揃い! ガルウィングタイプのドアを採用した車がこれだけ集まると、むしろ自分がCGの中にいるような気すらしてくるが、まさに壮観である。ただ、実は「Forza 4」は登場車種を発表しておらず、これらが「Forza 4」に実装されるかどうかはわからない

【「Forza Motorsport 4」Night Party】
会場の模様。インタビューを受けているのは「Forza 4」クリエイティブディレクターのDan Greenawalt氏

【STIG】
「Top Gear」では常に無口で超絶テクニックを持つテストドライバーとして登場するSTIG。イベント会場で彼の周りには常に人だかりができていた

(2011年 6月 9日)

[Reported by 中村聖司]