GDC 2011レポート
EA、「Battlefield 3」の最新映像を公開。衝撃的なクオリティ!
プレイ料金無料のオンライン版「Battlefield Play4Free」は4月サービス開始
米Electronic Artsは現地時間の3月2日、サンフランシスコ市内のクラブハウスにてプレス向け発表会を開催し、EA DICEが現在開発中の「Battlefield」シリーズフランチャイズ作品、「Battlefield 3」と「Battlefield Play4Free」の最新情報を公開した。
発表会では「Battlefield 3」の最新トレーラー映像が上映されたほか、「Battlefield Play4Free」の試遊が可能となっており、実際のプレイ感触を確かめることができた。この2つについてお伝えしよう。
■ シリーズの新たなフラッグシップとなる「Battlefield 3」は驚きのクオリティ
「BF3」のデモには大勢のプレス関係者が詰めかけ、関心の高さを伺わせた |
「BF3」の開発プロデューサーを務めるPatrick Bach氏 |
数ある新作FPSの中でも、「Battlefield 3」には大注目だ。本作はPC、プレイステーション 3、Xbox 360の3機種向けに開発が進められているFPSで、ゲームエンジンにはEA DICEが本作に合わせて開発した最新エンジン「Frostbite 2」を採用。PC版ではDirectX 11専用の特製レンダラーを搭載するなど、技術面の進歩にも力が注がれている。
発表会では「Battlefield 3」の開発プロデューサーを務めるPatrick Bach氏が登場し、「Frostbite 2」の能力を示す短いテクノロジーデモを紹介した。コンクリートの壁から1個のビル全体まで破壊できるという新しい破壊システム、巨大で緻密な地形を再現するランドスケープシステムなど映像面は「Frostbite」から大幅にパワーアップしている。またキャラクターの自然な動きを再現するアニメーションシステムには、「FIFA」シリーズからの技術を受け継いだというから、ジャンルを超えた進化を遂げていそうで面白い。
短いプレゼンテーションの後に、今回初公開となる最新トレーラームービーが上映された。一般向けのショートバージョンを下に掲載するのでご覧いただきたい。これはシングルプレーヤーキャンペーンのワンシーンを切り取ったもので、中東の某都市、主人公の属するファイアチームが敵襲を受け大規模な交戦に発展していくという内容。
【最新ムービー】 |
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PC版のスクリーンショット。DirectX11専用となったレンダラーを搭載し、非常に空気感のある緻密なグラフィックスを実現している。Windows XPは非サポートとなる見込みだ |
ちなみに会場で流された映像は、これにいくつかのシーンを加えたロングバージョンだった。その中でスナイパーからの狙撃を受け、反撃するというシーンがある。そこでは激しい着弾音、そして一瞬遅れて聞こえる射撃音、それらがしっかりとした定位を持って聞こえてくるように演出されており、「Frostbite 2」で強化されたサウンドシステムの能力を確認することができた。
また、会場で見ることのできた映像の終盤では、大量の一般車が乗り捨てられた大通り上で敵軍との大規模な交戦が発生する。放置された車両など、大抵のオブジェクトは銃撃を浴びせて爆発させることができ、それによって周囲の遮蔽物も吹き飛んでいくので、ダイナミックに風景が変わっていくのだ。最後にはプレーヤーからほど近くに立っていたビルが傾き、倒壊してしまうというシーンでムービーは終わりを迎えている。とにかく全編すごいテンションである。
残念ながら今回の発表会では「Battlefield 3」のプレイアブルなバージョンは見ることができなかったが、GDC11のチュートリアル、通常セッションにて早々に本作のグラフィックスやサウンドテクノロジーを紹介する技術セッションが設けられていた。
その中で、PC版はDirectX 11専用のレンダラーが搭載されるため、なんとWindows XPが非サポートとなる旨が説明されていた。それにより実現したグラフィックスのクオリティは、ご覧のとおりである。まさに新世代のゲームになりそうだ。
□Game Developers Conference(GDC)のホームページ(英語)
http://www.gdconf.com/
(2011年 3月 3日)