東京ゲームショウ2010レポート

カプコンブースレポート、PSP「モンスターハンターポータブル 3rd」
制作チームが完全監修した特別仕様のPSP本体「ハンターズモデル」発売決定
シングルプレイでは2匹のオトモアイルーと狩りを楽しめる


9月16日~19日 開催(16日、17日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 今年のカプコンブースは、12月1日発売予定のPSP用ハンティングアクション「モンスターハンターポータブル 3rd」(MHP3rd)のコーナーをメインに展開。プレイステーション 3/Xbox 360用「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」、PS3/Xbox 360用「デッドライジング2」、PS3/Xbox 360用「メガマン ユニバース」、DS用「逆転検事2」をプレイアブルで出展している。

 また、映像のみの出展として、9月15日に発表されたPS3/Xbox 360用「ASURA'S WRATH(アスラズラース)」とPS3/Xbox 360用「DmC Devil May Cry(ディーエムシーデビルメイクライ)」、さらにXbox 360用Kinect専用タイトル「重鉄騎」のプロモーションムービーが公開されている。

 本稿では、カプコンブースのメインステージで実施されたPSP用「MHP3rd」のステージイベントの模様とプレイレポートをお伝えしていく。


ティザーCMに起用された三浦春馬さん

■ 開発陣が完全監修したPSP本体「ハンターズモデル」発売決定!!

 ステージイベントでは、プロデューサーの辻本良三氏とディレクターの一瀬泰範氏が登壇し、「MHP3rd」に収録される新モンスター、武器、オトモアイルーの情報を発表。さらに、特別情報として、「MHP3rd」の制作チームが完全監修した特別仕様のPSP本体「ハンターズモデル」の発売決定や体験版の配信に関する情報が明らかにされた。また、本作のティザーCMに俳優の三浦春馬さんが起用されることも発表された。

 新モンスターとして発表されたのは、本作のメインモンスターである雷狼竜「ジンオウガ」と黒轟竜「ティガレックス亜種」。「ジンオウガ」は、体に電気を帯びており、戦闘中に雷光虫を呼び寄せて帯電量を増やすことでより強くなる。そのため、いかにして雷光虫を呼ばれないようにするかが攻略のポイントになるという。「ティガレックス亜種」は、咆哮を使った攻撃がいくつか追加されている。

戦闘中に雷光虫を呼び寄せて自らを強化するという「ジンオウガ」ただの咆哮でさえ苦戦させられていたのに、バリエーションが増えるとなるとかなり手強そうだ

武器は、スラッシュアックスが追加され合計12種類になった

 収録されている武器は、「MHP2ndG」の11種にスラッシュアックスが追加され、「MHP」シリーズで最多の12種。片手剣なら素早く攻撃できるなどといった特徴は変わらないが、“遊び”の部分で「MHP2ndG」からさまざまな要素が追加されているほか、操作法が変わっている武器もあるという。

 操作法の変わった武器としては、双剣と狩猟笛が紹介された。双剣では、鬼人化中にモンスターを攻撃するとゲージが溜まり、MAXまで溜まると鬼人強化状態に移行。鬼人強化状態になると、鬼人化を解除しても通常攻撃のスピードが速くなり、回避ボタンを押すと特殊な回避アクションができるようになる。一瀬氏曰く、鬼人化と鬼人強化の違いを簡単に説明すると、力の鬼人化、技の鬼人強化といった感じという。

 狩猟笛は、攻撃するたびに音符が溜まり、特定の音符を並べてRボタンを押すと演奏するという具合に演奏方法が変化。攻撃しながら特定の音符を並べて、モンスターの隙をついて演奏するという一連の流れで狩りができる。これまでは、演奏中は無防備だったため、モンスターから遠く離れた位置まで移動してから演奏する必要があったが、本作からは攻撃に参加しつつ味方をサポートすることが可能となった。

 本作よりオトモアイルーは、シングルプレイで2匹、マルチプレイでは2人プレイ時に、各プレーヤーが1匹ずつ同行させられる。また、装備をカスタマイズできる。装備は、頭、胴、武器の3種が用意されており、自由に変更可能。頭だけなど一部の装備のみを変えることもできる。さらに、名前も自由に付けられる。

 オンラインプレイの集合場所となる集会浴場には、オトモアイルーと一緒に入れるようになっており、プレーヤー同士で自分の育てたオトモアイルーを見せ合うことができる。集会浴場の中央にいる番台さんに話しかけると温泉に入れる。温泉は、「MHP2ndG」のアイルーキッチンの代わりとなるもので、入浴することで体力やスタミナの最大値が増加する。また、オトモアイルーを連れている場合は一緒に入れる。

シンブルプレイで狩りに出かける時、オトモアイルーを2匹同行させられるようになったアイルーの装備は、頭、胴、武器を自由に変更できる秘密結社鷹の爪とのコラボレーションによるプロモーションムービーも制作中。イベントでは、ショートバージョンが公開されたが、そのロングバージョンが後日公開されるという

 「ハンターズモデル」のPSP本体は、マットブラックとゴールドのオリジナルカラーが採用され、「MHP3rd」のオリジナルの紋章がPSP本体の表面/裏面にプリント。オリジナルのカスタマイズテーマがプリインストールされている。

 また、大容量バッテリーを搭載。片方のカバーだけが盛り上がっているとPSP本体を持つときのバランスが悪いため、もう一方のカバーも同じ形状になっている。このほかにも、操作時の指のフィット感が増すようにアナログパッドの中央部分がへこんでいたり、PSP本体の表面にあるスピーカーのデザインがアイルーの肉球風になっている。発売日はソフトと同じ12月1日。数量限定で発売され、価格は19,800円。

写真ではわかりづらいが、PSP本体前面のスピーカーがアイルーの肉球風にアレンジされているプレイ時間を長くするために大容量バッテリーを標準装備。PSP本体を持った時のバランスを良くするため、もう片方のカバーも同じ形状になっている数量限定で12月2日に発売。「MHP3rd」のソフトは付属しないので注意していただきたい

 本作の体験版は、10月13日の午後より配信開始予定で、ダウンロードするにはプロダクトコードが必要となる。プロダクトコードは、公式携帯ファンクラブ「モンハン部」(会員登録無料)にて発行。1人につき2名分のプロダクトコードを取得できる。プロダクトコードを取得したら、あとは体験版の配信開始後にPlayStation Storeにて入力すれば、体験版をダウンロードできる。



■ 「MHP2ndG」とほぼ同じプレイ感覚。多少のブランクは関係なし

 「MHP3rd」のコーナーでは、本作でのハンターの拠点となる「ユクモ村」をイメージしたセットが組まれている。そこに、シングルプレイとマルチプレイをプレイできる「TGS2010」バージョンの体験版が、合計で約100台用意されている。

 体験版では、「ロアルドロス討伐」(初心者向け)、「大連続狩猟」(中~上級者向け)、「ティガレックス亜種討伐」(上級者向け)の3つのクエストのいずれかがプレイ可能。現時点で収録が決定している全12種の武器すべてが使えるようになっている。各クエストの概要はこちらの記事を、各武器の操作方法はこちらのページをご確認いただきたい。

 今回は、マルチプレイのみを体験。プレイできる時間が限られていたため3回のみの体験となったが、ハンターの操作感覚はほぼ「MHP2ndG」と同じ。しばらく「MHP2ndG」をプレイしていなかったのでうまく操作できるか不安だったが、筆者が愛用していた太刀での抜刀/納刀のアクションをはじめ、モンスターの攻撃を避けるときの回避行動や方向キーでの視点変更など、何の違和感もなくすぐにやり込んでいた時のプレイ感覚を取り戻せた。

 3種すべてのクエストをプレイしてみたところ、やはり手強かったのは「ジンオウガ」と「ティガレックス亜種」の2匹。イベントステージで一瀬氏が話していたように、「ジンオウガ」は雷光虫を呼び寄せて自らを強化し、前足による強烈な攻撃を繰り出してくる。大振りなので隙は大きいが、思いのほか範囲が広い攻撃もあり苦戦した。

 「ティガレックス亜種」のほうは、「ティガレックス」の攻撃パターンに加え、咆哮を頻繁に繰り出してくる。今回プレイした限りでは、突進攻撃のあと間髪入れずに咆哮を繰り出していたのが印象的だった。

今年のTGSでは、シングルプレイ、マルチプレイともに受付時間の明記された整理券が配布される左手の人差し指で視点を変えて、常にモンスターを正面に捉えながら狩りをする。最初はできるかどうか不安だったが、操作感覚が前作とほぼ同じだったので今まで通り狩りを楽しむことができた

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(2010年 9月 16日)

[Reported by 中野信二]