スクエニ、「FF XIV」の完成披露会で新CM「冒険者の夜明け」を披露
CMで主役を演じた生田斗真さんが「FF XIV」を初プレイ


9月14日 開催

恵比寿ガーデンホール


ロビーには、発売を控えた「コレクターズエシション」と9月30日発売の通常版パッケージが展示されていた

 株式会社スクウェア・エニックスは、発売を間近に控えたWindows/プレイステーション 3用のMMORPG「ファイナルファンタジー XIV(FF XIV)」の完成披露会を開催した。

 プレスと招待者を招いた完成披露会では、スクウェア・エニックスの代表取締役 和田洋一氏の挨拶と、プロデューサー 田中弘道氏によるプレゼンテーションが行なわれた。

 また、タレントの生田斗真さんが出演した「FF XIV」のTV用新CM「冒険者の夜明け」篇が初公開され、生田さんがゲストとして登場した。このCMは15秒と30秒の2バージョンがあり、本日から全国9地区(東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、静岡、岡山・高松、広島)でオンエアされる。ステージでは生田さんと田中氏のトークセッションや、生田氏による初めてのパーティープレイ体験が催された。

 WIN用の「FF XIV」は現在オープンβテスト(OBT)が開催中で、20日までは公式ホームページから登録すれば無料で遊ぶことができる。パッケージはセキュリティトークンやタブレットがついた「コレクターズエディション」が9月22日に、通常版が9月30日に発売される。PS3版は現在開発中で来年3月上旬ごろに発売される予定だ。


完成披露会の冒頭では、ヴァナフェスで公開されたオープニングムービーから、さらにグレードアップした完成版が披露された


完成披露会の様子。テレビを始め多くのマスコミと招待客で会場は大混雑した




■ 「FF XIV」のタイトルは『「FF XI」とは違う作品を』という決意の表れ

スクウェア・エニックスの代表取締役社長 和田洋一氏が冒頭に登場して完成を告げる挨拶をした
「FF XIV」のプロデューサー 田中弘道氏がゲーム概要を紹介

 完成披露会は弦楽四重奏が奏でる「FF XIV」で幕開けし、和田氏が開催の挨拶を行なった。和田氏によると、OBTには日・米・独・仏で39万人以上が参加しているとのこと。和田氏は「ご期待をいただいているお客様の、皆様の期待に応える作品に仕上げていくと確信しています」と意気込みを述べた。

 和田氏は「FF XI」がローンチされた当時、まだMMORPGという言葉になじみがなく、インタビューのたびに言葉の意味から説明しなければならなかったことを振り返った。ネットワーク機器やキーボードを想定した作りなど多くの部分が不足していたにも関わらず、「8年経った今では世界を代表するオンラインゲームに成長することができました」と語り、「FF XI」の成功が「FF XIV」への原動力になっていることを披瀝した。

 また、本作が「FF XIV」というナンバリングタイトルになったことについては、プロデューサーの田中氏からの提案によるものだと言い、「FF XIVはローマ数字の“XIに“V”(ブイ)」という言葉を聞いて、「これは『FF XI-II』ではないという強い決意と、さらに進化させていきたいという決意という2つの気持ちの表れだと解釈して『FF XIV』という名前でお客様に届けようということになりました」とタイトル決定にまつわるエピソードを紹介した。

 その後、オープニングムービーの上映後、田中氏によるゲーム概要の紹介が行なわれ、普段はあまりゲームに縁がない一般メディアに対してゲームの舞台となるエオルゼアや、「FF XIV」の基本システムであるアーマリーシステム、豊富なキャラクターメイキングシーンなどを説明した。田中氏は「一同総力を挙げて素晴らしいサービスにしていきますので、よろしくお願いします」と最後に挨拶した。


オープニングムービーでは、ストーリーのキーワードでもある冒険者の過去を見る力が発動するシーンが描かれている


生田さんが演じたヒューランの男性
ロビーには、実際の撮影で使われた装備が飾ってあった

 ゲームの概要が一通り紹介された後は、9月22日からオンエアされるTVCMがひと足早く上映された。CMには「冒険者の夜明け」篇というタイトルがつけられており、実写でゲームの世界を再現したような作りで、タレントの生田斗真さんが演じるヒューランの戦士が、仲間を引き連れて冒険に旅立つというものだ。

 上映の後、生田さん本人が登場して田中プロデューサーとトークセッションを行なった。生田さんは「FF V」、「FF VII」、「FF X」、「FF X-2」、「FF XI」をプレイしているかなりのFFファン。「小学生の頃からFFで遊ばせてもらっていたので、自分がFFの世界に入っているというのはとても興奮しました」とCM撮影の感想を述べた。

 CMに使用された鎧は、オープンニングムービーに登場するヒューランの男性が身につけているものと同じ形。田中氏によると「職人さんが撮影の当日まで気合いを入れて作ってくれた」ものなのだそうだ。

 生田さんの背後にいる仲間は外国人の俳優が演じていた。非常に大規模な撮影だったが、後半にはまるで「本当のパーティーメンバーのように一致団結してくれました」と田中氏。「外国人の方だったので、非常に顔立ちがはっきりしている方が多かったです。僕もよくそう言われるので、事務所の人に、顔立ちが濃くて良かったねと言われました」(生田さん)と楽しい撮影現場だったようだ。

 生田さんはオンラインゲームの魅力を「敷居が高いイメージがあったけれど、実際に遊んでみると友達と盛り上がって一緒にプレイするのが楽しくて、寝る時間を削ってましてプレイしました」とコアゲーマーっぷりを披瀝した。「FF XIV」をプレイするとしたら、CMで演じたヒューランで遊んでみたいということだ。

 そんな生田さんのために、会場でプレイしてみるというミニイベントが行なわれた。4カ国の混合サーバーで遊べるという「FF XIV」の特徴を生かし、アメリカ、ドイツ、フランスのスクエニ運営スタッフがパーティーを組んで戦うというもの。ウルダハの城近くに配置された、インフェルノドレイクというかなり手ごわそうなドラゴンタイプのモンスターを4人パーティーで撃破した。

 生田さんは初プレイの感想を「仲間と一緒にモンスターを退治に行くのは、オンラインプレイならではだと思います。仲間と一緒に熱くなって欲しいです」と、これからゲームを始める人へメッセージを贈った。


ヘッドセットを付けた生田さんが、4カ国混合パーティーでの戦闘を披露した

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(2010年 9月 14日)

[Reported by 石井聡]