ゲームオン、WIN「Alliance of Valiant Arms」
新COOPミッションを追加する「アップデートトリロジー」実施
井上プロデューサーに見所と今後の展開を聞く
密林の中に作られた基地で、激しい戦いが繰り広げられる |
株式会社ゲームオンは、Windows用FPS「Alliance of Valiant Arms」(AVA)において、「2010年大型アップデートトリロジー」の第1弾を8月18日に実施する。
今回のアップデートでは、新たなCOOPミッションとなるマップ「DeathValley」が追加される。この内容や見所、また運営側の狙いなどについて、本作のプロデューサーを務める井上洋一郎氏に話を聞いた。
まず「DeathValley」の内容だが、4月に実装された「PrisonBreak」の舞台となったヨーロッパ大戦が終結した後に起きた、インドネシアの小島で発生する“とある事件”を描いている。詳細なストーリーは公式サイトで語られ、ゲーム中では最大4人の仲間と協力しながら、決められたミッションをクリアするという内容になっている。制限時間は20分で、イージーとノーマルの2段階の難易度がある。
「パーヴェル“屠殺者”パンフィロフ」 |
ミッションでは、ヘリコプターを撃墜したり、多数のミサイルを射出してくるミサイルランチャーを破壊したりしながら進む。攻略においてはチームワークや兵種バランスが非常に重要で、目標への攻撃と、それを守る護衛の担当を明確に分けなければ進めないような場面も多いという。そして最後には、チェーンソーを手にしたボスキャラクター「パーヴェル“屠殺者”パンフィロフ」が現われる。猛烈な勢いで突進してくるので、その攻撃を避けながら反撃するという戦いになるそうだ。
また敵とのバトルだけではなく、ボートに乗って進みながら戦ったり、突如転がってくる巨大な岩を避けながら進んだりと、今までとは異なる映画的な演出も取り入れているという。今回は特に演出面で力が入っているそうで、流れる滝や虹など新たなオブジェクトも描かれている。また今回、NVIDIA 3D Visionに正式対応し、迫り来るミサイルなどもより迫力ある立体映像として見られる。
オンラインFPSで、COOPモードを積極的に導入する作品は珍しい。これについて井上氏は「COOPモードは初心者向けと考えています。『AVA』にはクラン戦で遊ぶという土壌はありますが、対戦ゲームは負けたほうがゲームから離れてしまうものなので、その敷居を下げるため、協力して進めるモードが必要だと考えています。以前、AIモードを導入した際には初心者の方が非常に増え、そこからクラン戦を知って大会にも参加してもらえたという流れがありました。今回も同じ流れを狙っています」と説明した。
今後の展開としては、「アップデートトリロジー」とされていることからもわかるように、第2弾、第3弾が控えている。第2弾は第1弾と同じくAIミッションを追加。そして第3弾では、NPCを交えた対戦型ミッションを用意するという。これも初心者をターゲットにしたもので、「常に負けてDeathが増えるのではなく、誰かを倒してからやられるような形を提供したい」という狙いがあるという。
さらにその先の展開としては、「PrisonBreak」に登場し、「DeathValley」でも最後に少し姿を見せるという「エヴァ中尉」が1つの鍵になっている。現在開発において、この「エヴァ中尉」のロシアでの活躍をフィーチャーしたミッションを用意しているという。韓国では今年年末から来年早々に実装される予定で、日本でも“アバター的な要素”も含め導入したいとしている。
“アバター的な要素”と強調したのは、「AVA」には女性のプレーヤーキャラクターがおらず、「エヴァ中尉」が唯一の女性アバターとなっているためだ。井上氏によると、「女性のアバターを使いたい」というユーザーからの要望は以前から非常に多く、開発会社に女性アバターの必要性を訴えてきたという。当初はリソース的に難しいことなどから見送られていたものの、ようやく開発会社の同意が得られて動き出したのだという。結果として何ができあがるかはまだ不明だが、日本の運営としては「いずれは女性のプレーヤーキャラクターを」という想いで動いている。
最後に井上氏に、読者に向けたメッセージをいただいた。
「ゲームの中で友達をたくさん作って遊んで欲しいというのが1番の想いです。COOPモードでチャットしながら楽しんで、クランを作っていただいて、コミュニケーションを楽しんでいただければ、ゲームとして幸せだと思っています。AIモードやCOOPモードを楽しんでいただいた上で、対戦ゲームって本当に面白いんだということを知っていただき、コアなコミュニティにどんどん入っていって欲しいと思います」。
【スクリーンショット】 | ||
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もともと映像の美しさがウリの1つである「AVA」。今回は虹や滝など新たな映像表現も取り入れた。ミッションの内容も、ボートに乗り、巨大な岩を避け、ヘリを迎撃し、多数のミサイルランチャーを破壊し、ボスキャラクターと対峙する……と多彩で映画的な演出も見所だ |
アップデートの話と合わせてもう1つ、記事の冒頭にある写真についてもご説明したい。今回「2010年大型アップデートトリロジー」の説明に井上氏が編集部にいらした際、「エヴァ中尉」とボスキャラクター「パーヴェル“屠殺者”パンフィロフ」の2人も同行していた。
「エヴァ中尉」役を務めたのは吾妻里香さん。そして大男の「パーヴェル“屠殺者”パンフィロフ」役は、プロレスリング・ノアに所属するプロレスラー、谷口周平選手である。おふたりとも、コスチュームからメイクまでかなり凝っていて、かなりの迫力があった。今後再び登場する機会があるかどうかは不明だが、ぜひイベントなどでユーザーの前でもお披露目していただきたい。
なお谷口選手は、8月22日に有明コロシアムで行なわれる「NEW NAVIGATION'10 in Tokyo」に緊急参戦が決定。さらに8月28日には後楽園ホールで行なわれる試合にも参戦する。
ゲームの説明をしようと席についた井上氏に、「俺に喋らせろ」と襲い掛かるボスキャラクターと、それを止めるべく現われた「エヴァ中尉」。ちなみにチェーンソーは色を塗ってあるが本物で、片手で軽々と構えられると凄みがある。ゲーム内でボスキャラクターに出会ったら、このチェーンソーにはお気をつけを |
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(2010年 8月 18日)