Electronic Entertainment Expo 2010現地レポート
Ubisoftブースレポート、注目のマルチプレイ対戦を体験
「アサシン クリード ブラザーフッド」で暗殺者になりきる
「アサシン クリード ブラザーフッド」で暗殺者になりきる
ロサンゼルスで開催された今年のE3、新ハードが話題を呼ぶ中、大手パブリッシャーのタイトルには、人気フランチャイズの続編やスピンアウト作品が目立った。
Ubisoftのブースでも、ルネッサンス時代の暗殺者となる「アサシン クリード ブラザーフッド(英題:Assassin's Creed Brotherhood)」、近未来の特殊部隊兵士となってチームプレイを楽しむ「Ghost Recon Future Soldier」、映画のように派手なカーチェイスを繰り広げる「Driver: Sun Francisco」など、根強いファンを持つ同社の主力フランチャイズの続編が人を集めていた。この2タイトルはすでに日本での発売が決定している。
「アサシン クリード ブラザーフッド」はマルチプレイのプレイアブルが、Tom Clancyシリーズの「Ghost Recon Future Soldier-ゴーストリコン フューチャー ソルジャー-(英題:Ghost Recon Future Soldier)」はスタッフが操作をしながら説明をするコントロールデモが出展されていた。
また、このE3で発表されたXbox 360の新体感型デバイス「Kinect」に対応したフィットネスゲーム「Your Shape :Fitness Evolved」がプレイアブルで出展されていた。
ステージでは1時間ごとに最新ヒットサウンドでダンスを踊るWii向け大ヒットゲームの続編「JUST DANCE 2」のイベントが行なわれていた。腕にWiiリモコンを付けた4人のダンサーが舞台に上がり、複数人プレイで大いに盛り上がっていた。
個々のタイトルについての説明は、Ubisoftのプレスカンファレンスが詳しいので、こちらを参照して欲しい。このレポートでは、日本でも発売が決定している「アサシン クリード ブラザーフッド」のマルチプレイモードの体験レポートとをお届けしたい。
■ ソーシャルステルス、暗殺など「アサクリ」の面白い部分を詰め込んだマルチプレイ対戦が熱い
「アブスターゴ社」のマークが入った白衣を着たスタッフ |
今回は6人での対戦を経験してきた |
「アサシン クリード II」は中世ルネッサンス期の暗殺者となって、フィレンツェやベネツィアを舞台にテンプル騎士団との戦いを繰り広げるゲーム。シングルプレイのみのゲームだったが、続編の「アサシン クリード ブラザーフッド」ではマルチプレイが楽しめるようになった。
マルチプレイの体験ブースは、主人公たちの宿敵である「アブスターゴ社」の訓練施設という設定で、スタッフが「アブスターゴ社」のマークが入った白衣を着ていたり、マルチプレイ画面のインターフェイスが「アブスターゴ社」製だったりと細かいこだわりが見られた。「アサシン クリード ブラザーフッド」のシングルモードは「アサシン クリード 2」の続編だが、マルチプレイモードは本編とは関係のない形になっている。
E3でのマルチプレイは6人が制限時間内のキル数を競うというもの。参加方法は、まず使用するキャラクターを選択する。キャラクターは、医者、娼婦、道化などの職業で分かれている。誰かが選んだ職業は選ぶことができないので、6人全員が違う職業のキャラクターを使うことになる。
職業を決めたら、そのキャラクターが使うスキルを選ぶ。スキルは2つが1セットになって、E3バージョンでは3つの中から選択できた。例えば足が速くなるスキルと、ナイフ投げのスキルといった感じで、バリエーションがある。
対戦の時間は3分間。始まると、右上にターゲットが、足元のレーダーに標的のいる方向が青色で表示される。相手に近づいていくと、青色の幅が大きくなっていき間近にくるとレーダー全体が青くなる。逆に自分を狙う暗殺者が近づいた時には、レーダーに危険を知らせるマークが出る。
戦いの舞台は本編と同様の箱庭で、自由に屋根に登ったり、飛び降りたりすることができる。だが、派手な動きをしていると目立ってすぐに見つかってしまう。「アサシン クリード」シリーズの特徴的なシステム「ソーシャルステルス」は、人ごみに紛れることで敵から姿を隠せるシステムだが、マルチプレイではそれがより現実に即した形で導入されている。街には6人が選んだ職業と同じ姿をしたNPCがたくさんいて、たむろったり、歩きまわったりしている。プレーヤーはそのNPCたちに紛れることで、他のプレーヤーから見つかりにくくなる。
実際の体験プレイでも、レーダーでターゲットが間近にいることがわかっていても、周りに同じ姿のNPCがたくさんいるとすぐにはどれがプレーヤーキャラクターなのか見分けがつかない。それは自分を狙う相手も同様で、目立った行動をとるとそれだけ見つかりやすくなる。不自然な動きをすると、標的度が上がるというシングルプレイのシステムが、マルチプレイの中に上手くとりこまれている。
つまり「アサシン クリード ブラザーフッド」の対人戦を制するには、群衆に溶け込み、相手に気付かれないよう近づいていくという、「アサシン クリード」シリーズが本来想定しているプレイが理想形になるわけだ。上手く相手を暗殺できれば、すぐに次のターゲットが出てくる。逆に暗殺されてしまっても、制限時間内なら何度でも戦線に復帰できる。
最後に、キル数や殺害方法、逃げた回数、隠れた回数などを総合したランキングが出る。筆者は3キルで4位。オンラインマルチプレイで、上手なプレーヤーと戦うことになると、忍び寄るアサシンにおびえていた敵の気持ちが満喫できてしまいそうだ。
■ 新武器にボウガン登場、今作ではミッションのリプレイが可能に
エツィオが背中にしょっているボウガンは、今作からの新武器 |
今回シングルモードのプレイアブル展示はなかったが、スタッフによるコントロールデモでいくつか情報を仕入れることができた。「ブラザーフッド」という副題が示すように、今作では仲間との協力プレイがカギとなる。「アサシン クリード II」では新フィーチャーとして娼婦や傭兵を雇って協力してもらうというシステムがあったが、本作のシステムは、この傭兵システムをさらに進化させたもののようだ。
コントロールデモでは、エツィオが仲間に合図を送って敵の背後から襲いかからせたり、囲まれた時に助けに来たり、教会の中で護衛に囲まれているターゲットを前にして、合図を送ると教会の上空から仲間が飛び降りてきて護衛に襲いかかり、自分は新武器のボウガンでターゲットをしとめるというプレイを見ることができた。
傭兵はその時々にお金で雇ったが、今回は仲間の育成要素もあるようなので、コンパニオンキャラクターのように付き従ってくれるのかもしれない。
新しい武器のボウガンといえば、初代「アサシン クリード」のトレーラーに出てきたボウガンを思い出すファンもいるだろう。「トレーラーのみの登場だった幻の武器がようやく使えるようになります」と案内してくれたスタッフも胸を張っていた。また、武器の装備画面で剣の横に小さな銃が表示されていた。この状態で、テンポよく敵をカウンターで倒していくと4回目に銃のカウンター攻撃が出る。
そして前作のファンには朗報だが、今作ではミッションのリプレイが可能になる。説明をしてくれたスタッフによれば「エツィオが司令官になって仲間に指令を送って戦う」というスタイルが「ブラザーフッド」のシングルプレイの基本となるようだ。
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http://www.e3expo.com/
□Ubisoftのホームページ
http://www.ubisoft.co.jp/
(2010年 6月 19日)