米Apple、新型iPhone「iPhone 4」を発表
解像度が4倍に向上。日米で6月24日発売
米Appleは6月7日(現地時間)、米国サンフランシスコで開催中のデベロッパー向けイベント「Worldwide Developers Conference(WWDC)」において、同社CEOのSteve Jobs(スティーブ・ジョブズ)氏による基調講演を実施した。
Jobs氏は講演の中で、新型端末「iPhone 4」を発表した。画面は960×640ドットのIPS液晶で、現行機種の「iPhone 3GS」(480×320ドット)の4倍の解像度を持つ。Jobs氏は「この解像度が今後数年の基準になる」としている。
CPUは「iPad」と同じA4チップを採用する。「iPhone 3GS」に比べてパフォーマンスが向上しただけでなく、バッテリー駆動時間の延長にも寄与し、連続通話は7時間、3G通信は6時間、Wi-Fi通信では10時間、待機時間は300時間としている。3G通信はHSDPA/HSUPAに対応し、最大で下り7.2Mbps/上り5.8Mbpsとなる。
モーションセンサーは従来の加速度センサーに加え、ジャイロセンサーを搭載することで、本体の傾き検知が可能になった。カメラ機能は、背面に5メガピクセルのカメラとLEDフラッシュがあり、さらに前面にもカメラを搭載する。静止画だけでなく、720/30pでの動画撮影も可能。
本体の厚さは「iPhone 3GS」に比べて約23%薄い9.3mmで、Jobs氏は「最も薄いスマートフォン」と述べた。
発売日は米国・日本とも6月24日。米国では6月15日から予約受付を開始するとした。本体色は黒と白の2色。価格は米国では16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドル。
また先日発表された「iPhone OS 4」は「iOS 4」に改名された。iPhone 3G/3GSとiPod touchに向けたアップデーターが6月21日から提供される。「iPhone 4」には標準で「iOS 4」が搭載される。
【19:00 追記】
「iPhone 4」の日本国内での販売については、ソフトバンクモバイル株式会社が6月24日に発売すると発表した。合わせて、6月15日から予約受付を開始するとしている。予約方法や価格などについては現時点では発表されていない。
従来とは背面のデザインが大きく変わり、角ばった印象になっている |
(2010年 6月 8日)