カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
ネットカフェイベントで「シーズン 8.0」の最新情報を発表


4月18日 開催

会場:アプレシオ 北浦和西口駅前店

参加費:無料


 株式会社カプコンは4月18日、Windows用オンラインハンティングアクション「モンスターハンター フロンティアオンライン(MHF)」のオフラインイベント「VS. クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2010」を、埼玉県のアプレシオ 北浦和西口駅前店にて開催した。

 「VS. クエスト」を使った全国縦断ネットカフェイベントとしては4度目となる。毎回全国4都市で実施されており、今回は4月10日に京都、4月11日に静岡、4月17日に茨木で開催され、4月18日の埼玉が最終会場となった。

 イベントではハンター達が2人1組のチームとなり、モンスターの討伐タイムを競った。またゲーム大会以外に、今後のアップデート計画や運営方針が発表されたほか、「シーズン8.0 “氷撃、デュラガウア”」の先行体験会も実施された。


会場のアプレシオ 北浦和西口駅前店。前方には椅子が設置されており、スクリーンを見ながら観戦できた



■ 予選クエスト最速は33秒!決勝の「ベルキュロス」にはガンナーも

左側がタレントの篠田有香さん、右側がテクノブラッドの石渡芳幸氏
試合会場はスクリーンの奥に用意されていた

 イベントの司会進行は、過去3回の大会と同じく、テクノブラッドの石渡芳幸氏とタレントの篠田有香さんが務めた。イベントの冒頭に石渡氏が登壇し、「これまでの会場には、予選クエストを100回練習してきたというハンターさんもいました。皆さんもそのやる気に負けないように頑張ってください」と挨拶した。

 ゲーム大会には、事前登録をした45チームが参加した。今回はキャンセルが出なかったため、当日参加枠はなかった。まずは45チームが予選クエストの「イャンガルルガ」を討伐し、そのクリアタイムの上位4チームが決勝トーナメントへと進出した。

 ちなみに篠田さんが予選クエストに1人で挑戦してみたところ、なんと1分47秒程で討伐に成功したという。本来は2人で挑戦するクエストなので、もし篠田さんが同程度の腕前の人とコンビを組んでいたとすれば、1分以内に討伐していたかもしれない。これには来場者達も驚いていた。


予選クエストのクリアタイム一覧

 予選大会はかなりの短期決戦となり、上位30チームは2分以内、上位17チームは1分以内に討伐に成功するというハイレベルな戦いになった。決勝に進出する上位4チームは33秒から39秒の間で決定した。最も多かった武器種の構成は2人ともハンマーというもので、続いてハンマーを1人絡めた別の武器種という構成になっていた。ただ全てのチームがハンマーを使っていたわけではなく、2人ともランスという構成が3位に食い込んでいた。


最も多かったのがハンマー2人の構成。頭を攻撃してスタンを狙い、そのまま討伐していた
ランス2人の構成。ハンマーを使わずに頭を的確に攻撃していたガンランスとランスの構成もいたが、「イャンガルルガ」の動きに翻弄されていたようだ女性2人組のチームもいた。両者とも太刀で、攻撃が弾かれながらも健闘していた


 決勝トーナメントのモンスターは「ベルキュロス」。準決勝は1本勝負、決勝は2本先取制で争われた。対戦の組み合わせは、予選大会1位の「ららぱるざ」と4位の「ちんとん亭」、そして2位の「月の音」と3位の「ホッハ支部」となった。

 準決勝は、相手チームの妨害をする罠が多用され、眠らせたり、ベースキャンプに戻したりといった「VS. クエスト」ならではの戦いが繰り広げられた。その結果「月の音」と「ちんとん亭」が決勝にコマを進めた。

 決勝における「月の音」の作戦は、ハンマーとランスの構成で、両者ともにスキル「火事場力+2」を発動するというもの。対する「ちんとん亭」は、ランスとヘビィボウガンの構成で、ヘビィボウガンはスキル「餓狼+2」を発動していた。攻撃力重視の「月の音」か、比較的安全に立ち回れる「ちんとん亭」かという戦いだ。

 1本目は、「月の音」が「ベルキュロス」の着地に合わせてハンマーを使ってスタンさせ、その後も面白いようにスタンを決めて勝利した。「ちんとん亭」は序盤に罠にかかりベースキャンプに戻されてしまい、遅れをとっていた。

 続いて2本目は、同じく「月の音」がスタンを決めて着実にダメージを与えていた。しかし、「火事場力+2」を発動するのに体力を減らしていたため、あえなく「ベルキュロス」の攻撃で倒されてしまった。そして続けざまに「ちんとん亭」の仕掛けた爆弾の罠で倒され、後がなくなってしまった。最後は「ベルキュロス」に倒されてしまい、「月の音」がクエストに失敗した。これで両チームタイとなり、3本目にもつれ込んだ。

 3本目の前には両チームがコメントした。「月の音」は、「罠は本当に勘弁してください」と相手チームに懇願するも、「ちんとん亭」は、「罠が上手く機能していたので、ドンドン使っていこうと思います」と強気な姿勢を示した。しかし3本目はあまり罠が機能せず、両チームともに「ベルキュロス」の討伐を狙うこととなった。

 1本目、2本目と正確に「ベルキュロス」の頭を狙い、スタンを決めていた「月の音」が相手チームよりも先に「ベルキュロス」を瀕死状態に追い込んだ。この瞬間に決着がついたかと思われたが、ここで「ベルキュロス」がエリア移動してしまった。「月の音」は追いかけようとしていたが、この間に「ちんとん亭」が討伐に成功し、優勝を果たした。

 3位決定戦も実施され、最終結果は「ちんとん亭」が優勝、2位が「月の音」、3位が「ららぱるざ」、4位が「ホッハ支部」となった。


とにかく頭を狙い、何度もスタンを成功させていた。ただ同じ場所に留まってしまうため、相手の罠にかかりやすかったようだ
「ベルキュロス」の強力な攻撃の予備動作中に、相手の仕掛けたシビレ罠にかかってしまう場面もランスを使っていたハンターは、回避を使って「ベルキュロス」の攻撃をピョンピョンよけていた
先に「月の音」が「ベルキュロス」を瀕死状態にしたものの、エリア移動されてしまう。その間に「ちんとん亭」が討伐し、優勝した



■ 秘伝書の仕様や今後のフィギュアについて発表

「本日はハンターランクを500に上げることで忙しい中、ご来場ありがとうございます(笑)」とジョークを飛ばした杉浦一徳氏

 ゲーム大会の合間には、「シーズン8.0」の仕様と今後のアップデート予定、運営方針などについて、オンライン開発部運営室長運営プロデューサーの杉浦一徳氏が説明した。すでに「シーズン8.0 インタビュー」で取り上げている内容もあるので、本稿ではそれ以外に発表された情報についてお伝えする。

 まず始めに、「シーズン8.0」の概要が説明された。大剣の新スタイルについて杉浦氏は、「『ガード斬り』は、モーション値や全体的な攻撃バランスから考えて、そうとう強い内容になっていると思います。特に、“ガードしてから斬る”ということをきちんとやることがポイントです」とコメントした。

 続いて秘伝書の仕様について問い合わせの多かった内容が説明された。スライドで発表された内容は以下の通り。

  • 1つ目の新スタイルおよび秘伝書は、ハンターランク(HR)500以上で獲得できる。
  • 新スタイルは1つの武器種につき1個で、新スタイル獲得直後は他の武器種に変更できない。
  • 新スタイルは秘伝書を装着した時だけ使用できるが、これまでのスタイルも選べる。
  • 秘伝書を装着するとHRがスキルランク(SR)に変化する。
  • SRは1から始まり、最終的に999まである。
  • 2つ目以降の新スタイルはSR200で獲得できる。
  • SR1の場合、防御力が90%以上マイナスされる。
  • 防御力のマイナス補正はSRを上げていくことで緩和できる。
  • ハードコアクエストで作れる武器がある。
  • これまでのクエストのHR制限は、SRの場合はSR制限に読み替えられる。
  • 武具工房やマイハウスなどでSRとHRを切り替えられる。
  • SRでクエストをクリアすると、スキルランクポイントとハンターランクポイントがもらえる。

     秘伝書については、まず「シーズン8.0」で一通り実装し、その後にアンケートや要望などに目を通し、再度仕様を変更することも考えているという。

     また「シーズン8.0」のリファインとして、新たにロビーで武器を非表示にできる機能(オンオフ可能)が追加される。そのほか、アピールマークの設定をサーバーに保存し、異なったPCでも共通のアピールマークで遊べるようにもするという。

     4月21日発売予定の「モンスターハンター フロンティア オンライン シーズン8.0 プレミアムパッケージ コレクターズエディション」に付属するガイド娘フィギュア「ユニス」続いて企画された次のフィギュアとして、モンスター「エスピナス」のフィギュアが発表された。大きさは横幅20センチメートルほどで、組み立て不要の完成品フィギュアになるという。これは3周年記念パッケージとして販売される予定だ。またガイド娘のフィギュアに関しては、第2弾として「ヒルデ」(白い帽子を被った娘)を制作中だという。

     ネットカフェのキャンペーンに関しては、「GWだ!Nポイント2倍キャンペーン」と「みんなでネットカフェ! in 2010【グループ】キャンペーン」が4月下旬に予定されている。「みんなでネットカフェ! in 2010【グループ】キャンペーン」では、「バディーピアス」というアイテムの素材が入手できるという。

     他にも杉浦氏は、特異個体のモンスター数を増やすことに力をいれているほか、変種モンスターの肉質の見直しや、「パローネ=キャラバン」のモンスターの攻撃力などの調整も検討していることを明かした。


    すでに発表されている内容もあるが、「シーズン8.0」の細かいリファインや、今後のアップデート計画などが発表された。ちなみに「ヒルデ」は、右下の画像の中で白い帽子を被っている娘だ



    ■ 氷狐竜「デュラガウア」の先行体験会

    怒り状態の「デュラガウア」

     イベントの最後には、新モンスター「デュラガウア」の先行体験会が実施された。クエストはHR51用で、5分間だけ遊べた。

     「デュラガウア」の生息場所は塔の新たなエリア。「リオレイア希少種」や「リオレウス希少種」が生息するエリアと入り口は同じだが、中は全く別のエリアとなっている。障害物のない広いエリアで、地面には氷のようなものが付着していた。

     「デュラガウア」で印象的だったのは、前足についた爪をカチカチとこすり合わせる動作。この動作をした直後には強力な攻撃が繰り出されていた。また「デュラガウア」の吐く氷のようなブレスは、凍傷という状態異常攻撃になっており、これを受けたハンターは数秒ごとに持続的なダメージを受けていた。また「デュラガウア」は怒ると顔に氷のようなものが付着し、機敏に動き回っていた。

     跳ね回りや宙返りといった特殊な動きは見られず、「ティガレックス」や「エスピナス」のような基本に立ち返ったモンスターのような印象を受けた。「シーズン8.0 “氷撃、デュラガウア”」は今週の4月21日に実装される。ハンターの方々はそれまでの間、期待してお待ちいただきたい。


    前足の爪を使った攻撃が印象的な「デュラガウア」。左右への攻撃や前方へのブレスなど多彩な攻撃を見せていた


  • (2010年 4月 19日)

    [Reported by 日高文典]