NHN Japan、WIN「ドラゴンネスト」完成披露会開催

GACKTが自ら演じる「ベルスカード」役の衣装で登場


4月17日 開催

会場:Shibuya O-EAST



NHN Japan代表取締役社長の森川亮氏
EYEDENTITY GAMES CEOのイ・ウンサン氏

 NHN Japan株式会社は、Windows用オンラインアクションRPG「ドラゴンネスト」の完成披露会を、4月17日にShibuya O-EASTにて開催した。

 「ドラゴンネスト」は、韓国EYEDENTITY GAMESが開発する作品で、MOタイプのフィールドで自由度の高いアクションを実現しているのが特徴。現在は23日までの予定でクローズドβテスターが募集中で、28日よりクローズドβテストが開始される予定。

 イベントでは、NHN Japan代表取締役社長の森川亮氏が挨拶。「『ハンゲーム』は10周年を迎え、さまざまな新しい試みを予定している中で、家庭用ゲームとPCゲームの垣根を取り払うような新しい試みにチャレンジしたい。その第1弾が『ドラゴンネスト』。ゲームはちょっと、という方も含め、全ての方に遊んでいただきたい」とコメントした。

 続いてEYEDENTITY GAMES CEOのイ・ウンサン氏が登壇。「私が子供の頃に、ゲームセンターやスーパーファミコンなどで初めて接したゲームが日本の製品だった。『ドラゴンネスト』はさまざまな面で日本のゲーム文化を分析している。国ごとに人種や文化、ゲームは違うが、面白さへの欲求は同じではないか。私達はその面白さに忠実でありたいと思っているし、その国にあわせた物を作っていきたいと思う」と語った。




■ OBTは5月27日開始。“3Dチャット”や“AR”など新機能も発表

「ドラゴンネスト」プロデューサーの杉浦俊輔氏
5月27日よりオープンβテストが開始される

 次に、「ドラゴンネスト」プロデューサーの杉浦俊輔氏より、ゲーム内容と今後の展開についての紹介が行なわれた。まず今後のスケジュールについて、前述のクローズドβテストに続いて、5月27日よりオープンβテストを開始し、6月には正式サービスを行なうと発表された。さらに杉浦氏は第1回大型アップデートを今秋行なうことと、ID不要の体験版も公開することも明らかにした。

 ゲーム内容に関する仕掛けとしては、“3Dチャットシステム”を導入するとした。キャラクターの位置情報を考慮して臨場感のあるチャットを実現するもので、既存のスピーカーやヘッドフォンで実現するという。詳しい説明はなかったものの、スピーカーと言及していることから、音声チャットないしはプリセットされたボイスを、発言キャラクターとの距離や位置に応じて再生させる機能だと思われる。

 次に“進化したAR(拡張現実)”が紹介された。WEBカメラで撮影された画面に、ゲームのロゴや資料を映すと、その画面にキャラクターが現われるというもの。このキャラクターはゲームのデータにも連動し、キャラクターのレベルなどによって異なる姿で現われるという。さらに、テーマソングを歌うKOKIAさんのCDジャケットを映すと、イメージビジュアルとともにテーマソングが流れるという仕掛けもある。こちらはオープンβテストと同日の5月27日に公開予定としている。

 このほか、「ドラゴンネスト」対応ゲームパッドの発売や、漫画の連載、小説化なども合わせて発表されている。


“進化したAR”と紹介されたサービス。ある映像を認識して3次元空間にキャラクターを表示させるというのはよくある手法だが、CDを置くと音楽が流れるというのは面白いアイデアだ
「ドラゴンネスト」推奨ゲームパッドを5月末に発売6月からはTATSUBON氏による漫画の連載がスタート
携帯・WEB小説で世界観をアピールする秋には立体映像化も予定

 ストーリー性もウリだという本作のプロモーションビデオは、「ホワイトVer.」と「ブラックVer.」の2つのバージョンが用意される。このうち「ホワイトVer.」をKOKIAさんが担当。提供楽曲となる「Road to Glory ~for Dragon Nest」は、3月31日に発売されたアルバム「REAL WORLD」に収録されている。

 KOKIAさんはこの曲について、「事前に映像を見せていただいて、それに沿って曲を書かせていただいた。映像の力が前面に出ていたので音がつけやすく、すぐに書けた。アルバムは旅をテーマにしたもので、今回の曲もその世界観に合っている」と述べた。


KOKIAさんが歌う「Road to Glory ~for Dragon Nest」が収録されたプロモーションビデオが会場で上映され、さらにライブも行なわれた

【プロモーションビデオ】



■ GACKTさんがテーマソングと「ベルスカード」の声優を担当

 プロモーションビデオの「ブラックVer.」を担当するのは、GACKTさん。今回GACKTさんは楽曲提供だけでなく、「ベルスカード」という役で声優も務める。会場に現われたGACKTさんは、そのベルスカード役の衣装に身を包んで現われ、一言も発しないまま「ドラゴンネスト」の世界観とベルスカードのキャラクターを表現して見せた。衣装は特撮系の衣装制作で有名なレインボー造型企画が担当し、GACKTさんに合わせて作ったという本格的なものだ。


ベルスカードの衣装で登場したGACKTさん。何も喋らず、ただ姿を見せただけだが、圧倒される存在感があった

競演した田中敦子さんらも、GACKTさんの真摯な姿勢を見て逆に緊張したという
GACKTさんが演じるベルスカード

 いったん衣装を脱いで臨んだトークショーには、GACKTさんのほか、本作で声を担当している声優陣も参加。まず今日の衣装についてGACKTさんは、「世界観を壊したくなかった。より世界観を広げて、1人でも多くの人がこのゲームをやってみたいと思うようにがんばってみた。今は舞台のために体を作っていて、そのサイズに合わせて衣装を作り直してもらった」と、相当な力の入れようだったことを語った。

 声を担当するベルスカードについては、「謎の多いキャラクター。完全な悪というより、強い意志を持ったキャラクターという見られ方がいいと思う。彼には彼なりの正義があり、正義を貫く姿勢が彼のキャラクターになっている。彼の熱い思いを言葉にする時は、冷たくさらっと言う。そのバランスを保ちながら演じてみた」という。ちなみに印象に残っているセリフはと尋ねられると、「貴様に用はない」、「もう少し強くなったら相手をしてやろう」と役の声を作って答えていた。

 提供する楽曲は今回は発表されなかったものの、新曲として6月16日にエイベックスから発売されるという。GACKTさんは4月17日にエイベックスへの移籍を発表したばかり。この曲についてGACKTさんは、「ベルスカードの目から見た『ドラゴンネスト』の世界を表現したかった。強い変わらぬ意志というのは、ベルスカードの想いにも繋がるし、今回、エイベックスとタッグを組んでやっていく僕個人の変わらない意思というのも、両方をこの曲に乗せて届けたいと思っている」と語った。

 GACKTさんと一緒に声の収録を行なった声優の田中敦子さんは、GACKTさんについて「収録の時、一言一言すごく真面目に作っていたのが印象的」と語った。GACKTさん演じるベルスカードがどういったキャラクターになっているかは、実際にゲームをプレイして確かめていただきたい。

ゲームで声を担当した声優陣も、各キャラクターについて語っている。プレーヤーキャラクターの1人「ウォーリアー」を担当したのは野中藍さん。「女の子を演じることが多いので、男の子で格好いい技を演じるのが大変でした」
「アーチャー」を担当した阿澄佳奈さん。「凛々しく強い正義感を持った女の子。たまに調子に乗るセリフが可愛かったりするので注目して欲しい」
「クレリック」を担当した浪川大輔さん。「貴族の子供という設定。セリフは必殺技などが非常に多くて、この収録で2週間くらい声が出なくなるくらい頑張った。やっていて楽しいキャラクターなのでは」
「ソーサレス」を担当した小清水亜美さん。「敵ではないのに、やっているうちにだんだん悪役みたいになってしまいました」
田中敦子さん演じる「アルゼンタ」。「GACKTさんと一緒の収録で、初めてお目にかかって緊張しながらの収録でした」
森川智之さん演じる「ジェレイント」。「GACKTさん演じるベルスカードとはライバル関係。お互いの役がすごく格好いいので、その雰囲気に負けないよう頑張った。GACKTさんと一緒に収録できたので、芝居的にもかみ合っていていいと思う」

Published by NHN Japan Corporation
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※画面は開発中のものです。

(2010年 4月 19日)

[Reported by 石田賀津男]