コーエー、2010年の「ネオロマンス・ファン感謝祭」を開催

「応援に感謝。ファンの皆に支えられたイベント」


「ネオロマンス・ファン感謝祭」の会場風景。今回は1階席のみ使用したイベントで、キャストも「距離が近い」とコメント。客席は女性客でほぼ埋まっていた

2月11日 開催

会場:パシフィコ横浜



ロビー風景。グッズ売り場には長い行列ができていた。ロビーでは個人からキャスト宛に送られた花が飾られたほか、寄せ書きコーナーも設置されていた

 コーエーは11日、女性向けゲーム「ネオロマンス」シリーズをテーマにしたイベント「ネオロマンス・ファン感謝祭」をパシフィコ横浜で開催した。昼の部・夜の部の2部制で、価格はそれぞれ5,800円、通し券は11,000円。

 「ネオロマンス・ファン感謝祭」は2000年からコーエーのファン会員向けに実施しているイベント。今回は「アンジェリーク」、「ネオ アンジェリーク」、「遙かなる時空の中で」、「金色のコルダ」に参加した声優陣が出演。歌唱ライブやトークコーナー、キャストから“愛のメッセージ”がプレゼントされる抽選大会などが行なわれ、会場の客席は女性客でほぼ満席だった。

 出演声優(キャスト)は神奈延年さん(ランディ役/「アンジェリーク」)、堀内賢雄さん(オスカー役/「アンジェリーク」)、井上和彦さん(橘 友雅・翡翠・梶原景時・風早役/「遙かなる時空の中で」)、関智一さん(森村天真・平勝真・源九郎義経・サザキ役/「遙かなる時空の中で」)、内田夕夜さん(吉羅暁彦役/「金色のコルダ」)、平川大輔さん(ベルナール役/「ネオ アンジェリーク」)、木村良平さん(ロシュ役/「ネオ アンジェリーク」)。司会は久遠一さんが務めた。

 13時からの昼の部では、まず「オープニングドラマ」として、注意事項の告知がキャストらにより各キャラクターのトーク仕立てで行なわれた。いずれのキャラクターからも、注意事項の連絡の最後には「(非常口に)いざというときは俺が手を引いてやるから」(木村良平さん)、「(携帯電話の音が鳴ると)僕の思いが君に届かないなんて嫌だからね」(平川大輔さん)など来場者に配慮したコメントが加えられ、客席からは歓声が上がった。

 ランディ役の神奈延年さんとオスカー役の堀内賢雄さんによる「オープニングライブ」後には各キャストの紹介および挨拶が行なわれ、「いつも本当にありがとう。少しでもお返しができると嬉しいです」(神奈延年さん)など、ファンへの感謝の言葉が述べられた。ここでも各キャストが「姫さんと過ごせるなんて最高だぜ」(関智一さん)、「俺が笑顔でいられるのはあなたがいるから」(井上和彦さん)など、ネオロマンスファンを意識した演出が行なわれた。



■「あたしお料理とか得意じゃないけど、肉じゃがは好き?」(井上和彦さん)

質問が選ばれたユーザーに、キャストから手渡された風呂敷。「京都掛札」が「遥かなる時空の中で」をイメージして製作した、「遥か十年祭」オリジナルの木綿風呂敷という。紫をベースに桜の花がデザインされている

 ユーザーから募集した質問をキャストが回答する「あなたの質問に生回答! コーナー」では、事前に公式サイトで募集したお題をもとに進行。質問が選ばれたユーザーにはプレゼントとして、オリジナル風呂敷がキャストから手渡された。

 最初のお題は「女性から言われたらキュンとくる言葉は?」というもの。関智一さんの言われたい言葉は「大好きという意味を込めて『だいっ嫌い』」。井上和彦さんは「あたしお料理とか得意じゃないけど、肉じゃがは好き?」と演技も交え回答した。

 神奈延年さんはシンプルに「好きよ」、内田夕夜さんは、女性からの一言ではないが「(自分が)大丈夫? と聞いたときの、『大丈夫』という答え。頑張っている健気な感じがいい」。木村良平さんも「大丈夫だから」で、「自分がやばいかな、という時に言ってもらえるとキュンとする」。

 また、「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」を挙げた平川大輔さんは、どんなシチュエーションか問われ、関さんが男、平川さんが女役として舞台上でシチュエーションを演じた。平川さんの「お帰りなさい」に対し、関さんが平川さんを抱きしめるシーンもあった。

 嫌いな動物は何かという質問では、神奈延年さんが「蛙」と答え、小学生の頃家の前に蛙がいたため、中に入ることができずしばらく立ち尽くしたというエピソードを披露。堀内賢雄さんは「ぶた」、木村良平さんは「猫アレルギーだったが中学くらいに治り、今は近所の猫と仲良し」、内田夕夜さんは「苦手な動物はいない」、平川大輔さんは「昆虫」、井上和彦さんは刺されたこともある「くらげ」。関智一さんは犬で、小型犬をひざの上に乗せただけでも身動きが取れないという。「路地裏まで追われたことがトラウマになった」(関智一さん)。

 このほか、「イベントで着る衣装をどのように決めているか」という質問では、キャラクターをイメージして服を選ぶという意見が多数を占めた。その中で木村良平さんは、派手なステージ衣装は普段着る機会がないため「プライベートでも着られること」、関智一さんは「何を着ていいかわからないので、そこにあったものを着る。今日も遙か祭と同じ衣装」とコメント。また、「大人っぽい役が多い」ことを理由にスーツを着ることが多い井上和彦さんは、昼の部ではパーカーにジーンズといういでたちで出演。「ネオロマンスイベントで初めてジーンズを着た」と語った。



■“俺は、お前のことが……”キャラクターからの「愛のメッセージ」

「大抽選会」では、チケットの座席番号を利用し、その場で当選者を選出。キャストが座席まで行き、直接プレゼントを渡した。写真は左から堀内賢雄さん、神奈延年さん、関智一さん、井上和彦さん、内田夕夜さん、、木村良平さん、平川大輔さん

 イベントではユーザーにオリジナルグッズなどのプレゼントが当たる「大抽選会」も実施。「大抽選会」のメインは「愛のメッセージ」企画で、これは各キャラクターが客席近くで愛の言葉をささやくもの。関智一さん、神奈延年さん、内田夕夜さん、木村良平さんの4名がくじ引きで当たった客席ブロックに移動し、順にキャラクターを熱演した。キャストが台詞を読むたびに客席からどよめきや熱の入った声援が上がった。

 トップバッターとなった関智一さんは「遥かなる時空の中で」森村天馬役で熱演。「こんなところにいたのか。いいか、よく聞いとけよ。俺は、お前のことが……好き」。

 木村良平さんは「ネオ アンジェリーク」ロシュ役を演じた。「俺のこと、待っててくれた……? そうと決まったら攻めるだけだ。俺はお前と、好きな奴とならどこだってかまわないんだ」。

 内田夕夜さんは「金色のコルダ」吉羅暁彦役。「君にご褒美をあげよう。どんなご褒美かは……秘密だよ。それでは頑張ってくれたまえ。期待しているよ」。

 神奈延年さんは「アンジェリーク」ランディ役で、「僕は実は、君のことが……好きなんだ! ごめん、返事も聞かずに抱きしめちゃって……。もう1度抱きしめても、いいかな」。

 このほかプレゼントには、「遥かなる時空の中で 3」梶原景時のフィギュアや「金色のコルダ」オリジナルキャリーバッグなどが用意され、プレゼントに当選したファンは、客席まで降りて行ったキャストから直接商品を手渡された。また、バレンタインにちなみ、チョコレートが100名にプレゼントされた。

 なお、「大抽選会」の前には、全キャストが1曲ずつ各自のキャラクター楽曲を歌う「ライブコーナー」が行なわれた。キャラクターと楽曲は、木村良平さん(ロシュ/ネオ アンジェリーク)による「路地裏 It's so free」、内田夕夜さん(吉羅暁彦/金色のコルダ 2)による「SKYWALKER」、関智一さん(平勝真/遙かなる時空の中で 2)「暁闇に赤虹の弓を引け」、平川大輔さん(ベルナール/ネオ アンジェリーク)「Farewell Smile」、神奈延年さん(ランディ/アンジェリーク)「I CAN」、井上和彦さん(風早/遙かなる時空の中で 4)「回想の草原は金色」、堀内賢雄さん(オスカー/アンジェリーク)「燃えあがらずにはいられない」。

 最後は「ネオロマンス」イベントのテーマソング「僕たちのAnniversary」を会場全体で合唱。場内を7ブロックに分け、各ブロックではキャストが1人ずつパート・リーダーとして客席近くで歌い、客席を盛り上げた。また、昼の部終了にあたっての挨拶では、「皆に支えられたイベント」(堀内賢雄さん)、「皆の応援がありがたい。どんなギフトより素晴らしいギフトを持ってかえってもらいたい」(神奈延年さん)など、キャストからファンへ感謝の言葉が伝えられた。

 退場時には、出入り口でキャストによる「お見送りイベント」も実施。来場者はキャストが並んだ出口まで誘導され、キャストらと直接言葉を交わしながら退場した。出口後では「ありがとうって言ってもらった!」などはしゃぐ来場者の姿もみられた。


撮影/大山雅夫

(2010年 2月 15日)

[Reported by 川村章]