セガ、「サクラ大戦巴里花組ライブ 2009 ~燃え上がれ自由の翼~」開催
巴里花組、5年ぶりの年末ライブ。帝都花組のライブも発表


12月26日~27日 開催

会場:青山劇場


ショーが終盤にさしかかった頃、シゾー様が持ち出したというフィルムを再生するとそこには真宮寺さくらと神崎すみれが映し出され、2010年3月6日にショーを開催すると発表した

 「サクラ大戦」のキャラクタ“巴里花組”が登場するライブ「サクラ大戦巴里花組ライブ 2009 ~燃え上がれ自由の翼~」が12月26日、27日の2日間で計3回の公演を青山劇場において開催した。チケットは完売し、当日券の販売も行なわれるなど人気の公演となった。

 というのも、巴里花組の公演は2004年の12月に開催された「サクラ大戦 ディナーショウ2004 巴里のクリスマス」以来5年ぶりの公演となるからだ。「サクラ大戦 武道館ライブ ~帝都・巴里・紐育~」が2007年5月に行なわれているとはいえ、巴里花組のファンとしてみれば一日千秋の思いだったことだろう。また、「サクラ大戦」のファンとしても、ラストショウと言われ2008年7月に上演された「サクラ大戦・紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~」以来となるのだから、注目を集めないわけはないだろう。そんなライブのゲネプロが取材陣に公開された。

 ショーはタイトル通りライブ形式で歌をじっくり聞かせる構成となっていた。前説はシゾー(高木渉さん)と紐育にいたはずのベロムーチョ武田(ベロ武田さん)が巴里を彷徨っているうちに出会うところからスタート。ここで「御旗のもとに」の振り付けを観客にレクチャーし、最後にエリカ・フォンティーヌ(日髙のり子さん)が登場しライブに引き継がれた。

 ライブは巴里花組全員で歌う「巴里よ、目覚めよ」でスタートしメル・レゾン(小島幸子さん)とシー・カプリス(かないみかさん)の2人による歌い出しから巴里花組、紐育星組も登場しての「花の巴里」、そしてエリカの「祈り」、グリシーヌ・ブルーメール(島津冴子さん)とロベリア・カルリーニ(井上喜久子さん)による「モンパルナスの夜」、コクリコ(小桜エツ子さん)と北大路花火(鷹森淑乃さん)による「ぼくの巴里、あたしの巴里」へと続いていった。

 ちなみになぜ紐育星組……といってもマイケル・サニーサイド(内田直哉さん)、大河新次郎(菅沼久義さん)、九条昴(園崎未恵さん)の3名だけだが……が巴里に来たのかというと、新次郎の勉強を兼ねていろいろと見て回るため。サニーサイドと新次郎だけだと不安なので九条昴も巴里に来たわけだ。さらには帝都から来た大神一郎(陶山章夫さん)も登場し、舞台はますます華やかになる。

 第1幕の最後には、ホームページに公開されていた日高さんの挨拶ムービーで明らかになっていた「恋はスピード」が披露された。この曲ではタオルを使い観客をも巻き込んだ演出が用意されており、出演者皆楽しんで歌を披露していた。この後幕間には恒例の3分間ショッピングコーナーが用意されていた。

 第2幕はなんと各メンバーの新曲を披露。グリシーヌの「恋の歌」、コクリコの「魔法のように」、ロベリアの「マイボーイ」、花火の「はじめてのことなのに」、エリカの「一緒にいたい」が次々と演奏されていった。デートをイメージした曲と言うことで、それぞれのメンバーをよく表現した曲がズラリ。コクリコは曲の最後に小さな花をポンッと出す手品を差し挟んでいた。ディナーショウではいつも手品を行なっていたので、ファンにはうれしいサービスだったことだろう。

 ライブが終盤にさしかかった時、シゾーが登場しエリカから盗んできたというフィルムを上映した。画面には真宮寺さくら(横山智佐さん)と神崎すみれ(富沢美智恵さん )が登場し、2010年3月6日に帝都花組のライブショーを厚生年金会館で行なうことを電撃発表。詳しい内容までは明らかにされなかったが、非常に驚かされた。今から春が楽しみなところだ。

 そしてアンコールの最後はもちろん「御旗のもとに」を全員で歌い、ライブは終了となった。

 今回のライブはプラチナチケットとなったわけだが、実は12月27日公演分を収録した映像作品が発売されることが決定している。2枚組のDVDで、特典映像も収録されている。予約は12月下旬からサクラ大戦ドットコムで行なわれる予定。来場した方はもちろんの事ながら、行けなかった人もチェックしてみてはいかがだろうか。


今回冒頭の前説を行なったのはシゾー様とベロムーチョ武田。今回なぜか巴里にたどり着いたベロムーチョと謎の怪人シゾー様。2人のコントと共に「御旗のもとに」の振り付けの解説が行なわれたオープニングは巴里花組メンバーによる「巴里よ、目覚めよ」舞台で歌いたいメルとシーが歌い始め巴里花組メンバー、さらには紐育のサニーサイドや大河新次郎、九条昴なども加わり「花の巴里」を熱唱
大河新次郎の勉強も兼ねて巴里に来た一行。サニーサイドと新次郎だけでは心許ないと言うことで九条昴も一緒に巴里にやってきたのだったエリカ・フォンティーヌによる「祈り」グリシーヌ・ブルーメールとロベリア・カルリーニによる「モンパルナスの夜」
コクリコと北大路花火による「ぼくの巴里、あたしの巴里」そして大神一郎登場。シゾーを軽くいなしたつもりが、逆に突っ込まれドキドキの大神一郎大神一郎と紐育組による「Love is」。「オレも歌いたい」というシゾーが乱入しながらも歌いきる
レビュー衣装に着替えてのシャノワールメドレー。1曲目はエリカとコクリコによる「アラビアンカフェ」続くメドレー2曲目はロベリアと花火による「月夜の森へ」メドレー3曲目はグリシーヌとロベリアの「暗闇の王」
メドレーはまだまだ続く。エリカと花火による「ラグタイムショウ」メドレー最後はグリシーヌによる「愛の火をセーヌに灯せ」第1幕最後の曲。公演のページで公開されていた日髙のり子さんの挨拶ムービーにもあったように「恋はスピード」においてタオルを使って盛り上げる説明がメルとシーによって行なわれた
巴里花組による「恋はスピード」。曲の中盤からメンバーもタオルを取り出し勢いよく回していた幕間にはいる時のお約束のショッピングコーナー。今回のゲネプロでは「ラスク」と「タオル」が紹介されていた紐育から巴里に流れ着き、悲惨きわまりないベロムーチョ武田だったが、シャノワールへの就職が決まることに
第2幕終盤には巴里花組による曲がズラリ披露され、衣装を替えつつ華麗なステージが披露された。最後のアンコールもちょっと気の利いた演出と共に再度幕が開き、「御旗のもとに」が披露された(下段中央写真)。最後の右下の写真はロビーに置かれていたディスプレイ付のポップで、「ぱちんこサクラ大戦2」を紹介していた

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(2009年 12月 28日)

[Reported by 船津稔]