フロムソフト、PSP「アーマード・コア ラストレイヴン ポータブル」
新機能や新ACなどを追加収録したPS2版のリメイク作が登場


2010年3月4日 発売予定

価格:3,990円

CEROレーティング:A(全年齢対象)


 株式会社フロム・ソフトウェアは、PSP用「アーマード・コア ラストレイヴン ポータブル」を2010年3月4日に発売する。価格は3,990円。CEROレーティングはA(全年齢対象)。

メモリースティックにゲームデータの一部をコピーすることが可能。ロード時間が半分以下に短縮される

 「アーマード・コア ラストレイヴン ポータブル」は、PSP用「アーマード・コア」シリーズの第3弾。2006年11月に発売されたプレイステーション 2用「アーマード・コア ラストレイヴン」のリメイク作品で、PS2版に新要素が多数追加されたタイトルとなっている。

 PSP版からの主な新要素は、アドホック通信を利用した対戦モードなどの新機能をはじめ、新ACや新パーツなど多岐に渡る。収録されるパーツの総数も500以上となり、さらに奥の深いカスタマイズを楽しめるようになっている。

 新機能としては、戦局が目まぐるしく変化する「アクティブミッション」システムやアドホック通信による対戦機能、さらに本作の世界の情勢を知るのに役立つ「ワールドレポートシステム」が搭載される。

 また、「アーマード・コア3 ポータブル」(AC3 ポータブル)と「アーマード・コア サイレントライン ポータブル」(ACSL ポータブル)のセーブデータより、所有パーツデータとガレージ内の機体、エンブレムを引き継ぐことができる。

【500種類以上のパーツを収録】
ガレージで自機を鑑賞できるパーツのチューンナップ機能を追加。これまでには存在しなかった機体を作成することもできる



【ストーリー】

突如襲来した正体不明の特攻兵器が引き起こした破壊と混乱によって、
権力機構としての企業はその力を大きく失う。
ACを駆る傭兵“レイヴン”とその統括組織もまた多くの犠牲を払い、
機能を停止させてしまった。

事態を重く見た各企業は連合統治機構“アライアンス”を設立、
互いの権益確保を謀った。

そして、半年の月日が流れる――。
アライアンスによって新たな秩序が生まれようとしていた矢先、
1つの声明が世界を震撼させた。

「アライアンスの打倒とレイヴンによる新たな秩序の創出」
提唱者は“バーテックス”を名乗る武装集団。
そしてそれを率いるのは行方不明となっていたレイヴンズ・アーク主宰、
“ジャック・O”であった。

バーテックス、アライアンス双方の戦力は拮抗しており、
各陣営に属するレイヴンの優劣がそのまま勝敗に結びつく状況にある。
アライアンスにつくのか、バーテックスに与するのか、あるいは……。

戦いの鍵を握る21人のレイヴンたちは、自らの意思を表し、
思い思いの戦いへと身を投じていく。
生き残りたければ、戦うしかない。

ジャックが予告したアライアンス襲撃まで、
タイムリミットは24時間――。



■ ストーリーの核となる重要なレイヴン

 ストーリーの鍵を握る主要レイヴンは、「ジャック・O」、「ジナイーダ」、「エヴァンジェ」の3機。2大戦力を有する組織の覇権をかけた争いと世界の命運を握る主人公ほか21人のレイヴン。タイムリミットの24時間が刻々と迫る中で、さまざまな組織やレイヴンたちの思惑が交錯し、隠された目的や謎の真相が徐々に明らかになっていく。

● ジャック・O
搭乗AC:フォックス・アイ

 一時はレイヴン管理機構の主宰として手腕を発揮した若きカリスマ。特攻兵器の襲来後、姿をくらまし、死亡説まで流れていた。

 しかし、「レイブンによる秩序の形成」を唱えるバーテックスの統率者として、再び表舞台に姿を現わす。

● ジナイーダ
搭乗AC:ファシネイター

 トップレベルの実力を持つが、特定勢力に加担しないレイヴン。近来著しい活躍を見せ始めるが、活動期間が短いことから得られる情報が少ないため、その行動の目的は謎に包まれている。

● エヴァンジェ
搭乗AC:オラクル

 企業の連合統治機構“アライアンス”の戦術部隊司令官。作戦能力の高さには定評があるが、一方で自己評価が高く、極めて利己的で顕示欲の強い一面もある。



■ 「アクティブミッション」システム

 本作では、ミッションを1つ進めるたびに時間が経過し、24時間と設定されたタイムリミットが徐々に近づいてくる。さらにストーリーは、出撃するミッションによって分岐し、最終的には6種類の異なるエンディングがプレーヤーを待ち受けている。

同じ時系列でも、ストーリーの分岐によって選択可能なミッションやシチュエーションが変化する
同じ時系列に、いくつものミッションが存在ミッションの目的が説明されるブリーフィング画面


■ アドホック通信を利用した対戦機能

 PSP本体のアドホック通信を利用して、最大4人のプレーヤーといつでもどこでも手軽に対戦を楽しめる。通信対戦では、1vs1、チーム戦、バトルロイヤルなどといったさまざまなルールを選択できる。さらに本作より、禁止パーツといったレギュレーションを設定できるシステムが搭載されている。

 また、対戦の様子をリプレイデータとして保存することが可能で、それをプレーヤー同士で交換できるようになっている。リプレイシーンでは、自機や相手機の視点、カメラワークなどを切り替えられる。

プレーヤー1のプレイ画面プレーヤー2のプレイ画面
プレーヤー3のプレイ画面プレーヤー4のプレイ画面

【リプレイシーン】


■ 「ワールドレポート」システム

 人物やレイヴンをはじめ、兵器名や地名などの情報を確認することができるほか、ミッションの報告や主人公へのメールなど、さまざまな情報が届く。



■ 新AC「ネガティブウーパー」が参戦

 新ACとして、ラジオ関西で放送中の番組「集まれ!! 昌鹿野編集部」と協力して制作したオリジナルAC「ネガティブウーパー」が参戦。ウーパールーパーをモチーフとした特徴的なデザインからは想像できないほど、好戦的な強敵だという。



■ 過去作品の復刻パーツ

 過去の作品で人気を博したパーツを復刻パーツとして収録。すでに「ポータブルシリーズ」として発売されている「アーマード・コア3 ポータブル」と「アーマード・コア サイレントライン ポータブル」に収録されたものも合計すると、30種類の復刻パーツが収録される。




【スクリーンショット】


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※画面はすべて開発中のものです。

(2009年12月25日)

[Reported by 中野信二 ]