ゲームヤロウ、「鉄鬼」プレスカンファレンスを開催
本日よりβテストの募集を開始、明貴美加氏と石垣純哉氏デザインの機体も収録!


11月10日 開催

会場:FIAT CAFE



 ゲームヤロウ株式会社は11月10日、東京・青山のFIAT CAFEでオンライン対戦アクション「鉄鬼」のプレスカンファレンスを開催した。カンファレンスでは「鉄鬼」のゲーム要素や今後のサービススケジュールが公開された。

 「鉄鬼」は最大16対16の対戦が楽しめるオンライン対戦アクションゲーム。プレーヤーは8種類のロボットから1つを選択、チームで対戦を繰り広げていく。正式サービス時には、基本プレイ無料・アイテム課金を予定している。開発は「サドンアタック」で知られる韓国GameHi。

 サービススケジュールは、本日11月10日から公式ページでクローズドβテストにあたる「模擬訓練」の募集を開始する。模擬訓練は11月25日~11月29日まで。オープンβテストに相当する「機動演習」は12月中旬を予定しており、正式サービスは2009年度内を予定。



■ 本日より公式・ポータルサイトでβテスト募集開始、フィギュアなどのコラボレーション展開も

挨拶を行なったゲームヤロウ代表取締役社長の村井真郎氏
サービススケジュールを説明したマーケティングチームマネージャーの篠崎昌三氏
本日より公式サイトで募集が開始されるクローズドβテスト

 プレスカンファレンスでは最初に、ゲームヤロウ代表取締役社長の村井真郎氏が挨拶を行なった。村井氏は「この『鉄鬼』はメカならではの重厚感あふれるアクション、グラフィックス、そして16対16の対戦が楽しめる作品となっています。我々は『サドンアタック』で学んだ多くの経験と実績を活かし、この『鉄鬼』をラインナップに加えることでオンラインゲームというジャンルをより高めるべく努力をしていきたいと思います」と語った。

 「鉄鬼」のプロモーション戦略を説明したのはマーケティングチームマネージャーの篠崎昌三氏。「鉄鬼」は本日11月10日より「模擬訓練」と呼ばれるクローズドβテストの募集を開始、公式ページでテスター1万人を募集し、チャネリングを行なう各ポータルサイトでも同時並行して募集を行なっている。模擬訓練のテスト期間は11月25日~11月29日まで、テストが開始される時間帯は日によって異なっており、25~26日は16時~23時まで、27日は16時から29日の23時59分まで連続して行なわれる予定だ。

 模擬訓練では、全8機体の内4機体、ゲームモードも制限された形で実施される。「機動演習」(オープンβテスト)は12月中旬を予定しており、8機体が全て使用可能となり、クランシステム、新マップを実装する。正式サービスは2009年度に開始予定だ。年末にゲームヤロウが開催を予定しているオフラインイベント「サドンアタック祭り(仮)」での試遊会も予定している。

 「鉄鬼」はサービス初期からチャネリングも行なう予定で、ハンゲーム、ガマニア、ネットマーブルのポータルサイトからも模擬訓練のユーザーを募集している。また、ゲームヤロウ公認店舗のネットカフェからも模擬訓練に参加可能になっている。参加方法などの細かい点に関しては今後改めて告知される。ネットカフェでは正式サービス時に特典が付与される予定で、ネットカフェでのイベントもサポートしていくという。

 この他、オンラインゲームでは定番であるPCメーカー、デバイスメーカーとのコラボレーションに加え、ロボットが登場するという世界観・キャラクター性を活かしてフィギュア・プラモデルメーカーとのコラボレーションも計画している。会場では韓国で制作された非売品のフィギュアが展示されていた。ゲームでの機能やカスタマイズ性を活かしたフィギュア展開は特に面白そうだ。

 さらにユニークな施策としてはロックバンド「BINECKS」とのコラボレーションがある。現在シングル4枚、アルバム1枚を発表しているバンドだが、今回、「鉄鬼」のイメージソング「My ghost」を作成。この曲は着うたサイト「レコチョク・ロックサイト」にて本日より11月30日まで先行配信される。さらに「My ghost」はBINECKSの5枚目のシングルにも収録予定だ。


オープンβテストは12月中旬を予定。各ポータルサイトも本日からテスターの募集を行なっている
FIAT CAFEにはメディアの他たくさんの関係者が集まった。会場には韓国で作ったという非売品のフィギュアも展示されていた



■ 役割の異なる8つの機体で協力して戦い抜け。日本のメカデザイナーによる機体も登場

ゲーム要素を説明したのは「鉄鬼」のプロデューサー小野寺崇氏
軽量型と整備型の新機体をデザインする明貴美加氏
本作は対戦のみならず、PvE、ストーリー要素にも注力するというプレーヤー間での協力プレイも楽しみだ

 プレスカンファレンスで「鉄鬼」のゲーム要素を説明したのは本作のプロデューサーを務める小野寺崇氏だ。小野寺氏は各機体の紹介やゲームモードの説明、さらに日本のメカデザイナーによる新機体の実装を発表した。

 今回参加を発表したメカデザイナーは明貴美加氏と石垣純哉氏だ。明貴氏は「ガンダムZZ」や「機動戦艦ナデシコ」といったアニメ作品、「サクラ大戦」といったゲーム作品のメカデザイナーを担当している。石垣純哉氏は「マクロスF」、「機神大戦ギガンティック・フォーミュラ」、ゲームでは「ゼノギアス」や「ゼノサーガ」シリーズなどを手掛けている。

 カンファレンスでは明貴氏が登壇し、「鉄鬼」への想いを語った。「『鉄鬼』のデザインはこれからですが、メカの目的、キャラクター性を重視してデザインしていきたいと思います。私は『軽量型』と、『整備型』を担当するのですが、既存の機体と並べても違和感のないデザインをベースに、『選んでよかった』と思っていただけるようなデザインをがんばって仕上げたいと思います」と語った。

 「鉄鬼」には個性豊かな8種類の機体が登場する。スピードと機動力を活かした軽量型の「VANGUARD」、火炎放射や回転のこぎりなど接近戦を得意とする強襲型「DUEL」、砲撃モードに変形できる遠距離型の「RAMPART」、地雷の設置や防御壁を展開できる工兵型の「IMPULS」、重装甲と重火器が魅力の重量型の「VINCERE」、遠距離からスコープによる狙撃ができる狙撃型の「BLITZ」、探知装置を発射したり、強力なレーダーで戦況を把握できる観測型の「FORBIDDEN」、そして唯一味方を修理でき、さらに砲台を設置することで拠点を構築できる「VELOX」だ。

 各機体はそれぞれの期待の特性を活かした「メインウエポン」、そして補助的な役割を果たす「サブウエポン」があり、これらをどう組み合わせるかで戦い方が変わってくる。さらにいくつかの機体は一定時間スピードを増したり、移動スピードを変える「エンジン」もプレイスタイルに合わせて選択可能となっている。基本的な8つの機体のみならず、明貴氏や石垣氏がデザインするような特別な機体も登場する。さらに専属のパイロットが設定された「レジェンド機体」というのも予定されているようで、今後の情報が気になる。

 実際のゲームでは、プレーヤー間の「協力」要素が重視されるバランスとなっている。「鉄鬼」には全てが敵というバトルロイヤル形式のゲームモードはなく、チーム対戦が中心となる。どこに防御拠点を置くか、前衛と後衛でどう戦うか機体の能力を把握し、連携しつつ戦っていく。プレーヤースキルと共に、各機体のバランスも戦力に大きく影響するという。

 ゲームモードは、対戦コンテンツと、協力コンテンツに分かれている。対戦には5つのモードがあり、1度倒されると再出現ができない「サドンデス」、決められた撃破数まで敵を倒すと勝ちになる「デスマッチ」、攻撃チームと防御チームに分かれ拠点を争う「占領」、攻撃チームと防御チームが基地にあるアンテナを巡って戦う「爆破ミッション」、特定のアイテムを奪いあう「奪取」モードが用意されている。

 日本展開にあたり、強化されるのが協力コンテンツだ。「キャンペーン」ではPvPではなく、AIで動く敵を相手にしたPvEが楽しめる。複数のロボットと戦うだけでなく、巨大ロボットや空中空母が出現したりする。ストーリー要素も盛り込まれており、プレーヤー達は協力しながらゲームを進めていける。この他、基本操作が学べる「チュートリアル」、様々な武器を試すことができる「トレーニング」も用意されるという。

 小野寺氏は「鉄鬼」運営にあたり、「サドンアタック」で得た経験を元に、ユーザーに安心して楽しんでもらえる環境を整備すること、さらに各機体のバランス、ゲーム全体のクオリティアップを常に意識したいと語った。また、オンライン、オフライン両方のゲーム大会を開催したいという。

 8種類の機体でどう戦うか、自分の期待の能力を最大限に生かす戦い方、チームとしての総合力を底上げしていく戦い方はどうするのか、自分のプレイスタイルにこだわりながらも、チーム全体を考えて戦う本作の方向性は興味を惹かれる。変形やブースター、地雷散布などメカならではのギミックも楽しみだ。

 PvPだけでなく、PvE要素を強めるという部分にも注目したい。ボスの効率のいい倒し方など、ユーザーたちは議論をしながら「攻略法」を見つけていくかもしれない。開発側がどんな敵を出し、ユーザーはそれをどう攻略していくか、対戦要素と共にこちらも期待したいところだ。


5つの対戦モードに、1人でプレイできるチュートリアルモードも実装している。機体のカスタマイズではどこまで幅が出るかも期待したい
プレスカンファレンスでは各機体の特徴をムービーで説明した
こちらは夜の戦いをイメージしたムービー。砲撃の炎に一瞬機体が闇から浮かび上がる
日本版のスクリーンショット。機体のディテールに注目したい

【「鉄鬼」プロモーションムービー】

Copyright (C) 2009 GAMEHI Inc. All Rights Reserved.
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(2009年 11月 10日)

[Reported by 勝田哲也]