コーエー、PS3/WIN「大航海時代 Online」
新たな交易システム「南蛮貿易」の内容を公開


12月15日 サービス開始予定


 株式会社コーエーは、プレイステーション 3/Windows用オンライン海洋冒険RPG「大航海時代 Online」において、12月15日よりサービス開始予定の拡張パック第3弾「El Oriente(エル オリエンテ)」のChapter1「Zipang(ジパング)」の情報を公開した。

 今回は、Chapter1「Zipang」で実装される数々の新システムのうち、東アジアと深く関わりのある交易システム「南蛮貿易」の内容が明らかになった。さらに、ジパングの有力者として登場するキャラクター「伊達政宗」やジパングの交易品の一部が公開された。

 南蛮貿易では、航海者の取引が待ちの状態に直接影響を与えたり、貿易を繰り返すことで新たな要素が開かれるという点が、従来の交易とは大きく異なる。

ジパングの玄関口「長崎」

■ 南蛮貿易のなりたち

 1543年に、ポルトガルの船が種子島へ漂着したことで、西欧とジパングの貿易が始まった。この時、偶然にもジパングへの航路を発見したことにより、西欧諸国の航海者たちが相次いでジパングを訪れ、頻繁に貿易が行なわれるようになった。ところが、自由な貿易によって地方の大名の力が増大することを恐れたジパングの支配者は、異国との自由な貿易を制限するようになった。

■ 貿易許可を得るには?

 異国の航海者を警戒する街では、西欧などから持ち込んだ珍しい品を街の役人に進物することで貿易の許可を得ることができる。ジパングには、「長崎」、「堺」、「江戸」の3つの街があるが、いきなり大規模な街を訪ねても貿易の許可を得ることは難しい。商いの第1歩は、南蛮貿易に慣れている「長崎」から踏み出すといいだろう。

■ 物々交換で名産品を入手

 貿易商人との物々交換が可能になると、船に積み込んできた交易品を取引できるようになる。取引すると、報酬としてジパング名産の交易品を入手可能となる。また、その街で需要の高い交易品を取引すると「貢献度」を獲得。貢献度については、「活躍によって開かれていく要素」の項で詳しく紹介する。

 南蛮貿易で入手した報酬の交易品は、通常の交易品よりも高値で取引できる。生産の材料としても貴重なものなので、航海者同士でも高額で取引される可能性がある。

 同じ文化圏の名産品やあまり珍しくない交易品などは、物々交換に応じてくれない場合がある。しかし。貴重ではない交易品でも南蛮渡来の品として喜ばれることがある。


■ 貿易が盛んになると商機が刻々と変化

 数多くの航海者が南蛮貿易に関わり、街にたくさんの交易品が流通すると、交易品の在庫や街の状態が刻々と変動するため相場にも影響を与える。そのため、貿易商人が教えてくれる貿易情報を確認しながら商機を探ることも必要となる。

 街の状態は、交易品の需要や在庫数が変化する傾向を知る1つの指針となる。例えば、戦争が起こると武具の需要が高まり、お祭りのときは酒類の需要が高くなるという具合。また、不景気になると物流が滞り、何の需要も高まらない。

■ 活躍することで開かれる要素

 南蛮貿易で貢献度を獲得(活躍)し続けると、貿易可能な街が増加し、より有利に貿易を行なえるようになる。さらには、有力な人物から屋敷に呼ばれて、特殊な衣装や秘伝の生産レシピなどの特別な報酬をもらえることもある。



■ ジパングの有力者 伊達政宗

 奥州伊達家の17代当主で、武勇に優れるほか、政治・外交の手腕にも長け、茶道や能などの文化にも造詣が深い文武両道の人物。西欧の文化や軍事などにも強い興味を持っている。

■ 商会で南蛮貿易

 商会の代表者は、商会での貿易許可を取ることができる。商会での南蛮貿易は、商会管理局を通じて行なえるため、西欧にいながらジパングの珍品を入手できる。商会での南蛮貿易を続けると、特典として商会専用の定期船を利用可能になる。

■ ジパングの交易品

 ジパングの交易品として、「西陣織」、「漆器」、「日本刀」の3つが公開された。西陣織は、複雑な工程を経て作られる伝統的な絹織物で、非常に高価。漆器は、木の器に樹液を精製した塗料“うるし”を塗って作られる工芸品。日本刀は、独自の製法で作られた刀で、切れ味は鋭いが、刃こぼれしやすい。

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(2009年10月30日)

[Reported by 中野信二 ]