スクエニ、Wii「FFCC クリスタルベアラー」【特集第1回】
世界観編:リルティ族が支配する世界を舞台に物語が展開
株式会社スクウェア・エニックスは、Wii用アトラクション・アドベンチャー「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー」(FFCC クリスタルベアラー)を、11月12日に発売する。価格は7,340円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。
「FFCC クリスタルベアラー」は、2003年にニンテンドーゲームキューブで発売された「FFCC」シリーズの最新作。「ファイナルファンタジー」シリーズならではのスケール感溢れる世界や壮大なドラマ、さらに「クリスタルクロニクル」の持つファンタジックな世界観を継承しつつも、Wiiだからこそ実現可能な要素を盛り込んでいる。
「FFCC クリスタルベアラー」の情報をまとめた特集記事では、本作のゲーム内容としてこれまでに明らかにされてきた要素を、今回から計4回に渡ってお伝えしていく。第1回目となる本稿では、物語の舞台やクリスタルベアラーに関する情報を紹介する。
■ 物語の舞台はリルティ族が支配する世界
物語の舞台となるのは、リルティ族が支配する世界。この世界で唯一の国家である王都に住むリルティ族は、かつては“武”の民と呼ばれ、戦場の覇者として名を馳せていた。現在は他種族を凌ぐ圧倒的な技術力を誇り、その技術力の粋を集めて作られた王都は、種族の繁栄の象徴として存在している。国王が病に倒れた今、若き女王アルテアを元老院と軍が支えている。
レイルが冒険する世界は、四季の変化に富んだ美しい場所のようだ。美しい街並みの王都や治安の悪い工業都市といった街から草原へ、そして雪と氷の世界へと様々な表情を見せてくれる。これらの場所で、移動手段となるチョコボや機関車に乗る気ままな旅を楽しむこともできるという。魔物との戦いに疲れたら、動物たちと触れ合い、人々との交流を楽しむのもいいだろう。
【世界観】 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世界を覆う瘴気を晴らした冒険者。 遥か数千年前の物語は既に人々の記憶にあろうはずもない。 そしてもう1つ、人々が記憶から失いかけているもの――。 ユーク族の存在……。 過去、リルティ族とユーク族は互いの存在を賭した戦争を起こした。武力と科学技術力に秀でたリルティ族と、魔法に秀でたユーク族の力は一長一短で均衡し、最終的には互いの種族に呼応するクリスタルをどちらが早く破壊できるか、という競争となった。 そして、リルティ族がユーク族に呼応するクリスタルを破壊し、 それから幾数世、武器は剣から銃火器へ、魔法はその存在すら忘れ去られた。
|
【コンセプトアート】 | |
---|---|
この世界には、リルティ族の貴族が暮らしている王都や、魔晶機関とは異なる技術をベースに工業都市として栄えている街などがあり、たくさんの人々が暮らしている。この世界に暮らす人々は、自らの意思で様々な表情を見せてくれる。レイルの起こしたアクションによって、住民のリアクションが変化するようだ。住人の動きや表情の変化も本作をプレイする上での楽しみ方の1つといえるだろう。
【王都の住人たち】 | ||
---|---|---|
引力を操る力で読みかけの新聞をゲット? | いたずらもほどほどに…… | あまり調子に乗ると手痛いお仕置きが待っている |
女性たちに追いかけられるレイル。女性たちの頭の上にはハートマークが付いている | 落下したオブジェの周りには、涙を流す住人たちが。誰かが下敷きになってしまったようだが、レイルはどうする? | シャトルトレイン内の様子だろうか。こんな場所でも生活観溢れる住人たちが存在する |
リルティ族の繁栄は、かつての戦争で消滅したユーク族とユーク族に呼応するクリスタルの破壊に秘密があった。破壊されたユーク族のクリスタルは、大きな3つの塊と細かい破片に分かれてしまったが、リルティ族は破壊されたクリスタルを研究し、その過程でエネルギーを得て稼動する“魔晶機関”の開発に成功する。しかし、クリスタルに手を加えることは禁忌とされていたことから、ユーク族のクリスタルは“魔晶石”という資源として扱われ、王国が世界に向けて独占供給するものになった。
【魔晶機関】 | ||
---|---|---|
王国が誇る豪華客船アレクシスも魔晶機関の力により飛行しているようだ。魔晶石の近くに現われたユーク族は、この世には存在しないはず。ユーク族の存在は魔晶石と関連しているのだろうか? |
【交錯する思惑】 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
病床に伏せる国王に代わり王国を束ねるアルテアが、長きにわたるリルティ族による支配体制から、種族融和の道を模索し始めたその矢先、あまりにも突然に訪れたユーク族の出現……。 ユーク族の復活を目論むアミダテリオン。アミダテリオンに借りを返すべくその行方を追い始めたレイル。危険な仕事に首を突っ込んでしまったクァイス。特ダネというお宝の匂いに引き寄せられたベル。リルティ王国を揺るがす敵を追うジュグラン。命に代えても王国を守ると誓ったアルテアは、遥か昔の因縁に何を思うのか?ユーク族の出現により、多くの者たちの思惑が交錯する――。 |
■ クリスタルベアラーとは?
ユーク族のクリスタルが破壊された後、学者たちの手によって様々な研究が行なわれ、クリスタルが秘めた力を産業に活かす技術が誕生した。それと時を同じくして、魔法を操る能力を持った異能者が現われ始めた。異能者たちには体の一部がクリスタル化しているという特徴があり、その特徴からこの異能者たちのことを「クリスタルベアラー」(クリスタルを帯びし者)と呼ぶようになった。
クリスタルベアラーは、ごく稀な存在ゆえに組織化することは無かったが、異能の力を利用し暴挙を行なう者たちが現われるのは時間の問題だったようだ。そうしたことから、たちまち畏怖の対象、厄介者のレッテルを貼られることになった。
突如現われた魔法を操る能力を持つ異能者たち。同時期に行なわれていたクリスタルの研究が関連しているのだろうか。ユーク族のクリスタル破壊による異変?クリスタルが持つ力に干渉した副作用?それともユーク族の呪い?原因は不明だが、体の一部がクリスタル化していることから、クリスタルが関係していることは間違いないだろう |
・クリスタルの理
かつて世界には、巨大な4つのクリスタルと4つの種族が存在していた。世界は4つのクリスタルの相互作用で成り立っており、「リルティ族」、「ユーク族」、「セルキー族」、「クラヴァット族」の4種族は、それぞれ呼応するクリスタルによって存在を保たれていたという。
しかし、ユーク族のクリスタルがリルティ族によって破壊されたことが原因で、クリスタルの理は乱れ世界に異変が生じているのではないかと考えられている。事実、数は少ないものの、魔物の存在は散見されており、近年その数は増してきていると報告されている。
クリスタルの理について語るアミダテリオンと、それを聞くレイル。この場所は一体!? |
・クリスタルアイドル
クリスタルには、それぞれ対応した“クリスタルアイドル”と呼ばれる偶像が複数存在しているという。ユーク族・アミダテリオンは、そのクリスタルアイドルを捜し求めて各地を放浪しているようだが、その目的は謎に包まれている。レイルとアミダテリオン、追う者と追われる者を繋ぐ手がかりとなるのだろうか?
2人が手にしている、輝きを放つ小さな石のようなものがクリスタルアイドルなのか? |
(C)2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Character Design:Toshiyuki Itahana.
□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー」のページ
http://www.crystalbearers.jp/
(2009年10月6日)