交渉人と犯人の対決をリアルタイムで描く!
SCEJ、PSP「銃声とダイヤモンド」6月18日発売!

6月18日 発売

パッケージ版:希望小売価格 4,980円

ダウンロード版:販売価格 3,800円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)

 

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、PSP(プレイステーション・ポータブル)用交渉アドベンチャーノベル「銃声とダイヤモンド」を6月18日に発売する。価格はパッケージ版が4,980円、ダウンロード版が3,800円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。

 「銃声とダイヤモンド」は、交渉人と犯人たちの心理戦をリアルに体験できる交渉アドベンチャーノベル。ゲームの舞台は、近未来の東京。凶悪犯罪の急増に苦慮する警視庁刑事部捜査第一課の特殊捜査班SIT。警視総監は、解決策として民間の力を借りることを決断し、交渉準備室(通称:ゼロ課)を設立する。そんななか、拳銃を使った事件が連続して発生。偶然のように見えた事件だったが、同じ密輸拳銃が使用されていたことから、事件は予想だにしない方向へと広がりを見せていく。


【鬼塚陽一】
【神崎ひろみ】
【中村啓介】
かつて警視庁捜査一課に所属。ニューヨーク市警で交渉術を学んだ後に退官しフリーの交渉人となる。本場仕込みの交渉には定評があり、時には味方すらあざむく元・組織犯罪対策部(通称:マル暴)のキャリア。転属願いを出すも、希望とはまったく違うゼロ課に配属された。頑固な性格で鬼塚とよく衝突するが、彼の実力は認めているゼロ課に所属するアメリカ帰りのフリープロファイラー。FBI(米国連邦捜査局)と仕事をしていたこともあり、膨大なデータから情報を分析する
【片桐勇作】
【高梨春】
テロ対策部隊SATなどで活躍し、ゼロ課の指揮官に抜擢された。的確な判断力と温厚な性格から、部下にも信頼されている。鬼塚の上司であり、良き理解者捜査第一課刑事部から異動。車の運転や通信機器に関して高度な技術を持っており、アシスタントとしてゼロ課を支える

 プレーヤーは主人公の鬼塚陽一となり、ゼロ課の専属交渉人としてさまざまな難事件に立ち向かう。ストーリーは、1エピソードでひとつの事件が終わる完結型だが、各エピソードを追うごとに次々と疑問点があらわれてくる。一見、無関係に思える事件にひそむ共通点の数々。やがて、連続ドラマのようにすべての事件がラストにむけてつながっていくという。

 本作最大のポイントは、事件現場で行なわれる犯人との直接交渉。交渉中の会話はリアルタイムで進行するため、より早く犯人の信頼を勝ち取り、話の流れを誘導していくため素早い判断力が要求される。交渉では、目的を達成、もしくは失敗するまで犯人と会話を続ける。相手が話し始めると、会話の選択肢が出現することがあり、適していると思われるものを選んでボタンを押す。ただ無難に会話を進めるだけではダメで、時には何も追わず相手の話をだまって聞いたり、あえて話の途中に割り込むといった駆け引きも必要。時には、犯人の信頼を得るために本音を語ったり、ハッタリ、嘘をつくこともある。こうした対応が、交渉の流れを大きく左右する。


犯人との交渉はリアルタイムで進行。交渉中は相手に意見を述べたり返答を迫ればキレることがあるが、どう対応するか悩んでいると話しかけるタイミングが終わりボタン表示が消えてしまうため、相手の出方を見て素早く判断しなければならない。また、要求を一方的に押し付けるのではなく、相手の言い分をじっくり聞くことも重要。間をあけることで新しい選択肢が発生することもある。上画像・最右は失敗例……

 交渉に際しては、さまざまな情報を分析するなどの準備も大切。なかでも重要なのが、中村による「プロファイリング」。捜査中に入手した情報(キーワード)を分析し、犯人の性格・目的などを特定。プロファイリングが成功すれば、交渉が有利に進められるヒントが出現。選択肢が明滅し、緑色なら交渉が有利に、赤色なら失敗の可能性が高いことを示してくれる。また、事件の情報は「関係図」でチェックできる。関係図には、捜査中の事件に関わる人物が表示され、プロフィールなどの詳しい情報が得られる。各データはゲームの進行に応じて順次更新されるため、状況を把握しやすくなる。

 繰り返しになるが、交渉は常に「リアルタイム」で進行。とっさの判断ミスが交渉決裂をまねき、バッドエンドへとつながってしまう。1度見たエンディングはリストに表示される。交渉が成功すれば、その成果に応じて評価が与えられる。うまくいったときは評価A、多少問題はあったもののなんとか成功させたときは評価Bといった具合で、評価Aを多く出しておかないと後半のエピソードに進めなくなってしまう。

 ゲーム中に登場する人物は100人以上。さまざまなキャラクターが織り成すドラマを演出・シナリオ監修しているのは、「街」、「かまいたちの夜」、「弟切草」などで知られるクリエイターの麻野一哉氏。同氏のファンはもちろん、スリルとサスペンスに満ちたノベル系のゲームが好きな人には要注目の作品といえそうだ。


【スクリーンショット】
グラフィックスは、作品のテーマにあわせて写実的で存在感を持ったリアリティあふれるタッチを採用。計2,000以上のカットを使用し、交渉の緊張感、複雑な人間模様、事件現場の焦燥感を描いているという

(C)Sony Computer Entertainment Inc.


(2009年 6月 15日)

[Reported by 豊臣和孝]