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「モンスターハンター ストーリーズ」、育てて共に戦うシステムを発表

インターネット通信による対戦機能も搭載!

10月8日 発売予定

価格:
パッケージ版 5,800円(税別)
ダウンロード版 5,546円(税別)
CEROレーティング:A(全年齢対象)

発表会でゲームの解説を行なった辻本良三プロデューサー
世界観ディレクターの藤岡要氏。物語の骨子を作り上げた

 カプコンは、ニンテンドー3DS用RPG「モンスターハンター ストーリーズ」を10月8日に発売する。価格はパッケージ版が5,800円(税別)で、ダウンロード版は5,546円(税別)。CEROレーティングはA(全年齢対象)。5月26日に開催されたプレス発表会では、世界観からゲームシステムの一部まで詳しく紹介された。

 プロデューサーの辻本良三氏は同作について「7年くらい前から構想がスタートし、実現したいと思っていた」とコメント。タイミングを見極めつつ構想を膨らませていったようだ。「モンスターハンター ストーリーズ」の世界は、「モンスターハンター」と世界観を共にしながらも、従来の“ハンター”視点とは違い、モンスターと共に生活する“モンスターライダー”の物語が描かれる。

 プレーヤーキャラクターや中心となるキャラクターが明らかになった。主人公の少年が儀式のごっこ遊び中に、モンスターの卵を見つけるところから物語はスタート。この卵にはリオレウスの命が宿っており、リオレウスが生まれることで主人公となる少年はライダーとしての力に目覚める。しかし、主人公の村に「黒の狂気」と呼ばれる環境に悪影響を与える謎の現象が及び、幼馴染みのリリアとシュヴァルとともに、胸に想いを秘めて冒険に出ることになる。

 プレーヤーは絆石と呼ばれる石を使い、モンスター(オトモン)を育て共に戦いながら成長していく。プレーヤーは主人公キャラクターのカスタマイズが可能。性別はもちろん、目や鼻や髪型を自分好みにカスタマイズできる。

【「モンスターハンター ストーリーズ」プロモーション映像3】
今回の物語で重要なキーワードとなるのが「黒の狂気」だという。
ハンターとは異なる目線で物語が語られる。これまでは討伐してきたが、今回は共に仲間として戦う
登場するキャラクターたち
主人公とナビルー。常に共に行動しながら物語は進んでいく性別は選択可能
主人公の幼馴染みのシュヴァルとリリア。シュヴァルは心優しい少年。一方リリアは物語を飛パッていく活発な少女
黒の狂気の謎を調査しているシモーヌ隊長
プレーヤーはオトモンと共に旅立つことに!
登場するモンスター達。「モンスターハンター」シリーズよりは可愛らしい雰囲気
ディレクターの大黒健二氏が実記プレイを交えながらゲームを紹介していった

 バトルではオトモンと共に戦うことになる。オトモンにはそれぞれに能力が秘められており、相手のモンスターとの相性などを考えながら戦うことになる(雷属性の敵に対しては炎属性のオトモンで対抗するなど)。そして、バトル中にオトモンとの絆を深めていくことで「ライドオン」が可能となり、一発逆転の威力を秘めた「絆技」を繰り出すことができる。

 オトモンの特殊能力は非常に重要で、フィールドの移動中もオトモンに「ライドオン」することで様々な「ライドアクション」が可能となる。ジャンプや隠密行動、水上移動などオトモンごとに能力が異なるため、パーティーで入れ替えながらフィールドを探索し、冒険していく。例えば行く手に川や湖があれば、泳ぐことができるオトモンに切り替えれば、ライドオンすることで水の上を渡っていくことができるようになる。

 今回の発表会では、モンスターの成長についても言及があった。モンスターにはビンゴと呼ばれる項目がある3×3のマス目にはモンスターによってあちこち穴が開いている。モンスター通しを掛け合わせると、それぞれのビンゴの項目が重なり合って穴が埋まっていく。例えば縦一列や横一列が揃うことで特殊な能力が新たに目覚め、力が覚醒していく。このビンゴのシステムを使うことで、従来タイトルではあり得なかったモンスターの隠された能力が覚醒していくという。ちなみに同じ種類のモンスターでもビンゴの内容はそれぞれ違うので、ビンゴの穴がたくさん開いているモンスターを見つけてくることが重要であり、やりこみ要素にもなっている。

 主人公キャラは、“ナビルー”と呼ばれる少し変わったアイルーと共に旅をすることになる。このナビルーは常に主人公のそばにおり、ゲームの説明なども行なう。このナビルーの衣装も変更が可能で、様々な衣装が用意されている。発表会では包帯でグルグル巻きになった衣装に変更されて、かなりコミカルな雰囲気になっていた。ゲーム中では重要なシーンでムービーが流れるが、ナビルーの衣装を替えるとこのムービー内のナビルーも衣装が替わる。1度見たムービーも違った雰囲気で楽しむことができるかもしれない。

 「モンスターハンター ストーリーズ」では、プレーヤー同士の対戦モードも用意されている。この対戦は、ローカル通信とインターネット通信のどちらでも可能。試合中は簡単なスタンプでコミュニケーションを取ることもできる。ナビルーが表情豊かな顔で描かれており、かなりコミカルなスタンプもあるようだ。相手プレーヤーとの試合が終ると、勝っても負けても卵のかけらがプレゼントされ、これを集めることで新しい卵となり、羽化させることで新たなるオトモンをゲットすることができる。

フィールドでオトモンにライドオンすることで、オトモンの秘められた力を利用できる。ここではラギアクルスにライドオンすることで、池の上を泳いでを乗り越えることができた
フィールドにはランダムに巣がある(巣には金色に輝く巣もあって、レアものが眠っているのだとか)。これに入るとダンジョンが出現。これを進んでいくとスには卵がある。この卵を持ち帰らなければならない。卵には模様が描かれており、これでどういった種類のモンスターが孵化するか見当がつくという。この模様を見ながら、何度か卵を選択することができるが、のんびりしているとこの巣を守っているモンスターが眠りから覚めてしまう!
眠っていたフルフルが目覚めてしまい戦闘に!
こちらはウルクススで対応! しかしウルクススがなぜか炎属性の攻撃を繰り出している。これはモンスターの秘められた力を引き出した結果可能になったというもの。ビンゴで計画的にモンスターを育てていくことができる
卵を村に持ち帰りアイルーに渡すと孵化させてくれる
卵からはフルフルの孵った!
ナビルーの衣装をいろいろと替えることができる
1度見たデモを何度も見返すことができるが、ナビルーの衣装を替えると、このデモムービーのグラフィックスも変わる
プレーヤーの操作する主人公のグラフィックスはいろいろ変更できる
巣に入り卵を見つけてお供を発見していく
モンスターを収集しオトモンとして育成。対戦を繰り返すことで強くして次のオトモンに能力を伝承させていくのがゲームの流れとなる
オトモンの隠れた能力を目覚めさせるのは「伝承の儀」で執り行なう
これがビンゴのシステム。どこのマス目がどれくらいあいているかはモンスター毎で違う。同じ種類のモンスターでも同じ場所が空いているとは限らない。モンスター通しを掛け合わせると、このマス目が合わさり埋まることで、新しい能力が目覚めていく
より多くのモンスターを捕まえて伝承の儀を行なうことでモンスターの隠れた能力を目覚めさせて強化していく
上記のように育てたモンスターは戦わせたくなるのが人情というもの。ということで、通信対戦にも対応している。勝敗に応じて報酬が与えられる
スタンプを使った簡単なコミュニケーションを取ることもできる
ド派手な攻撃も繰り出すことができる

CMキャラクターは、今回も「DAIGO」さん! ダイ語が炸裂!

CMキャラクターは、前作に引き続きDAIGOさん

 イベント後半ではCMキャラクターが発表となった。今回のCMキャラクターは「モンスターハンタークロス」同様にDAIGOさんに決定した。

 DAIGOさんは「前作に引き続き『モンスターハンター ストーリーズ』にも出して頂けるということで、話しが来たときは“DGST”でした(DAIGO、即答)」といきなりダイ語が飛び出した。「モンスターハンター ストーリーズ」については「新しい『モンハン』を楽しめると言うことでわくわくしています。モンスターに乗れるなど、より深い楽しみ方できる。モンスターに乗って一緒に攻撃するなど、絆を感じる」と答えた。乗りたいモンスターは大好きな「ジンオウガ」とブラキディオスの2体とか。また装備については「これまで使ってきたら『大剣』」を使用したいという。

 「モンスターハンター ストーリーズ」では、DAIGOさんが監修したというコラボ衣装、コラボ武器も配信される予定。武器にはドクロが描かれた大剣で、DAIGOさんはこれを「大剣」と名付けた。これは“たいけん”ではなく、“だいけん”と呼ぶとのことで、1週間ほど考えて名付けたのだという。

 DAIGOさんは、発表会では辻本良三氏と通信対戦を体験。強力な「絆技」を2度も発動させ、マジモードで戦ったという辻本氏をあっさりと撃破。会場から拍手喝采を浴びた。

プレーヤーのコラボ装備も登場する予定。今回はDAIGOさんの監修した装備と、ポムポムプリンとのコラボが明らかになった

テレビアニメーションはフジテレビ系列で10月から放送開始

ナビルー役のM・A・Oさん
ナビルー自信も発表会に駆けつけた

 「モンスターハンター ストーリーズ」の発売とタイミングを合わせ、10月から「モンスターハンター」シリーズ初のアニメ化となる「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」の放送がフジテレビ系列で放送となる。日曜日の8時30分から30分枠で、日曜朝のアニメ枠の先陣を切って放送となる。フジテレビとしては、新作アニメで新たな放送枠を設けるのは実に13年ぶりということで、力を入れていくという。

 アニメではリュウトという少年が主人公。ゲームでは少女でも少年でも選択可能だが、アニメでは冒険のわくわく感を出すために少年に設定されている。なお、ゲームとアニメで声優さんはほぼ一緒。

 発表会に登壇したナビルー役のM・A・Oさんは「こんな大きな作品に出していただけると思わなかったので、光栄で嬉しい」と喜んだ。辻本氏は「ナビルーはプレーヤーと常に行動を共にするので、様々な場面でいろいろな表情を見せる。何かに立ち向かうときもあれば、まじめに説明する時もあり、コミカルな表情を見せるときもある。それらを演じられる人ということで、M・A・Oさんのサンプルボイスを聞いたときぴったりだと思った」と絶賛。ちなみにゲームでは日本語ではなく“モンハン語”のようになるということで、演じるのが難しかったという。

 M・A・Oさんは演じるにあたり、「意識しているのは台詞以外のところとか積極的に声を入れるようしている」という。また同作の魅力については「冒険しながらいろいろな物語が展開していくのが魅力。モンスターも格好いい」とアピール。

 フジテレビの「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」をプロデュースする松崎容子氏は「ゲームのあいだあいだをアニメのオリジナルで埋めていく。ゲームもプレイしたくなるアニメにしていきたい。お楽しみ頂きたい」と意気込みを語った。

 辻本氏はラストに「モンスターハンター ストーリーズ」について、「気合いを入れて作っている。『モンスターハンター』は10年以上アクションとして続けてきたが、『モンスターハンター ストーリーズ』はもう1つの柱となるよう大事に育てていきたい」とコメントし締めくくった。

「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」の松崎容子プロデューサー
冒険のわくわく感を大切にしたというメインビジュアル
主人公とナビルーの声優さんが明らかになった

(船津稔)