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任天堂、マリナーズ売却資金の投資先は「映像制作」へ

「IP活用」の一端として、自社による映像制作を強化

2014年公開の短編アニメーション作品「ピクミン ショートムービー」

 任天堂広報は、メジャーリーグ球団シアトルマリナーズの持ち株売却資金の主な投資先について、映像制作事業が選択肢のひとつとして挙がっていることを明らかにした。

 任天堂と映像事業については一部メディアが「映画事業への参入」と報じているが、「これは少しニュアンスが違う」とし、以前から述べている「IP(知的財産権)の活用」の一端として、映像制作により力を入れていくという。

 任天堂はこれまで「ピクミン」の3DCGアニメ「ピクミン ショートムービー」などを制作しており、今回明らかにされた映像事業はその延長線上にある。今回はあくまで「自社による映像制作への取り組み強化」が改めて示された形であり、その公開先や内容は未定としたが、「ピクミン ショートムービー」時に比べると資金の規模が格段に大きくなるため、映画への参入も十分可能性はある。

 公開先が映画なのか、配信形式なのか、またその内容も、どのIPを使用するのか、3DCGなのか、実写なのかは明らかにされていないが、広報は「また改めてお話する機会がある」としており、今後の情報公開に期待したい。

(安田俊亮)