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【特別企画】「クリスタル オブ リユニオン」をオンゲー歴ン十年ライターが解説!

思わずハマる「英雄」とのストーリーからプレイ方針のコツまでまとめて指南

4月6日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

 gumiとOrange CUBEの純国産Android/iOS用ストラテジーゲーム「クリスタル オブ リユニオン(以下、クリユニ)」が4月6日から配信を開始している。

 本作は、自分の領土に施設を建設しつつ、敵対するプレーヤー同士が戦うというストラテジーゲーム。それだけなら、すでにある多くのストラテジーゲームと大差はないのだが、本作ならではの要素として、RPGのように進行していくストーリーラインがある。

 さらに、世の中には非同期でコミュニケーションをとるカジュアルなオンラインゲームも多いが、本作はチャットや戦争などリアルタイムなコミュニケーションが求められる。特に、本作では仲間づくりがプレイのカギを握っているといってもいいほど重要だ。

 本作が売りにしている「叡智の塔」の制覇を目指す「聖域戦」は、同盟という軍団単位での参加が想定されている。それになんといっても広大なフィールドに無数のプレーヤーとモンスターがひしめき合う本作の世界は、1人で生き抜くには過酷すぎる。

 そのようなわけで、オンラインゲーム歴ン十年の筆者が、ネトゲでのリアルタイムなコミュニケーションのコツなどを交えつつ、「クリスタル オブ リユニオン」の世界を生き抜く知恵を伝授したいと思う。

 なお本作の基本的な概要はファーストインプレッションにて述べているので、あわせて参考にしていただきたい。

まずはソロから。ストーリーラインを追っていくと、まさかの恋愛ゲーム!

 プレーヤーは、女神に選ばれた者である証の指輪を身に着けて、この世界に降り立つ。目の前にいたサキュバス2人は、指輪を見るとすべてを理解し、あれよあれよという間にプレーヤーは一国の王となる。

 ここからはしばらくソロでのチュートリアルが続く。画面の下にチャットウインドウがあり、ずっとワールド全体のチャットが流れているので、時折それを見て雰囲気をつかむといいだろう。とても親し気に盛り上がっていることもあるので、みんな知り合いなのかなと思ってしまうが、ずっと見ていると、そういうわけでもなさそうだとわかる。世の中には積極的な人も多いのだ。

 さて、王は国を治めるパートナーとして、英雄を1人召喚できる。実はゲームを始めるまでは、この英雄選択のことを、他のゲームによくある最初のデッキを組むためのスターティング用キャラだと思っていた。だが、本作の英雄はそうではなかった。本作では6人全員の英雄を使うことはできるが、1度に召喚できるのは1人だけ。英雄同士を合体させて強化させるなどの要素はなく、あくまでもプレーヤーと同じ世界に住むキャラクターとして描かれる。

【6人の英雄】
クローディア
クー・フーリン
ジャンヌダルク
ベオウルフ
ヘラクレス
平将門

 筆者は、声優の沢城みゆきさんを応援しているので、彼女が声を当てている女傑ヘラクレスを選んだ。英雄は普段から、何かとプレーヤーをフォローしてくれる。施設が立つと「施設が建ったね!」と感想を言ってくれたり、英雄のデータを管理する「英雄」タブの中に入ると、入った時間に応じたボイスで出迎えてくれる。例えば昼間なら「たまにはゆっくり昼寝でもしたい」、深夜なら「こんな時間にどうしたの?」とセリフが変化する。さらに、英雄にタッチした時用にも、何種類かの専用ボイスが用意されている。ただし特にエロくはないので、変な期待をしないように。

 英雄は、戦闘や建設の経験値で成長していくが、同時にプレーヤーとの親密度が上がっていく。この親密度が一定のレベルに達するとストーリーがアンロックされる。ヘラクレスのストーリーでは、最初はただのガサツな暴力女だったヘラクレスが、意外と繊細なところもあり、意地っ張りなくせにプレーヤーにだけは時折デレて、女性らしい一面を見せるという、王道過ぎるほど王道なギャルゲー的ラブストーリーが展開していく。

 まさかそう来るとは思わなかったので、意表を突かれつつも、いつの間にかヘラクレスとの会話がとても楽しくなり、成長途中で英雄を変えようなんてとても思えない! くらいには、ストーリーを楽しんでいた。感情移入できると、英雄のために装備を整える楽しさが全く違う次元になるし、討伐に出かけていく英雄を見送る目にも優しさが宿る。この英雄との関係性が、本作の根底を支える屋台骨であり、英雄と仲良くなるためにほかのすべてを頑張るといっても過言ではない。

最初はいかにも仕事上の付き合いという感じだったヘラクレスだが、親密度が上がっていくにしたがって、だんだんと照れたり、優しい言葉をかけてくれるようになってくる

ストーリー要素のある親切なチュートリアルで安心まちづくり

 というわけで、次は基本的なプレイの流れを紹介したい。レベル2あたりから5辺りまでは、ただひたすらに内政に励む。とにかく国の基盤を整えないことには、戦争に参加することもできないし、他人を支援するためにも、多少は英雄を鍛えたり兵力を増強しておく必要がある。

 プレーヤーが王となった国を発展させるには、食料、木材、石材、鉄材、魔石の5種類の資源が必要だ。そのため、最初にやることは資源を収集するための農園、伐採所、採掘所、製鉄所の建設だ。その後、兵士を訓練する兵舎や、治療をする病院、魔石を生産する魔導院。資源をストックする貯蔵庫、鍛冶屋、監視塔、女神の像など多彩な施設を建設していく。

 必要な施設がひと通り揃うまではチュートリアル担当のサキュバス姉妹が、その後は「クエスト」アイコンや「ヒント」アイコンとおすすめメッセージなどで、今何をすればいいかを教えてくれる。メニューの中にあるヘルプには、世界観からシステムの説明までかなり詳細に書かれており、例えば食料は何のために必要なのかといったシステム面の説明から、プレーヤーの最終目標である「叡智の塔」の意味まで細かく解説されている。

兵士を訓練する兵舎。複数建設しても1度に訓練できるのは1兵種のみ
英雄経験値にボーナスをもたらす女神の像、重要建造物の建設条件の1つ
城。レベルが上がると国力が大きく上昇するが、成長させるのに非常に時間がかかる
建設時間は同盟メンバーからの支援やアイテムで短縮できる
同じ施設でもレベルが上がるとグラフィックスが変化していく
城の全体図。まだ建設する余地が残っている状態

 クエストとして設定された様々な目標を達成すると、ボーナスがもらえる。クエストは段階的になっており、「農場を作ろう」の次は「農業を4つ作ろう」だったり「農場をレベル2にしよう」だったりと、クエストをクリアしていくことがイコールで序盤のプレイになる。ボーナスで資源がどんどんもらえるので、資源の枯渇でプレイが滞ることはほとんどない。

 建設時間が短い序盤の建物は、建てるだけで自動的に建設時間の無料ボーナスが付くので、プレイを止めることなく、どんどん建ててどんどんレベルを上げていくことができる。

 施設を建てると街中を小さなNPCが闊歩するようになる。中にはびっくりマークが入った吹き出しがついている人がいて、タップするとゲーム内のお役立ち情報を教えてくれるとともに、ちょっとしたボーナスをくれる。また1日に数回、プレゼントマークを付けたサキュバス姉妹が画面のどこかにいて、タップするとプレゼントをくれる。

 ある程度、基本的な施設を建て終えると、城をレベルアップできるようになってくる。その後は、それぞれの施設ごとの条件をクリアしつつ、レベルを上げていく。施設のレベルアップにかかる時間は平均で数分から、数時間程度だが、城や女神の像といった重要施設になると、半日以上という長い時間が必要になることもある。筆者は、昼間の間、資源用の施設や兵舎などをレベルアップして、寝る前に城をセットというサイクルで育てていった。

建設時間が5分を切ると無料ボーナスで一気に完成できる
クエストを達成すると、資源などのボーナスが手に入る
街のどこかにいる宝箱マークのサキュバスをタップすると、プレゼントをくれる
鍛冶屋のルチル。固有名詞を持ったキャラクターも街を歩いていることがある
街人NPC。タップすると多少のボーナスと情報をくれる
レベルが上がると城の成長には時間がかかるようになる

(石井聡)