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「信長の野望・創造 戦国立志伝」完成発表会。3回のアップデートも発表!
「真田丸」で小山田 茂誠役を務める高木渉さんも登場
(2016/3/15 21:07)
- 3月24日 発売予定
- 価格:
- 8,800円(PS4/3通常版 税別)
- 7,619円(PS4/3ダウンロード版 税別)
- 7,800円(PS Vita通常版 税別)
- 6,762円(PS Vitaダウンロード版 税別)
- 9,800円(WIN通常版 税別)
- 8,477円(WINダウンロード版 税別)
- CEROレーティング:A(全年齢対象)
コーエーテクモゲームスは、3月24日発売予定のプレイステーション 4/3/PlayStation Vita/Windows用歴史シミュレーションゲーム「信長の野望・創造 戦国立志伝」の完成発表会を開催した。
発表会には、同作のゼネラルプロデューサーを務めるシブサワ・コウ氏、プロデューサーの小笠原賢一氏、さらにスペシャルゲストとして、大河ドラマ「真田丸」で小山田茂誠役を演じている声優の高木渉さんを招いてのトークセッションも行なわれた。
まずは、コーエーテクモゲームス代表取締役社長の鯉沼久史氏が登壇した。氏は「信長の野望・創造」シリーズが日本とアジアを含めて50万本のセールスを記録したと報告。ユーザーに感謝の意を示すとともに、「創造」シリーズの新しい展開である「戦国立志伝」は、必ずやユーザーに楽しんでもらえる面白さがあるだろうと、胸を張った。
続いて登場したのは、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアのプレジデントを務める盛田厚氏だ。同氏は、コンテンツを長く続けていくためには、そのコンテンツがファンに受け入れられなければならないと述べる。その意味で、30年以上も続いている「信長の野望」シリーズは、多くのファンに末永く愛されている作品であり、それはたいへん素晴らしいことだと、同コンテンツを賞賛。
また、現在放送中のNHK大河ドラマ「真田丸」では、シブサワ氏が作中に登場する「フル3D全国一枚マップ」のCG技術提供および監修を行なっているため、オープニング・クレジットに同氏の名前が登場している。そのため、知っている人の名前が出てくるので、非常に嬉しいし、誇らしくなると、笑顔で話していた。
盛田氏に続いて登場したシブサワ氏は、「創造」シリーズがハーフミリオンを超えたことが非常に嬉しく、応援してくれたファンや関係者に深く感謝しているとコメント。
「戦国立志伝」は、「信長の野望」シリーズとしては初めて「武将プレイ」を取り入れているだけではなく、ちゃんと「信長の野望」なりの武将プレイになっているので、ぜひそこにも注目してほしいと話す。
また、大河ドラマ「真田丸」で自分の名前がクレジットされていることについて、色々な人に「観てるよ」、「3Dマップ、わかりやすいね」と言われて、とても嬉しいと心境を語った。このように、ゲームとドラマのつながりが新しいエンターテイメントを生み出すのであれば、今後もドラマなどの映像作品に積極的に関わっていきたいと語っていた。
高木さん、シブサワ氏、小笠原氏のトークセッション
続いては、シブサワ氏、小笠原氏、ゲストに声優の高木渉さんを招いたトークセッションがスタート。トークは、お題に沿った形で進行していった。
最初のテーマは、「少年時代」。高木さんの少年時代は野球に夢中で、体を動かすのが大好きだったそうだ。もっと小さいころは内気な性格だったが、小~中学校で友達ができてからは、次第に活発になっていったという。さらに、高校生になってからは芝居に興味を持ち始め、劇団に入りたいと思うようになったとのこと。
一方シブサワ氏も、高木さんと同じく野球少年だったことを明かす。また、自身が栃木県足利市に住んでいたことから、足利一族のゆかりの建物や名所旧跡に行くことも多かったようで、その経験から、自然と歴史に興味を持つようになったのだとか。
小笠原氏は、「2人に被せるわけではないですが」と前置きしたうえで、自分も野球が大好きだったことを明かす。同時に、時代劇も大好きで、NHKの大河ドラマもよく観ていたそうだ。
ただ、高木さんは野球を辞めた時期が夏だったため、団員を募集している劇団がなかったのだという(団員の募集は一般的に1~2月が多いとのこと)。そんななか、声優学校の生徒募集の広告を見て、「声の演技からも、芝居の勉強になるのでは」と思い入学。
声優学校で演技の勉強をしたのち、再び劇団を探す予定だったのだが、学校に通っているうちに、声優の仕事にハマるようになったという。声で芝居をするということに、ものすごい魅力を感じたのだそうだ。
高木さんいわく、自分が映像の中に登場して芝居をするのと、声のみで芝居をするのは勝手が違うが、声のみの芝居は、より職人に近いのかもしれないとのことだ。
シブサワ氏がゲーム作りに目覚めたのは、30歳のころ、奥さんである襟川恵子氏(コーエーテクモホールディングス 代表取締役会長)からPCをプレゼントされたことがきっかけだという。当時、シブサワ氏は、プレゼントされたPCで歴史シミュレーションゲーム「川中島の合戦」を作ったのだが、最初は販売目的ではなかった。しかし、出来が非常に良かったため、せっかくなので通信販売をしてみようと考えた。
すると、同作をプレイした多くのユーザーから非常に良い評価を得られたため、ゲーム作りに大きな可能性を感じて、転業。コーエーテクモゲームスの前身である光栄の誕生へと繋がったと、当時を語った。
一方、小さい頃から歴史好きだった小笠原氏は、初代「信長の野望」に大きなショックを受けたと、昔を振り返る。しかしその時点では「ゲームを作ろう」と思うまでには至らず。転機が訪れたのは、大学生のときだ。
シリーズ4作目の「信長の野望・武将風雲録」をプレイしていたとき、なんとゲームが止まってしまった。そこでユーザーサポートに電話した小笠原氏は、その時のサポートの丁寧さに「今で言う神対応」と、サポートの質の高さに感激したことを明かす。そして、「信長の野望」もあるし、働くなら光栄のような会社がいいと思うようになり、見事入社へと至ったと、経緯を語った。
トークの話題は大河ドラマ「真田丸」へ
昔を振り返るトークがひとしきり落ち着くと、今度は、大河ドラマ「真田丸」の話題へ。テーマは、高木さんが出演することになった経緯について。
高木さんによると、きっかけは、NHKのプロデューサーが高木さんの出演していた舞台を観に来たことだったという。舞台を見てオファーを決めたのだそうだが、最初に話を聞いたときは、とにかくビックリだったというのが当時の心境だそうだ。NHK大河ドラマは簡単に出演できる作品ではない。それだけに、人と人との縁を感じると、高木さんは感慨深げ。
現場では、役者陣のプロ魂をヒシヒシと感じたという。休憩中は世間話で和やかな感じだが、いざ撮影が始まると、一気に引き締まり、緊張感が走るからだ。高木さんは、役者として、そんな現場を体験させてもらえるのはとても貴重だし、非常に勉強になったと話していた。
一方、シブサワ氏によると、初代「信長の野望」の頃から、ゲーム画面に登場する地図のうえに武将名を出すという演出をずっとやってきているが、30年以上経って「真田丸」でその演出を使ってもらえることは、非常に幸せなことだとコメント。ドラマを見た人からも「武将関係がわかりやすい」と好評で、とても嬉しかったそうだ。
最後に、「今後のこと」が語られた。高木さんは、とにかく小山田茂誠を心を込めて演じ続けることが第一であるとコメント。
今回、自身が大河ドラマに出ることが注目してもらえたのは、声優時代の仕事も大きなきっかけであるという。アニメやゲームのファンの反応が大きく押し上げてくれたと、応援してくれる人に感謝の意を示した。また今後もドラマなどで自分が必要とされるのであれば、ぜひ続けていきたいし、役者として、支えてくれた人たちに恩返しをするために芝居を続けていきたいと話していた。
シブサワ氏は、そろそろ次の「信長の野望」のことを考えたいと、続編を匂わせる。ファンがサプライズな感覚を持って迎えてくれるような内容にしたいと思っているので、ぜひ期待してほしいと述べ、挨拶を締めくくった。