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HORIのPCゲーミングデバイス「EDGE」シリーズ発売記念放送を実施
製品のこだわりを開発者が解説。PS4/PS3/PC対応のアーケードスティックも発表
(2015/11/7 08:00)
HORIは11月6日、PCゲーミングデバイス「EDGE」シリーズの発売を記念したオンライン配信番組を、秋葉原にあるGALLERIA Loungeより配信した。このイベントでは、「EDGE」シリーズの開発者が各製品についての紹介や裏話を披露。さらに今後の製品展開についてもコメントされた。
登壇者は、商品開発担当の小西良典氏と小林敦氏、営業担当の浅葉祐輔氏。製品に関する情報は、こちらの記事をご覧いただきたい。
小林氏は自身がPCゲーマーで、HORIでPCゲーミングデバイスを作りたいと言って入社したそうで、それがきっかけの1つとなり「EDGE」シリーズが始まったという。「EDGE」シリーズは3年かけて開発されたということだが、それぞれの製品においてどんな苦労があったのか、資料も交えながら紹介された。
ゲーミングマウス「EDGE 101」は、表面塗装にラバーではなく、日本製の特殊塗料を使用している。一般的なラバー塗装は1~2年使うと加水分解してベタベタしてくるが、この塗料は耐久性が高いという。
オリジナルのマイクロスイッチは、約2年半かけて開発された。「他社製ゲーミングマウスでよく使われる某社のスイッチは、ゲーム用になっていない」というのが開発の発端だ。オンストローク、全体のストロークを短くし、反応速度の向上を目指している。
金属製のソールは、油が使えないギアなどに使用されるテフロン潤滑メッキを採用。こちらも日本にしかない技術を使用したそうで、耐久性も非常に高いものになっている。
ゲーミングキーボード「EDGE 201」は、当初は海外での声を受けてスマートフォン用スタンドが一体化されていた。ところが日本のユーザーからは邪魔だと言われ、様々な形状を考案した結果、最終形状はシンプルなものになったという。
オリジナルのキースイッチはオンストロークが短いのが特徴だが、もっと短いものも作ったという。実際にプレーヤーに使ってもらいフィードバックを得た結果、現在のものがベストと判断している。「短すぎると意図せず押してしまう。またノートPCのパンタグラフのようになり、気持ちのいい打鍵感が失われる」というのが理由だそうだ。
本体のアルミボディは、アルマイト加工で色付けしている。以前は濃い黒だったり、青っぽかったりしたものもあったが、最終的にはシルバーとヘアライン加工に落ち着いた。これも決まるまで時間がかかったという。
ゲーミングパッド「EDGE 301」のこだわりはグリップ形状。最近の一般的なゲームコントローラーは、自然に持った時に人差し指が奥のトリガー側に行くものが多い。この場合、手前のボタン(LB/RB)を押すのが厳しくなる。そこで本機では、自然と手前のボタン側に人差し指が来るようにデザインされている。
PC向けゲームパッドでは耐久性の低い製品が多いと言われているが、本機はHORIの家庭用ゲームパッドのノウハウをつぎ込み、同社でも最高の耐久性を持つパーツを使っている。「価格は高めだが、壊れて2つ買うことを思えばお得」と耐久性には自信を持っているようだ。
ソフトマウスパッド「EDGE 401」はストッピングを第一に、ハードマウスパッド「EDGE 402」は滑りを第一にと、それぞれ狙いをはっきり分けて開発された。特に同時発売の「EDGE 101」との相性にフォーカスして設計されており、加えて耐久性もしっかりテストされている。「将来の製品では、他社が使っていない新素材にアプローチしたい」と語っていた。
続いては小林氏が「EDGE」シリーズを使って「World of Warships」のプレイを披露。12対12のオンライン対戦に素直に参加する形だったため、チーム力で押されて序盤から形勢不利な戦いを強いられて敗北。しかし小林氏自身は最後まで生き残るだけでなく、4隻撃沈など華々しい戦果を記録した。プレイ前は「勝てるデバイス」と語っていたが、プレイ後は「ひとり勝ちはできるデバイス」と売り文句を変えていた。
このほかゲームパッドを使うゲームとして「ファンタシースターオンライン2」を使用し、「EDGE 301」のデモを実施。また「ドラゴンズドグマ オンライン」では「EDGE 301」が動作保証デバイスに認定されることを発表した。
最後にHORIの新製品情報が発表された。いずれも「EDGE」シリーズではないがPCに使えるデバイスとなっている。
1つ目はゲームパッド「ファイティングコマンダー」。発売中の「ファイティングコマンダー4」の後継となるが、今回は左右対称の6ボタン式ゲームパッドとなっている。対応プラットフォームはPS4/PS3に加え、Xinputに対応したことでPCでの動作も保証する。価格は4,299円(税込)に値下げされているが、耐久性はさらに強化しているという。発売は2016年春以降の予定。
2つ目はアーケードスティック「REAL ARCADE PRO HAYABUSA」。メインボタンに採用された新開発の「隼」ボタンは、「EDGE 101」や「EDGE 201」のスイッチと同じく、高速入力を目指して作られており、キートップも薄くして戻りを早くしている。「従来は正確性を追求していたが、今回は高速入力、高速反応を追及。アーケード筐体ではなく家庭用のプレイに最適化した」という。ボタンの表面にマット加工が施されているのも特徴だ。こちらもPS4/PS3とXinput対応でPC対応。価格は15,984円(税込)で、12月発売予定。
なお根強い人気を誇るアーケードスティックのPS4版「ファイティングエッジ4」は、鋭意開発中だという。現時点で言えるのはそこまでで、「まずは『REAL ARCADE PRO HAYABUSA』を体感して欲しい」としている。































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