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アイ・オー、「ギガクリア・エンジンII」搭載液晶モニター2製品を11月発売
4ポートのHDMI端子を備え、低遅延にこだわったゲーミングモデル
(2015/11/4 11:00)
アイ・オー・データ機器は10月27日、同社東京オフィスにて液晶モニターの新製品に関する内覧会を開催し、「ギガクリア・エンジンII」を搭載したゲーミングモニター2製品として24インチフルHDモニター「LCD-RDT242XPB」と27インチフルHDモニター「LCD-RDT272XPB」をそれぞれ正式発表した。発売時期は11月下旬を予定し、想定売価は「LCD-RDT242XPB」が44,800円(税別)、「LCD-RDT272XPB」が59,800円(税別)。
今回発表されたのは、東京ゲームショウのビジネスデイで参考出展という形で出展されていた液晶モニター4製品のうち、三菱電気よりライセンスを受けた映像エンジン「ギガクリアエンジンII」を搭載した2製品。
その概要については東京ゲームショウレポートでもお伝えしたとおりだが、今回は開発者からより細かい話を聞くことがでできたのでアップデート情報をまとめてお伝えしたい。
「LCD-RDT242XPB」と「LCD-RDT272XPB」は、「ギガクリアエンジンII」によるクッキリとしたちらつきの少ない明瞭な映像を最大の特徴としたゲーミンググレードのフルHD(1,920×1,080)モニター。アイ・オーとしては高価なAH-IPSパネルを採用し、広視野角で色鮮やかな映像表現を実現していることから、ゲーム以外の用途でも快適に使ってほしいということで“ゲーミングモニター”という名称はあえて使っていない。
今回発売される新型モデルでは、スルーモードにより、わずか0.05フレームという内部フレーム遅延を実現し、さらに快適なゲームプレイを実現。応答速度はAH-IPSパネルとしてはかなり高速な水準となる3.2ms(GtoG)で、ゲームをはじめとした高速に動く映像でもしっかり表示してくれる。
ゲーマーとして嬉しいのは、HDMIを4ポートも確保し、ゲーム機を同時にたっぷり接続できるところ。その代わりDisplay Portは非搭載で、PCへの接続はDVIもしくはHDMIを使う形となる。HDMIはCECに対応しているため、標準装備のリモコンで、ゲーム機やレコーダーの操作が可能となっている。といった点では両モデルは、ゲーム機との相性が抜群なモニターといえる。
モデル毎の特徴を見ていくと、「LCD-RDT242XPB」は全モデル同様いわゆるフレームレスモニターで、モニターの縁ギリギリまで液晶パネルになっており、3画面並べての利用に最適なデザインとなっている。一方、「LCD-RDT272XPB」は一般的な“フレームあり”となっており、見た目のスタイリッシュさでは「LCD-RDT242XPB」が上回る。
両モデルは、AH-IPSパネル+リモコン付きということで、ゲーミングモニターとしては高めの設定となっている。「ギガクリアエンジンII」によるクッキリとした出力と、0.05フレームの低遅延をどう評価するかがポイントとなるモニターと言える。