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「ICARUS ONLINE」、テクニカルな新クラス「レンジャー」を先行プレイ!
今後は「フェロー」により力を。オフイベ「飛翔祭」の先行体験会以上の意味とは?
(2015/10/16 00:00)
WeMade Onlineは、Windows用MMORPG「ICARUS ONLINE」において、新クラス「レンジャー」を近日実装する。
「レンジャー」は、専用の力「魔気」を使用し、弓(ボウ)による遠距離攻撃、篭手(ガントレット)による近接攻撃を切り替えながら戦うクラス。今回WeMade Onlineに赴いて、実装前にこの「レンジャー」をプレイできたので、その感触をお伝えしたい。
「間隔調整」がとにかく強力! 突き詰めるほど試されるプレイスキル
「レンジャー」の基本となるのはボウによる遠距離攻撃のスキルで、魔法の矢を連射したり、チャージしてから強烈な矢を放ったり、距離を取りながら戦っていくこととなる。そこにガントレットによる近接攻撃のスキルが加わっていくこととなるが、特徴的なのは「魔気」との関連だ。
「魔気」はいわゆる魔力のことだが、ボウ系のスキルでは魔気を使用し、ガントレット系のスキルでは魔気が回復する代わりにHPが減るという特徴を持つ。魔気は非戦闘時にも回復するが、残り魔気量が少なくなると攻撃力や移動速度が落ちてしまう。激しい戦闘時に上手く立ち回るには、ボウ系スキルとガントレット系スキルを交互に使い、魔気の残量も管理する……といったことがポイントになるテクニカルなタイプとなっている。
また大事なアクションとして、Sキー2回押しで発動する「間隔調整」がある。これは後方に宙返りしながら移動し、さらに回避効果が付くスキルで、レベル3で獲得できる。
ガントレット系スキルには敵に一気に近づいて叩きつけるスキルがあり、さらに無敵時間が発生するものもあるのだが、レベルが成熟しているならば(今回はレベル35のキャラクターがプレイできた)、遠距離からボウ攻撃を放ち、敵の攻撃を「間隔調整」で避け、そこからガントレットで距離を詰めて叩き、回避と無敵時間が終わったころに再度「間隔調整」で距離を取り直す……といった立ち回りが想定される。
デメリットが特にない「間隔調整」がとにかく強力なので、このスキルをベースとした立ち回りを組み立てていくのが良さそうだ。ちなみに熟練のスタッフにプレイしてもらったところ、敵にあえて背を向け、「間隔調整」を使って距離を詰めるという使い方もあるようで、フィールドをピョンピョン飛んで、離れたり近づいたり、有利な位置から攻撃を当て続ける戦い方を見せてくれた。使いこなそうとするほどプレイスキルが必要とされるが、その分手応えのあるクラスと言えるだろう。
なおステータス的な特徴としては、レンジャーは魔法クラスに分類されており、知能に依存して攻撃力が上昇するようになる。基礎ステータスの伸びはウィザードとプリーストの中間で、体力はガーディアン/バーサーカーと同等程度に高い。
さらにレンジャーには「スタイルチェンジ」という要素もあって、「ボウ」か「ガントレット」に体制を転換することで、一部スキルの効果が変わる。例えば同じスキルでも、「ボウ」体制では「魔気を100回復し、魔法攻撃が増加する」といった効果が、「ガントレット」体制では「HP30%と魔気100を回復し、5秒間無敵になる」といった効果へと変化する。より厳密に駆使するならば、この体制の使い分けも突き詰めていきたい。
また「特性」は、「ガントレット」を重視したもの、バフ/パーティー重視のもの、「ボウ」重視のものと大きく3種類あり、この組み合わせによっても大きく使い方が異なってくる。この特性の選択がレンジャーの方向性を決めるので、レンジャー育成に力を注ぐ場合はこの点も楽しみにしておくといいかもしれない。
遠距離から近接まで広い範囲で活躍できるクラスとなるが、範囲攻撃が少ないため、多数のモンスターを相手にするのはやや苦手になる。またまとめ狩りが主流のパーティープレイでは活躍の機会が少ないかもしれないが、12月の大型アップデート「不死の砂漠(仮称)」ではレベルキャップが50まで解放され、そこではパーティー支援を行なえる特性スキルが使えるようになるため、パーティーへの支援という形で貢献できるようになる。
ちなみにPvPであるが、無敵時間と「間隔調整」が強力であるため、「アサシン」に並ぶ強クラスになることがWeMade側で予想されている。一部スキルにはPvPでのみ追加効果を発揮するものもあり、実装後のPvPでの活躍が期待される。
「鳴き声」にまで思い入れ。横山氏の考える「フェロー」の今後は?
会場では、レンジャーの体験会にあわせて、アップデート「不死の砂漠(仮称)」とオフラインイベント「飛翔祭 ~Fly High ICARUS~」についての案内もあった。
アップデート「不死の砂漠(仮称)」では、新MAP「不死の砂漠」が入り、上記の通りレベルキャップが50まで解放される。新ダンジョンは「古代の寺院」、「混沌の魔軍の要塞」、「ペクトラ」の3種類が追加され、地上用フィールドレイドモンスター「サンドストーム」が登場する。ダンジョンの中には、ボスが連続で登場し、それらを倒していくものも含まれているそうだ。
「飛翔祭 ~Fly High ICARUS~」は、11月1日13時より秋葉原のe-Sports SQUAREにて開催される予定。会場では「不死の砂漠」のコンテンツやレンジャーが体験できるほか、韓国の開発チームが登壇して今後のアップデート情報などが伝えられる。現在WeMadeではオフラインイベントへの参加者を募集している。気になる方はチェックしていただきたい。
また会場では、WeMade Online「ICARUS ONLINE」広報プロデューサーの横山遼氏より、「ICARUS ONLINE」の現状と今後についてお話を伺うことができた。
「ICARUS ONLINE」では大体月1回ほどのペースでアップデートを行なってきているが、現状としてはコアユーザー向けのエンドコンテンツが不足してきていることが課題としてあるという。
年末に控えるアップデート「不死の砂漠」ではまさにそのエンドコンテンツが入り、その前の実装を予定している「レンジャー」によってプレイの幅が広がってくる。WeMadeとしては、新規ユーザーはもちろんのこと、大きくアップデートが入るこの時期にコアユーザーの心をつかみ、さらには休眠ユーザーに戻ってきてもらいたい考えだ。
また日本の運営としては、今後「フェロー」に関するシステムを強化していきたいという。その1つとして以前から要望があった、手に入れたフェローを放って眺めることができる“フェロー牧場”のようなコンテンツを企画案として開発側に提出している。
日本のユーザーにとって「フェロー」は重要な要素の1つとなっており、例えば直近のアップデートでは、とあるフェローの鳴き声が出なくなるというトラブルがあったのだが、アップデートの不具合報告で上がってきた最初の意見がこの現象だったという。
鳴き声1つのことではあるが、それほどの思い入れを持つユーザーも少なくない。日本運営でもフェローは「ICARUS ONLINE」の特徴の1つとしてさらに売り出していきたいが、その現状が韓国開発側に伝わりきっていないという課題もあるとした。
そこで横山氏としては、韓国開発チームも来場する11月1日開催のオフラインイベントで特にフェローに関する意見を大いに述べてもらいたいという。開発チームにユーザーの意見を直接ぶつけてもらうことで、実装に向けて動き出す後押しになれば、とした。
「飛翔祭 ~Fly High ICARUS~」では「レンジャー」などのコンテンツがいち早く体験できるが、「ICARUS ONLINE」の今後を占う意味でも先行体験会以上の重要な意味合いがあるようだ。その点でも注目すべきオフラインイベントなので、我こそはと思う方こそ応募してみるといいだろう。