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簡単操作のハクスラアクション「クロノドラゴン」先行プレイレポート

オートプレイ機能も搭載。独自コンテンツ満載の本格派アクションRPG!

今夏リリース予定

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

 韓国の開発会社であるスノーポップコーンによって制作され、2014年10月にカカオトークプラットフォームにおいて、パブリッシャーのYD onlineより配信を開始、2カ月で登録ユーザーが300万人を超えたというスマートフォン向けMORPG「クロノドラゴン ~ななつの光と太初の樹~」(クロノドラゴン)が、日本ではマーベラスより今夏配信予定となっている。

 本作は、ダンジョンを攻略しながらさまざまな武器や防具、アイテムなどを獲得し、それをもとに自分のキャラクターを強化していく……という、いわゆるハックアンドスラッシュの要素を多分に含んだアクションRPGだ。日本では8月20日よりAndroidにてオープンベータテストも予定されている。

 日本語版においては、UIをはじめキャラクターやモンスターを大幅にカルチャライズ。また、レイドやタイムアタックといった日本独自のコンテンツも盛り込まれた、オリジナル要素満載の内容となっている。今回は本作を事前にプレイする機会を得たので、そのプレイフィールをお伝えしていきたい。

【プロモーションムービー】

プレイテンポの良さが心地いい爽快アクションRPG

ダンジョンは基本的にクォータービューで表示。マップは3D構成だがカメラの視点はほぼ固定されており、プレイに集中できる
ダンジョンをクリアすると様々な装備品を獲得可能。★の数が多いほど、希少価値の高い装備品になるようだ
キャラクターのモデリングはとてもよく作りこまれている。男性キャラクターの「ウォーリア」でも意外と可愛い!

 ゲームの基本的な流れは、キャラクターの選択→クエスト(=ダンジョン)の選択→ダンジョンの攻略→報酬の獲得、という形。ダンジョンにて獲得した装備や報酬でキャラクターの強化を図り、さらなる高難度のダンジョンへと挑む、典型的なハック&スラッシュタイプのゲームとなっている。

 ここで言うキャラクターとは、いわゆるジョブのようなもの。先行プレイの段階では「ウォーリア」、「アーチャー」、「ウィザード」の3キャラクターが用意されており、使用条件さえ満たしていれば、ダンジョン攻略前に任意で選択可能だ。「ウォーリア」なら防御力が高め、「ウィザード」なら範囲攻撃が可能、「アーチャー」なら攻撃力が高め、などそれぞれに特徴があるので、自身の戦略に合わせて選ぶことになる。

 ちなみに「ウォーリア」は男性、「アーチャー」と「ウィザード」は女性のキャラクターとなっていて、性別はキャラクターごとに固定。いずれもクオリティの高いデフォルメタイプの3Dモデルだが、とくに女性キャラクターは非常に可愛らしいビジュアルをしていることもあり、「ビジュアルも戦略のうち」と、「アーチャー」や「ウィザード」を選択するプレーヤーが続出……などということもありそうだ。

 各ダンジョンでは、随所に出現するザコ敵を撃破しつつ、最奥部にいるボス敵を目指して進んでいく。ボス敵を撃破すればダンジョンクリアとなり、ゴールドや経験値、各種装備品などを獲得可能。各ダンジョンでは、入手できる装備品の傾向が決まっているようなので、お目当ての装備品を獲得できるダンジョンには何度も潜ることになるだろう。

 筆者は今回30カ所のダンジョンに挑戦してみたが、各ダンジョンのプレイ時間は早ければ1分以内、長くとも数分程度でクリアできた。プレイ全体の内訳としても準備にかけていた時間のほうが長いぐらいで、そこにさえ慣れてしまえば、サクサクとダンジョン攻略を楽しむことができそうだ。

 1点気になったのは、ダンジョンのクリア情報がキャラクター単位で管理されているということ。たとえば「ウォーリア」だけを使って10面までクリアした場合、11面を「ウィザード」でプレイすることはできない。この場合は「ウィザード」でも1面から10面までをクリアしておく必要があるのだ。これは現時点だけの仕様かもしれないが、いわばやり直しに近いこのプレイは作業感が強く、プレーヤーのストレスになるのではとも感じられた。

 あるいはゲームバランスへの配慮なのだろうが、仮に今後のアップデートでキャラクターを増やす、ということも視野に入れているのであれば、そのたびに1面からやり直しというのは少々キツいかもしれない。ここはできれば何らかの形で対策をお願いしたい部分だ。

ダンジョン挑戦時にはスタミナが必要。ゲーム序盤はレベルアップでスタミナがひんぱんに全回復するので、思う存分プレイができた
ダンジョンの最奥部にはボス敵が登場。これを撃破すればそのダンジョンをクリアできる

アクションが苦手な人でも十分に戦えるゲームシステムを搭載

回避はボタンのタッチだけでなくスワイプ操作でも発動。回避ボタンの確認→タッチという2ステップを、スワイプだけの1ステップに抑えられるので便利
攻撃以外のすべての行動には再使用までのクールタイムが伴う。むやみに連発していると、あっという間にピンチに陥るので、ここぞという場面を見極めて使いたい

 アクションRPGと聞くと、程度の差はあれテクニカルな操作が要求されるものも多く、思わず身構えてしまう人もいるかもしれない。しかしご安心を。本作におけるキャラクターの操作は、そんなアクションが苦手なプレーヤーにも配慮した親切設計のゲームシステムとなっている。

 キャラクターの操作はオーソドックスなバーチャルパッド形式で行なう。方向キーは画面左側一帯をタッチすればその部分が方向キーとなる仕様。また、画面右下には、攻撃ボタンと回避ボタン、さらには各種スキル(最大4個)ボタンが配置されている。ボタンについてはそれぞれがアイコン化されているため、見た目でどれが何のボタンなのかが判別しやすい。

 通常攻撃においては、ボタンを押したままで自動的に連続攻撃を繰り出すようになっているほか、攻撃自体にオートエイミング(自動捕捉)機能もついており、非常に便利だ。ザコ敵が密集しているような場所で攻撃ボタンを押しっぱなしにしていれば、それだけでキャラクターがあっという間にザコ敵を蹴散らし、実に爽快だ。

 また、本作にはオートプレイ機能が搭載されている点にも注目したい。これをオンにすると、キャラクターがザコ敵、ボス敵を問わず、自動で追尾して攻撃を行なうようになる。キャラクターが十分に強化されていればダンジョンを軽々とクリアしてくれるため、レベリングなどには最適だ。しかも、オートプレイ実行中でも移動をはじめ、回復や回避行動、各種スキルのボタンを押せば、オートプレイを維持したままそれらを実行可能。これなら、アクションが苦手な人でも十分にゲームを楽しめる。

オートプレイ機能は最近のスマートフォン用アクションRPGでは一般的になりつつある要素だが、本作のそれはとくに高性能だと感じた
テクニックだけでは倒せない敵が出てきたときは、キャラクターのレベル上げはもちろん、武器や防具の強化要素も利用して対抗したい

仲間を募って強敵に挑むマルチプレイが面白い!

広場には、同じチャンネルにいる者同士であればキャラクターを見ることができる。チャットで意思疎通を図ることも可能だ

 アイテムを求めて1人で黙々とクエストに挑むのも楽しいが、一通りの動きをマスターしたら、仲間を募ってマルチプレイに挑戦してみるのも悪くない。仲間との連携を考えて動けるようになればプレイ結果もより良いものとなり、ソロでは味わえない面白さが見えてくる。

 「広場」は他のプレーヤーが集まる場所で、同じチャンネルにいるプレーヤー同士ならば、チャットを使った交流が可能。そこで気の合いそうなプレーヤーを見つけることができれば、マルチプレイはもう目前! あとはそのプレーヤーとフレンド登録をし、マルチプレイをしたいコンテンツへとお誘いすればOKだ。リアルの知り合い同士ならそれほど気を使う必要もないが、見知らぬ間柄であれば慎重に接することを忘れずに。

 プレイ時に用意されていたマルチプレイは、通常のダンジョンを複数名でプレイするものと、「レイド」や「エクストラダンジョン」といったボス敵と戦うものの2種類。いずれも同時に3人までが参加できるが、参加するプレーヤーのプレイ条件が満たされていない場合はマルチプレイが成立しないのでそこだけは注意したい。

 なお「レイド」では「ワイバーン」とのバトルが、「エクストラダンジョン」では各章の最後のクエストに登場したボス敵とのバトルが楽しめた。とくに「ワイバーン」は巨体を活かした突進攻撃やしっぽ攻撃など、多彩な攻撃方法を持った強敵で、攻略のしがいもありそうだ。撃破できればそれなりに貴重な報酬も獲得できるため、積極的に挑んでいきたい。

「レイド」に登場した「ワイバーン」。その外見にふさわしく強力な攻撃を繰り出し、ハンティングアクションゲームのボス敵さながらによく動く

オリジナリティこそ少ないがゲームとしての完成度は高い期待作!

 既存の同ジャンルアプリと比較すると斬新さの面ではさほどでもない「クロノドラゴン」だが、ゲームシステムやグラフィックス、そして肝心のゲームバランスなどに手抜きが感じられるような部分はほぼ無く、ゲーム全体の完成度としては非常に高い印象を受けた。ゲームの根幹をなす「アクションRPG」の部分を楽しめるコンテンツも多彩で、クエストはもちろんのこと、「レイド」や「エクストラダンジョン」も十分に楽しめた点も個人的には高評価だ。

 本作は、このあとの8月20日からオープンベータテストが実施される予定とのことなので、個人的にぜひ参加してみたいところである。また、今月末には正式リリースが予定されており、こちらも見逃せない。なお、今後の「クロノドラゴン」の詳細が気になる人は公式ページも欠かさずチェックしておくといいだろう。

(泊 裕一郎)