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Microsoft、「Gamescom 2015 Xbox Briefing」を開催
神谷氏が「SCALEBOUND」のデモを初披露! イチオシは「Tomb Raider」!!
(2015/8/5 02:22)
Microsoftは現地時間の8月4日、ドイツケルンにて開幕するgamescom 2015の開幕に先駆けて、プレスカンファレンス「Gamescom 2015 Xbox Briefing」を開催した。
ホリデーシーズン向けのラインナップを披露するE3に対して、gamescomはホリデーシーズンタイトルの最後のプッシュと、2016年タイトルの紹介がメインとなる。今回も発表会前半では「Quantum Break」、「Crackdown 3」、そして「SCALEBOUND」などなど、大量の2016年タイトルが公開され、後半では「FIFA16」、「Halo 5 Guardians」、「Forza Motorsport 6」、「Rise of The Tomb Raider」といったホリデーシーズン向けタイトルが次々に披露された。
その合間には、今後のアップデートにより、Xbox Oneを通じてTV番組の録画が可能となり、それをリンクしたWindows 10デバイスで録画した映像を視聴できるようになる機能や、Xbox 360にも存在したコントローラーの下部に装着するチャットパッドを11月にリリースすること、そしてE3でも話題を集めたXbox 360の後方互換性のサポートについて、11月から提供を開始することなどが発表され、E3に勝るとも劣らない充実した発表内容だった。なお、記事中のリリース時期についてはすべて欧米のもので、日本での発売時期については追って日本マイクロソフトからの発表をお待ちいただきたい。
今回の発表会で、大きく印象に残ったのは以下の2点だ。1つは、2016年リリースタイトルを中心に、Xbox Oneのみならず、Windows 10にもリリースすると発表したことだ。とりわけ、ID@Xboxプログラムを介して提供される独立系デベロッパータイトルはすべてといっていいレベルで、両ハードに対応する。
ID@Xboxタイトルのひとつとして紹介された五十嵐孝司氏の2.5D探索型アクションアドベンチャーゲーム「Blood Stained: Ritual of The Night」は、Xbox OneとWindows 10の両方に対応するだけでなく、クロスプラットフォームプレイにも対応する。
そして「Minecraft Windows 10 Edition」も時間を割いて紹介された。Microsoftは、Windows 10を最強のゲームOSとしてアピールしてきたが、Xbox Oneも抱き込む形で名実共に最強のゲームOSとして押しだそうとしていることが伝わってきた。
もう1つは、Xbox Oneエクスクルーシブタイトルが非常に充実していることだ。
最初に紹介された「Quantum Break」は2016年リリースとなったため、わざわざE3での発表を見送ったほどだが、それだけに2014年の発表から格段に進化し、美しいグラフィックスにエフェクト、そして演出で見ているだけでワクワクさせられる。
タイムスキップと呼ばれる時間を止める技と、それに付随して巻き起こる停止した世界や、時間軸のゆがみを表現するための幾何学的なエフェクトや地上が波打つような演出は本当に素晴らしい。まさにRemedyのクリエイティビティが爆発しているようだ。気になる発売時期は2016年4月5日、Xbox One独占で発売される。
Xboxファン待望のSFアクション最新作「Crackdown 3」は、Xbox Oneが誇るクラウドパワーを存分に活かした破壊処理が魅力。オープンワールドでありながら巨大な橋を壊したり、建物を根っこから倒壊させて粉々にしたり、これまで出来そうでできなかったアクションがおもしろい。2016年発売予定。
そして日本のXbox Oneにとって待ちに待ったプラチナゲームズの「SCALEBOUND」の実機デモが初披露された。デモを行なうのはディレクターを務める神谷英樹氏で、英語で説明しながら、ファンキーな主人公と、その主人公に付き従うドラゴンによる二人三脚のバトルが披露された。
予想外だったのは、背に乗って戦うわけではなく、それぞれ地上で別々に戦うことだ。主人公は剣や弓を駆使して、同じ人型の敵と戦い、ドラゴンはフィールドの各所にある巨大なオブジェクトを破壊したり、炎のブレスでなぎ倒していた。主人公は、デモの後半で“竜化”し、進化した身体能力を駆使してボスモンスターに飛び乗り獣のような攻撃でボスを撃破していた。最大4人でのCO-OPプレイをサポートすることも発表された。実機デモ初披露ということもあって、前半の発表ではもっとも歓声が大きかった。
サードパーティータイトルでは、「ダークソウルIII」、「Homefront The Revolution」、「FIFA16」の3タイトルが紹介された。「ダークソウルIII」は最新トレーラーのみ。「Homefront The Revolution」は、その名の通り、革命活動に従事するレジスタンスを描いたアクションシューティング。初公開ながらかなり開発は進んでいるようでgamescomでは試遊が可能だという。Xbox Oneユーザーには、マルチプレイβのアーリーアクセス権が与えられる。
「FIFA16」については、先行プレイや、「FIFA Legends」モードの実装、「FIFA ULTIMATE TEAM」におけるポイント優遇など、今作でもXbox Oneエクスクルーシブ要素を多数盛り込み、Xboxはその見返りとして「FIFA16」本体同梱モデルを2種類用意。ヨーロッパはプレイステーション&FIFAの牙城だが、その牙城を魅力的なプロモーションで突き崩したい考えだ。
発表会終盤では、「JUSTCAUSE3」や「Tom Clancy's The Siege」の短いトレーラーを挟みながら、ふたたびファーストパーティータイトルに戻り、「Halo 5 Guardians」、「Forza Motorsport 6」、そして「Rise of The Tomb Raider」、最後にサプライズとして「Halo Wars 2」の発表と続いた。「Halo 5」はプロゲーマーによるマルチプレイの実況デモと、100万ドルの世界大会「Halo World Championship」のアナウンスとマルチプレイに特化した内容に留まり、「Halo」ファンが気になっているストーリーについては発売まで謎のままとなるようだ。
ファーストパーティーのデモの中でもっとも衝撃を受けたのは、「Rise of The Tomb Raider」だ。E3 2015である程度内容は把握したつもりだったが、未だかつて見たことの無い水中に引きずり込んでのバトルシーンや、「アサシンクリード」顔負けのスニークキル、そして大量の火力を投入して敵拠点を一挙に覆滅させるシーンなど、新たなシーンを次々に見せつけ、本作が従来の「Tomb Raider」シリーズから大きく逸脱した、さらに進化したゲームに仕上がっていることを見せつけてくれた。欧米では2015年11月13日リリースと言うことで、日本でも早期の発売を期待したいところだ。