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「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」をPS4、PS Vita、Windowsで発売!

タイトーサウンドチーム「ZUNTATA」ライブで電撃発表!

8月2日 開催

会場:東京FMホール

左から「ZUNTATA」の土屋昇平氏、石川勝久氏、小塩広和氏

 キャラアニとタイトーは8月2日、タイトーのサウンドチーム「ZUNTATA」のイベント「REAL ZUNTATA NIGHT ~大発表会2015~キャラアニ×ZUNTATA」を東京FMホールで開催した。同イベントは、ネットの番組「ZUNTATA NIGHT」をリアルに楽しめるライブイベント。ZUNTATAメンバーによるトークをはじめ、DJライブやミニライブなど多岐にわたって楽しめる内容となった。

 事前に「『大発表』も予定」とあったが、この発表内容とはズバリ、プレイステーション 4/PlayStation Vita/Windows版「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」の発売決定の報だった。イベントの中盤にさしかかると、スクリーンに大きく「WARNING」の文字と警告音が。続いて「ダライアス」の歴史を振り返るプロモーション映像が流れ始めると会場がざわめきはじめ、「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」が家庭用プラットフォームで発売されるという文字が映し出されると、会場からは大きな歓声が上がった。この盛り上がりは制作側にも驚きだったようで「こんなに喜んでもらえてうれしい!」と興奮気味に語っていた。

 「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」は2015年末の発売を予定しており、ダウンロード版のほかに、キャラアニ.comとエビテンのショップ限定版が予定されている(Windows版はダウンロードのみ)。企画制作はピラミッドとキャラアニ。

【「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」PV】

「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」

 「ダライアスバースト」シリーズは2009年にPSP用ソフトとして発売され、その後2010年に「ダライアスバースト アナザークロニクル」がアーケード用タイトルとして発売。2012年には「ダライアスバースト セカンドプロローグ」をスマートフォン用タイトルとしてリリースしていた。

 タイトーの針谷 真氏は今回の経緯について、「以前からピラミッドの柏木准一氏から家庭用プラットフォームで出したいと話していた。しかし、タイトーとしては家庭用ゲーム機から撤退しているので出すことができない。今回、柏木氏からPS Vitaで出したいという話があって、出そうという男気のあるメーカーさんを探していた」という。そんな中で、キャラアニがリリースを決断したのだという。イベントで針谷氏は改めて感謝の言葉を述べた。

 針谷氏は「おっさん世代のシューターとして、アーケードでリリースされて、最後に家庭用ゲーム機で出て、手元に残る形で締めるのが美しい」とかたり、家庭用プラットフォームでのりりーすを以前から狙っていたのだという。

 移植については「イベントモードなどもあるが、アーケードで稼働していたものをそのまま出す。横長の画面もほぼそのまま」といい、16:9のディスプレイ2画面分の超横長の画面となる。柏木氏は「50型……できれば80型であればなお良い」と語った。ただし、ボディソニックの信号を移植することはできず、対応していない。また、ネットに繋いでの4人プレイについても「初めに言っておきますが無理でした。1/60で動作することが前提なので、家に集まって4人でプレイしてください」とこちらも制約があることを明かした。

 「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」では、「ダライアスバースト アナザークロニクル」と「ダライアスバースト アナザークロニクルEX」を完全移植。柏木氏が忘れてしまったという3,047から3,048もあるステージを収録したクロニクルモードも当然入っている。さらに丁寧なことに、この中には4人でプレイしなければクリアできない面もあるのだが、今回も4人でプレイしなければクリアできないという完璧具合だという。「普通に遊んだら一生遊べるくらいのボリューム」というのも納得できる。

 完全移植の上で、新ボスとして何体かのボスが登場するほか、新しい魚群(敵編隊)、中ボスも新しいものが登場しかなりのリファインがかけられているという。そんな中から今回のイベントでは“カニ”をイメージした新ボスが紹介された。ピラミッドで制作を担当しているジェームス・ラグ氏によれば「トリッキーな動きなので、楽しんで欲しい」と説明した。ちなみに「新ボスはデザイナー海老川兼武さんのほか、柳瀬敬之さんにも協力し てもらっている」といったコメントも飛び出した。

 このほかの要素についてもジェームス氏は「ランキングは結構な数(種類)を用意している。トロフィーも多いので、皆さんの期待には応えられると思う」とコメント。

 重要な音楽については、もちろんZUNTATAが担当。新曲も用意されているほか、効果音についても多数収録し、家庭用ゲーム機用に再度音のバランス調整を行なっているという。「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」ではすでにオリジナルサウンドトラックの発売を予定されている。

 発表のラストに針谷氏は「新作を発表できてうれしく思います。『ダライアス』シリーズは歴史あるタイトル。スタッフはもちろん、お客様のおかげ。買って良かったというものを作っているので、よろしくお願いします」と語った。社内で「ダライアス」の企画書を見せると、誰もが「これはオレの『ダライアス』ではない」と語り始めるのだという。それだけ誰にとっても思い入れのあるタイトルであり、タイトーにとっても特別なタイトルということなのだ。柏木氏は「今までの『バースト』シリーズの大トリを飾るタイトルなので、恥ずかしくないものにする」と意気込みを語り締めくくった。

【スクリーンショット】

タイトーの針谷 真氏
ピラミッドの柏木准一氏
ピラミッドのジェームス・ラグ氏

【「ダライアスバースト」シリーズとは?】

【イベント会場の様子】
イベント開始前からタイトーの音楽ゲーム「グルーヴコースター」のアーケード版とスマートフォン版をプレイすることができたが、「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」の発表後はなんとゲームで使用される新曲でプレイできることになった。これを聞いた来場者は休憩時間に長蛇の列をなした。今後プレイできるようになるがまだ先のことで、一足先にプレイできるとあって、この日限定の貴重な機会となった

門外不出! 倉庫で眠っていたお宝の秘蔵資料が流出!

 イベントでは、「ダライアス」シリーズの資料を見ながらのトークショーが繰り広げられた。基板のチップ配線図からボスの設計図まで貴重なものが目白押し。柏木氏出すら目にしたことがないものばかりで、「今度倉庫で発掘するときは読んでください!」と針谷氏に頼み込んでいた。

【ダライアス】

【ダライアスII】

【ダライアス外伝】

【Gダライアス】

もちろんライブも盛り大上がり。新曲も披露!!

 10分の休憩を挟みイベント後半では、小塩氏によるDJライブの後、キーボードの石川氏が加わり、さらにベースの土屋氏が参加し「ZUNTATA」のライブがスタート。時間が少ないため曲数も少なかったが、ラストはスタンディングになるなど、多いに盛り上がった。演奏曲は「ダライアス」シリーズのメドレー「ダライアス クラシックス」のショートバージョン、「ダライアスバースト」から「Good-bye my earth」、そしてラストは「ニンジャウォリアーズ」の「DADDY MULK」が演奏された。

 しかしここで終わりではない。スタンディングによるアンコールにより、「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」の「基軸となる曲(石川氏談)」という土屋氏の新曲「フリーダム」を披露。ボーカル曲ということで女性シンガーが登場し、パワフルに歌い上げた。

左上から石川氏、小塩氏、土屋氏。ラストの1枚は「フリーダム」を披露した女性シンガーパワフルな歌声に会場は酔いしれていた

その他

 イベントではこのほかにも「グルーヴコースター」や「Wizrogue~Labyrinth of Wizardry~(ウィズローグ)」の紹介コーナーも用意された。

 また、8月26日にウェーブマスターから発売される「タイトーデジタルサウンドアーカイブス -ARCADE- Vol.4」についても告知された。このアルバムではデジタル信号のママ収録されており、DA変換されるときに乗ってしまうアナログ特有のノイズが入っておらず、音質が格段に向上しソリッドな音質を実現している。会場でも音が流され、その違いに来場者もみな納得していた。

【「グルーヴコースター」紹介コーナー】

【「Wizrogue」紹介コーナー】

オープニングでは石川氏が「効果音の素材が欲しい」と切り出し、来場者の声を録音するという、公開番組らしい展開に。来場者もノリノリで応え、一気に番組が盛り上がっていた

(船津稔)