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IGSの名作アクションの爽快感をブラウザで実現! 「三国戦紀WEB」

開発者が語る、ゲームの魅力と日本市場への取り組み

5月取材



 「三国戦紀WEB」は、ライオンズフィルムが運営するオンラインアクションRPGだ。開発元はIGS。プレーヤーは三国志の英雄を操り、並み居る敵を倒していく。ド派手な演出の入ったスキルと、軽快なアクション性がウリの作品である。

 今回、ライオンズフィルムが開催した台湾へのメディアツアーで、IGS本社を訪問し、「三国戦紀WEB」の開発スタッフのプレゼンテーションにより、ゲームの内容を知ることができた。最新スクリーンショットと共に紹介したい。

関羽や孔明、オリジナルキャラクターが一騎当千の大暴れ

「三国戦紀WEB」のプロデューサーを務めるIGS莊智強氏
カットインの入るスキルも。レベル60程度で習得可能だという
ボスバトルの要素もある

 「三国戦紀WEB」はIGSのアーケードゲームシリーズ「三国戦紀」の面白さをブラウザゲームに盛り込んだ作品だ。「三国戦紀」はカプコンなど日本のベルトスクロールアクションの影響を強く受けた作品で、シリーズ1作目は1999年に発売している。

 シリーズはアジアで大きなヒットとなり、「三国戦紀2」、「新三国戦紀 七星転生」などいくつもの続編が製作された。日本語版が発売された作品もあり、日本での人気もあり、熱心な日本のファンのプレイ動画がネットでアップされている。日本のアーケード文化の影響を受けながらも独特の雰囲気、楽しさを確立したシリーズである。シリーズ最新作は、「三国戦紀WEB」と共に、PS4向けの「三国戦紀 Knights of Valour」があり、こちらは3月にクローズドβテストを行なっている。こちらの今後の進捗も気になるところだ。

 「三国戦紀WEB」の大きな特徴は、ブラウザゲームでありながら、アーケードゲームに劣らない打撃感やアクション性を実現しているところだ。キャラクターや背景はすべて2Dグラフィックスで描き起こされており、爽快なコンボで多数の敵をなぎ倒すことができる。

 ゲームシステムは「アラド戦記」に近く、MMO空間の街と、MO空間のダンジョンを行き来し、キャラクターを成長させていく。ダンジョンでは最大4人でのパーティプレイが楽しめる。エンチャントによるアイテムの成長システムや、1対1で行なうPvPといった要素も用意されている。日本語版制作にあたり、戦闘部分はゲームパッドの対応を予定しており、今回のデモプレイでもゲームパッドを使用して行なわれた。

 ダンジョンのユニークな要素としては「密室システム」がある。「敵を何分以内に倒す」、「ダメージを抑える」など、あらかじめ提示された条件を満たしてダンジョンをクリアすると、“ボーナスステージ”ともいえる“密室”に入ることができる。ここの敵を倒せばレアアイテムが入手できるという。

 現在90レベルまでのキャラクターの“目標”を設定しており、30レベルまではキャラク
ターを育てること、“戦闘道具”を集めることが楽しくなっている。レベル60までになると、スキルや戦い方をより洗練させ、キャラクターのより強力で効率的な戦い方を目指すようになる。

 また、“武将の収集”も大きな楽しみになってくる。そして90レベルでは強化された装備をさらに磨き上げる“鍛造”を行うための材料を集めたり、「神器」と呼ばれる装備をリスクを伴う強化を行っていく。また騎乗動物の収集も目標となる。台湾でポピュラーなMMORPGのシステムが、積極的に盛り込まれているのだ。

 現在台湾で実装されているプレーヤーキャラクター(職業)は6種類。「趙雲」、「貂蝉」、「孔明」、「関羽」、「張飛」、そして「三国戦紀」シリーズオリジナルキャラクターの「黄芸」だ。ソロプレイではNPCを3人加えて戦うことができる。仲間にできるのは、三国志の英雄達で、様々なキャラクターが登場する。武将はそれぞれ様々なスキルを持っている、NPCの武将は70人以上用意されており、それぞれ成長させることが可能。

 ライオンズフィルムは、ゲームの詳細や舞台背景、キャラクターイラストなどを今後サービス開始に向け、順次公開していく予定だ。日本のサービスに向けて、ゲームパッドへの対応、声優の起用などを予定している。声優は10人起用し、技のかけ声などが台湾版より豪華になるという。さらにサービス後の予定としては、日本版オリジナルキャラクターの追加も予定しているとのこと。こちらも今後発表される。

 開発チームやライオンズフィルムは、アクションゲームとしてのゲーム性、キャラクター性を楽しむ日本のユーザーに期待しているという。ブラウザでありながら本格的で激しいアクションが体験できる本作は、カジュアルでありながら奥深いゲーム性を実現している。「アクションの爽快感」、「ド派手なスキル」という2つのポイントを特に見て欲しいとのことだ。細かいシステムなども改良の要望を出し、日本のユーザーがプレイしやすい環境を検討しているという。

 最後に莊氏は、「今回日本のユーザーに向け、『三国戦紀WEB』は様々な調整を行なっています。本作が持っている、アクションの爽快感をたっぷり味わってもらえればと思います」と、日本のユーザーに語りかけた。

【三国戦紀必殺技ムービー】

【スクリーンショット】
武器強化や、PvPなど様々なシステムが用意されている。詳細は今後明らかになる予定だ

(勝田哲也)