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【スマホアプリ今日の1本】優秀なシステムでじわじわブーム!「ねこあつめ」
パクられて箔が付いた? 話題のねこ収集ゲームをプレイしてみた
(2015/4/22 12:48)
日々数多くの作品が栄枯盛衰を繰り返すエンタメ業界では、「パクられたら1人前」という認識が少なからずある。スマートフォン用タイトルもご多分にもれず、この群雄割拠のアプリゲーム時代にはパクり・パクられの例は枚挙にいとまがない。
アプリストアのラインナップを日々眺めていても、「今日も元気にパクってますな」という感想が心の片隅に浮かび上がってくるのが正直なところなのだが、今回ご紹介するiOS/Android「ねこあつめ」もパクられたことが話題になり、そのことで箔が付いた感じすらあるヒット作である。
「ねこあつめ」は、一軒家の裏庭のような「にわさき」にボールやクッション、ねこじゃらしなどを置いて、様々な「ねこ」を「ねこてちょう」に集めていくねこ収集ゲーム。「グッズ」と「エサ」を設置し、しばらくしてからアプリを立ち上げなおすと様々な種類のねこがグッズで遊んでいる様子が見られる。
筆者は本作が流行っているという噂を聞いてプレイしてみたのだが、このねこがとにかくかわいい。ボールを抱えてゴロゴロしていたり、ねこじゃらしを甘噛みしていたり、ダンボールの中に収まってみたり、ねこのまったりとしたじゃれ具合に思わず顔がほころぶ。
「ねこてちょう」への登録は、こうしたねこの様子を「撮影」することで初めて行なえる。「撮影」はねこの周辺を切り取る程度なのだが、フレームの場所は自分で調整できるし、ねこには微妙にアニメーションが入っているので、撮影のタイミングにもこだわることができる。同じねこに対していくつか写真を撮り、その中からベストショットをアルバムに登録できるので、完成していく「ねこてちょう」はオリジナルのものとなる。ねこてちょうを見せ合って、他のプレーヤーと比較するのも楽しい仕掛けだ。
ねこはタイミングを逃すと去ってしまうのだが、代わりに「お礼」を置いていく。「お礼」は「にぼし」と「金にぼし」の2種類があり、そのまま新たなグッズを買うための通貨として使用できる。「金にぼし」はより豪華なグッズと引き換えることができ、リアルマネーで購入することもできる。ただし辛抱強くねこと付き合うことで少しずつ溜まっていくので、課金周りも緩い印象だ。
ちなみに例え撮影タイミングを逃したとしても、「お礼」によって「来ていたこと」は確認できるので、以降のプレイの参考にできる。「まだ撮影していないあの子が来ている! 次は撮影しなくては!」と思わせる良くできたシステムだ。
ところで本作の配信が開始されたのは、2014年10月である。アプリ界隈でたまに起こる「じわじわブーム型」のタイトルなのだが、年が明けて1月ごろより人気に火が付いてその後は一気にランキングを駆け上がった。確かに良くできている作品なのだが、どこでブームに火が付くかはわからないから恐ろしいものである。
ちなみにどんなパクられ具合かというとねこをそのままいぬにした「いぬあつめ」だったり、「にゃんこあつめ」だったり色々あるのだが、今のところ「かわいげのあるパクり」といった感じだ。ここまで話題になるのもオリジナルの「ねこあつめ」に力がある証拠と言えるので、癒やされたい方、気になる方はプレイしてみるといいだろう。
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