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Xbox One、春期キャンペーン「春のゲーム祭り」を発表

アプリ好評でXbox Oneの利用時間3割向上、今後は本体の普及を狙う

2月21日開催



会場:日本マイクロソフト本社

 日本マイクロソフトは2月20日、東京品川本社にて春商戦に関する発表会を開催し、OfficeやSurface、Xboxなど、主力製品に関する春期キャンペーンの施策を発表した。本稿ではXboxに関する発表をレポートしたい。

説明を行なう井上氏
2~3月のタイトルラインナップ
2~3月に実施されるキャンペーン
「ゲームの箱」Vol2は「Minecraft for Xbox One」
発売が開始された白いXbox One。3月2日からは、また別のXbox One本体と絡めたキャンペーンがスタートするようだ

 説明を行なったのは、2月13日のゲームメディア向け説明会と同様に、日本マイクロソフト コンシューマー&パートナーグループ Xboxカテゴリーマーケティング シニアマネージャーの井上正之氏。

 井上氏は、Xbox Oneのローンチからこれまでを振り返り、これまでに60タイトルのゲームとアプリをリリースし、多くの時間をゲームに割いて頂いていると報告。特徴的な動きとして、毎月アプリの利用率が高まっており、ゲームの利用時間に加えて、アプリの利用時間が増えたことで、3割程度利用時間が増えているという。

 どのアプリかについては明示は避けたものの、第一興商のカラオケアプリ「カラオケ@DAM」は非常に好評で、本タイトルがXbox One利用時間の押し上げに繋がっているようだ。井上氏は、「Xboxならではの価値をお楽しみ頂いているのではないか」と分析。

 Xbox Oneでは2月から3月にかけて14タイトル(DLC等による重複も含む)のリリースを予定。これらのタイトルを盛り上げるために、Xbox Oneでは春期キャンペーン「春のゲーム祭り」を展開していく。

 井上氏によれば、ゲームファンはXbox Oneを新規購入するにあたって3つのポイントを重視しているという。曰く「自分に合ったゲームがあるか」、「新作タイトルに自分がやりたいゲームが出てくるのか」、「Xboxならではの楽しみがあるのか」。いずれにしてもゲームがXbox購入の原動力となっているため、それを促進するための施策を展開していきたいという。

 「春のゲーム祭り」の具体的な内容については、当日になるまで明かせないということで伏せられたが、井上氏に直接尋ねたところ、基本的には新作タイトルと共に本体の販売促進を狙ったキャンペーンであること、白いXbox Oneの5,000円割引が3月1日に終了するのを受けて、間髪を入れずにスタートするキャンペーンであるといったヒントをくれた。そこから推測するに、米Microsoftは、Xbox One本体の割引キャンペーンを継続し、本体を実質349ドルで販売しているが、日本マイクロソフトも基本的にそれに追従する形で、なおかつ日本らしいひねりを加えた施策を行なうようだ。

 また、現在進行中の施策「ゲームの箱」については、2週間から1カ月サイクルでの更新を計画。第1回は「Evolve」と「ScreamRide」だったが、3月掲載予定の第2回では、「Minecraft for Xbox One」を再プッシュするという。もう1タイトルはサードパーティータイトルとなるようだ。

 「春のゲーム祭り」は販売促進キャンペーンだが、それとは別に今後ユーザーが体験できる機会も提供していきたいという。とりわけ今年は、同社最大級のプロダクトとして「Windows 10」がリリースされるが、Xbox OneはWindows 10と非常に親和性が高いハードウェアとなる。Microsoftグループとしては、Windows 10を、Windowsのみならず、Xbox Oneの反転攻勢のきっかけにしたいと考えている。日本でどのような取り組みが行なわれるのか今後の動きに注目していきたい。

(中村聖司)