ニュース

「闘会議2015」、スクエニの新作はまさかのPS4「みんなでスペランカーZ」!

今度は1人で孤独な洞窟探検じゃない! ペットがついてくる!

1月31日~2月1日 開催

会場:幕張メッセ国際展示場4~7ホール

価格:
1,000円(一般入場券 前売券)
1,500円(一般入場券 当日券)
1,500円(一般入場券 2日通し券)
1,200円(優先入場券 1日指定券)
1,700円(優先入場券 2日通し券)

M.S.S Projectによる進行で発表会は行なわれ、後半は実況プレイが行なわれ大いに盛り上がった

 スクウェア・エニックスは、ティザーサイトで公開していたプレイステーション 4用「Project Code Z」を「闘会議2015」の会場で発表した。タイトルはズバリ「みんなでスペランカーZ」。公開された映像に「ある洞窟探検家がこの世に生まれ」と表示される否や会場は大きな歓声に包まれた。

 事前に公開されていた「Z」のロゴの中に大木のような絵が描かれていたことから「聖剣伝説」を想像する方も多かったようだが、実はTOZAI GAMESとのコラボによる「みんなでスペランカーZ」が新作タイトルだった。配信専用タイトルで、配信日は3月19日を予定。基本プレイ無料(一部アイテム課金あり)となる。

 ビデオでは「Z」のところでアニキこと水木一郎氏が「ゼェーーーーット!」と叫んでいるが、嘘か誠か新井氏は「アニキに受けてもらったから『Z』にしました」とタイトルを決めた理由を語った。

【みんなでスペランカーZ: 闘会議トレーラー】

 さらに会場には超豪華な面々が呼び込まれた。第1作目の「スペランカー」を制作したティム・マーティン氏、ファミコン版「スペランカー」を作ったスコット津村氏、そしてTOZAI GAMESで「みんなでスペランカー」のプロデュースを担当した坂野拓也氏がずらり勢揃い。坂野氏は「最弱の主人公と最強のメーカーが手を組んだらどうなるかまじめに追求した」ときりだし、スクウェア・エニックスに話を持って行くとまさかのOKをもらい、それからはとんとん拍子に話が進んでいったという。

 「スペランカー」シリーズの魅力を聞かれたティム氏は、「こんなゲーム他には無いでしょ?」とシンプルに表現。長く愛されていることについて「あり得ない」と笑いながら答えた。津村氏も「このゲームを一言で言い表すと?」と聞かれると、ズバリ「くそゲー」と答え会場から大きな拍手を浴びた。

 また「みんなでスペランカーZ」で冒険に挑む来場者に向け、「やれるもんならやってみろ。生きて帰ってこい!」と煽ると、津村氏は逆に「あきらめなければやれます。自転車と同じで、できるようになれるまで時間が掛かる。そこまで頑張って欲しい」とエールを送った。

スクウェア・エニックスの新井氏
「みんなでスペランカーZ」も手掛けている坂野拓也氏
第1作目を手掛けたティム・マーティン氏
日本のファミコン版を手掛けたスコット津村氏

 ここからは新規要素に関する発表の場に移った。基本的にはこれまで通り、最大6人まで参加可能なオンラインマルチプレイに対応した洞窟探検アクションとなる。基本プレイ無料でスタミナの設定はなし。難しいゲームなので、いくらでもプレイできるようにしてあるとスクウェア・エニックスの新井氏は語る。

 もちろんPS4ということで、グラフィックスの進化はスゴイく背景までキチンと描かれている。ただしそこは洞窟の中のこと。薄暗くなっていて、ヘッドライトで照らして初めてわかることも多い。のちのデモプレイでもわかることだが、キチンと周りを見て状況を把握し、情報を得ておかないとすぐに死んでしまうだろう。

 今回の大きな特徴のひとつはキャラクターの着せ替えが可能なこと。もちろんグラフィックスが変わるだけでなく、能力にも差が出るという。こうしてキャラクターを育成することで過酷な冒険を少しだけ楽にしてくれるとか。ではあの有名な「段差が克服できる」のかと言えば、それはできないのだとか。ちょっとした段差を越えられずに死んでしまうのは、「スペランカー」シリーズにとって重要な要素ととらえているからだという。コスチュームの入手方法は、洞窟内にある「石版」を割り、揃えることで入手できる。

 ちなみにキャラクターは今回男性だけでは無い。女性を選択することもできるようだ。そして、コスチュームも、女性専用のものも用意されている。

 もう1つの大きな進化点は、ペットの登場だ。これが非常に可愛らしくプレーヤーキャラクターの後ろをちょこちょことついてくる。癒しの存在ではおさまらず、特殊能力も有し、穴を掘って先に進めたり、助けてくれるときがある。ペットにはいくつかの種類があり、それぞれ能力差もある。ちなみに6人でゲームに参加した場合、ペットがいれば6人プラス6匹となり、画面はかなり派手なことになる。

 システム的には、助け合ってゲームを進めることが重要となるようだ。というのも、より多くのプレーヤーでクリアした方がアイテムのレア度がアップするのだという。例えば1人より4人、4人より6人出そろってクリアした方がアイテムのレア度はアップする。つまり、協力しながらより多くの人でクリアする方が有利なのだ。

 配信までそれほど間はあかないが、まだ隠し要素はありそうだ。実況プレイも大いに盛りあがり、面白いゲームに仕上がりつつあるようだ。

【スクリーンショット】
今回の大きな要素は着替えとペット。特にペットのかわいらしさは特筆的。ちなみに実況プレイでは、複数人が使うと落ちてしまう“枯れたツタ”にやられ死者が続出したが、上手く協力プレイで切り抜け、全員揃ってクリアし、大いに盛り上がった

(船津稔)