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「鉄拳20周年ファン感謝祭」新キャラクター「クロエ」と新システムを公開!
(2014/12/7 20:44)
バンダイナムコゲームスは「鉄拳シリーズ20周年記念イベント ファン感謝祭」を12月7日にバンダイナムコ未来研究所にて開催した。
「鉄拳シリーズ20周年記念イベント ファン感謝祭」は、シリーズ生誕20周年を記念して開催されたイベント。20周年記念スペシャルムービー上映の後、「鉄拳」プロジェクト代表の原田勝弘氏は「20年はあっという間に思える。始まったときはスタッフも色々苦労した。20代の若手、30代、40代のベテランプログラマーたちと始めて……。作り始めの頃は『ストリートファイター』禁止令なんて出たくらい2D格闘を遊んでいまして(会場笑)。やっぱり『バーチャファイター』とか、ああいうふうになりたいな! と皆で頑張った。『鉄拳3』ではスタッフがごっそりいなくなって『ゼロから作らなきゃ、これもう無理なんじゃないか?』という日もあった。ゼロから皆で作り直して、途中他社のサングラス、ガラの悪い人に名指しで絡まれはじめ(会場笑)」と冗談を交えつつコメント。
続けて「そういった紆余曲折を経て、最終的にはセガさん、AM2研の方と『一緒にやりましょうよ!』という話が『鉄拳4』のときにあり、『鉄拳5』からALL-NETを一緒にやり始め、気づいたら業務用も家庭用もコンスタントに発売し続け、家庭用にいたっては4,000万本という家庭用格闘ゲームとして世界一の数。2カ月くらい家に帰らないような作り方をしていたときもあったが、ファンの方々から……辛らつな意見も色々ありましたけど、みなさん応援の声があってこそ。ユーザーとスタッフの支えがあって、ここまでやってこれた。本当にありがとうございます」と感謝の意を述べた。
イベントではさまざまな催しが行なわれたが、もっとも高い関心が寄せられたのは、なんといっても「鉄拳7」新情報。今回は、新キャラクター「クロエ」と新システムのポイントが紹介された。
原田氏が「とても『鉄拳』のキャラとは思えない。僕も『えっ、これ本当に出すのか、お前ら?」と何回も確認した。僕は相当ビックリしました」という新キャラクター「ラッキー・クロエ」。スクリーンにムービーが映し出されると、会場からも「おおっ!」と大きな歓声とどよめきが沸き起こる。スペシャルゲストのユリコ・タイガーさんも、一目見るなり「かわいい! かわいすぎ! 決めた! コスプレをやってみます!」と非常に気に入った様子。
ファイトスタイルはダンス系。原田氏は「キャラの設定は意外なものが一杯ある。ここで全部はいえないけど、後々バックグラウンド的なものも(公開していく)。一風変わったキャラになっています。なんなら『鉄拳7』を(これから)始める方にもオススメ。なぜあえてこのキャラを今日発表するのかわからないですけど、インパクトありますね(会場笑)」とコメント。なお、まだ紹介していない新キャラクター、旧キャラクターも「たくさんいる(原田氏)」と補足。このあたり続報を心待ちにしたい。
新システムでは「パワークラッシュ」、「レイジアーツ」、「新しいやられかた」、「特殊スロー演出」の4つが紹介された。
「パワークラッシュ」は、相手の上段と中段技をくらいつつ攻撃できる、ちょっと変わったシステム。下段と投げには一方的に負けるが「使いどころはかなり考えなくてはいけない。逆に、初心者が壁に追い詰められたときは反撃で使いやすい(原田氏)」とコメント。ロケテスト中につき「発売時には性能が変わっている可能性もある(原田氏)」とした。
「レイジアーツ」は、体力が減った赤い状態のとき、レイジを消費してド派手な技を繰り出すシステム。一発逆転が狙える高威力の技を簡単なコマンドで出せるが、発動後はレイジ状態が失われてしまうのが難点。原田氏によれば、「レイジアーツ」を使わずレイジ状態を維持したほうが有利な場面もあるという。
追加要素としては、空中できりもみ状態になる新しい“やられかた”と“特殊スロー演出”が登場。やられかたは、「うまく空中コンボにまぜれば、普段より1~2発、空中コンボが増える」というもの。
特殊スロー演出は、お互い体力がギリギリの状態でクロスカウンター気味に技が交錯すると、「あしたのジョー」など往年のTVアニメでおなじみのスローモーション演出が発動。「プログラムで事前に判定するため、結果はどうなるかわからない。両者スカった場合は仕切りなおし。スーパースローみたいなこと、次世代的なゲームに見えません!? これ結構大変なんですよ! プログラム的には逆算して最初からやり直している。これは大会とかだと絶対に盛り上がる!」と紹介する原田氏も興奮気味。ロケテストでは、プレーヤー諸氏が「臨死体験」と表現。正式稼動のあかつきには、多くのロケーションをユーザーを盛り上げることだろう。