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「UBIDAY2014」を締めくくる、恒例「ラウンドテーブル」レポート
各タイトルの裏話をぶっちゃけトーク。「ディビジョン」と「Rainbow Six Siege」の日本発売は?
(2014/11/2 21:24)
11月2日に開催された「UBIDAY2014」のレポートは本稿で最後になる。「UBIDAY」をウォッチしている熱心な読者はすでにご存知かもしれないが、このイベントを締めくくるのはステージイベント「ユービーアイソフトラウンドテーブル」だ。
ユービーアイソフト代表取締役社長のスティーヴ・ミラー氏、マーケティングディレクターの辻良尚氏、PRマネージャーの福井蘭子氏がステージに登壇し、ビール片手に(!)ざっくばらんに裏話やユーザーの質問に答えるというイベントで、毎回ギリギリのポロリトークが披露されることもある。
今年は昨年までに比べると少し大人しくなった感もあるが、各タイトルに関する様々な話が披露された。本稿では意見や質問に対する答え、という形式でトークの内容をお伝えする。
「アサシン クリード ユニティ」の発売日が延期にならなかった理由は?
――「アサシン クリード ユニティ」について、海外では発売が延期されましたが、日本では予定通りに発売されますね。
福井蘭子氏: 普通だと日本での発売って、海外版の発売から大体1カ月後くらいになるじゃないですか。
でも今回みたいに遅れずに発売できるのであれば、他のタイトルももっと早く発売できるんじゃないですか?
辻良尚氏: それが意外と難しいんです。ゲームの完成版(マスター)が完成した後、プレス工場で生産して、倉庫に行って、そこから消費者の手元に届く……という流れになります。そして通常時は海外版のマスターが完成した後、日本のマスターが完成するので海外版と同時というのは難しいんです。
今回発売が延期されなかった理由は、ローカライズ部分の作業が全て終わっていて、延期の理由になった調整箇所がローカライズに関係のない部分だったからなんです。
福井氏: あとは社長が各方面にお願いして……というのもあったんですよね。
スティーヴ・ミラー氏: 土下座したり、色々ですね(笑)
辻氏: 最初は日本でも延期になるかな、と思ってました。
――プレイステーション 4/Xbox Oneと次世代機のみの発売になった理由は?
スティーヴ氏: 「アサシン クリード ユニティ」は舞台は、UBIの本社もあるパリなんですね。それでやっぱりパリを美しくカッコよく見せたいという思いがあって、専用設計にした方が高いクオリティを担保できるということで、こういう判断になりました。
――CEROレーティングは?
スティーヴ氏: 毎度おなじみのCERO Z(18歳以上のみ対象)です。
福井氏: 私は「『アサシン クリード』シリーズは一般人を殺害することができるからCERO Z」と聞いていたんですが、今作は一般人の殺害はできないですよね?
辻氏: 「アサシン クリード ブラックフラッグ」くらいから体の一部のいろんな部分が飛んだり跳ねたりするシーンが増えてきたので……というところですね。
あとは断面を塗りつぶしたり……とか、オリジナルのままだとCERO Zでも発売できないよね、っていう。他にもどうしようもない部分は布を掛けて見えないようにしたりというのはあるんですが、ミッションやシーンはカットしてないので、ゲーム内容は海外版と差異はありません。
「アサシン クリード ローグ」のXbox 360版が発売されない理由は?
――「アサシン クリード ローグ」が、PS3専用タイトルになった経緯は?
スティーヴ氏: 「アサシン クリード ユニティ」はパリの町並みを綺麗に見せたいということで次世代機専用になったんですが、一方でまだ次世代機を買ってないお客様もたくさんいらっしゃいます。
そういったお客様に対してどうするかとなった時に、「アサシン クリード ユニティ」の質を落とすわけにもいかないので、別作品を作りましょうということで本作が生まれました。
――海外ではXbox 360版も発売されますが、日本ではPS3だけですよね。発売されない理由は?
スティーヴ氏: そこは大人の事情……とごまかすことはできないですよね(笑)。
Xbox 360版のユーザーはXbox Oneに移行している様で、UBIが日本で発売するタイトルのXbox 360版の売り上げが落ちてきているんですね。
福井氏: それでXbox 360版の「ウォッチドッグス」の売り上げを見て決めていこうという話だったんですよね。
辻氏: Xbox 360版の「ウォッチドッグス」の売り上げが大体3,000本から4,000本の間くらいだったんですね。5,000本を切ると売るのは辛いな……というのが理由ですね。
当初「ザ クルー」のβテストは日本では行なわれない予定だった!?
――「ザ クルー」ですが、UBIのタイトルでβテストをやったのは初めてですよね。
スティーヴ氏: 最初は日本語版を想定していなくて、「え? 日本でやるの?」みたいな事を言われていて。
福井氏: 最初はキャンセルされそうな位だったんですが、スティーヴをはじめ、マーケティングの担当が東奔西走してくれて、なんとか日本語版でβテストが実施できました。
また北米を除くと日本からのβテストの接続数が2位だったので、そこも嬉しかったですね。
「ファークライ4」の発売日が遅れる理由とは?
――「ファークライ4」のCEROレーティングは?
辻氏: 「ファークライ3」の時はなかなか厳しくて、色を塗って対応したりとか、衣服を着せたりとか色々ありましたね。最終的に海外版とあまり変えずに発売できました。
スティーヴ氏: 今作も海外版にある要素は、基本的に日本版にもあります。ただ一部が見えなくなっていたりとか、そういった調整はあります。
――海外版の発売日が11月18日ですが、日本版は1月22日とかなり間が開いていますよね?
スティーヴ氏: これは調整する箇所がかなり多かったからですね。
辻氏: 北米では11月の末にブラックフライデーといって1年で1番物が売れる日があって、なんとかしてそこに間に合わせたくてスケジュールがギリギリという理由もあります。
作業的には1カ月程度の遅れで発売できたかもしれないんですが、お正月を挟んで色々なものが止まってしまうので結果的に伸びてしまいました。
ずばり「ディビジョン」は国内でも発売されるのか!
――期待タイトルの「ディビジョン」は国内でも発売されますか?
福井氏: 来年発売します!
スティーヴ氏: 発売日については、今はまだ何も言えません(笑)。
辻氏: ただそんなに長く待たない間に発表できると思います。
――「Rainbow Six Siege」は国内でも発売されますか?
辻氏: まだ最終決定ではないんですが、多分……。
スティーヴ氏: やりたいね! やる方向に持って行きたいなぁ……と。他にも色々あるんですが、言えないので続きは2015年のE3を楽しみにしてください!