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【スマホアプリ今日の1本】文字入力で「FF」世界を冒険! 「FF ワールドワイドワーズ」

スマホならではの“文字入力”がテーマ。かわいらしくもしっかりとしたRPGシステム

9月16日 配信(Android)

9月24日 配信(iOS)

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

スマホユーザーなら日々使っている文字入力で攻撃する。素早い入力がバトルで有利になる

 スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」シリーズはナンバリングタイトルを軸として様々な派生作品を生み出しているが、この度フリックで文字を入力して敵に攻撃していくという、スマートフォンならではのiOS/Android「ファイナルファンタジー ワールドワイドワーズ」が配信された、

 「ファイナルファンタジー ワールドワイドワーズ」は、画面に表示される文章を入力して敵と戦っていくタイピングRPG。2文字から10文字を超えるようなかなりの文字数までが登場し、フリック入力などで文字を入力する時間が短いほど大きいダメージを与えることができる。

 文字を入力させてゲームを進めていくというのは、古くはキーボード入力ゲーム「ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド」をiOSに移植した「ゾンビ打 FLICK OF THE DEAD」「ミクフリック/初音ミク」などがあるが、本作はRPGとしてちゃんと作りこまれている点で他にはないタイトルだ。

 バトルの進行はほどよくシンプルで、文字入力による攻撃と敵の攻撃が交互に行なわれていく。入力できる文字列は敵の数だけ表示され、文字列の横にいる敵に集中して攻撃できる。またプレーヤーは通常攻撃だけでなく、「ケアル」や「クイックトリック」といったアビリティの使用も選択できる。

 ゲーム中面白いのは、「FF」シリーズでは馴染みのある敵との会話シーンも再現されていることで、例えば本作で「ワールド1」のボスとして登場するギルガメッシュは「かかってこぉい!」、「出直してくるぜ!」などというセリフを話すが、この文章がそのまま文字入力対象となっており、入力が成功すれば攻撃もできる。特にボス戦ではセリフとその入力も楽しみながらゲームを進められる。

 また特徴的なのはキャラクターの成長要素で、キャラクターは戦闘による経験値でレベルが上昇していくほか、そのキャラクターに装備させた「アビリティ」もプレーヤーのレベルと共に成長していく「FF」らしいシステムになっている。また他の成長要素に「デコ」という装備式のアイテムがあり、これは名前に「強い」、「ルーキー」などの特定の言葉を足せるというもの。同時にステータスも上昇するため、「アビリティ」と「デコ」の組み合わせによってプレーヤー独自のキャラクター成長を考えることができる。

 本作は課金アイテム制が採用されているが、上記のような成長システムにより戦闘を繰り返せば無料でも長く遊べる。ただ手っ取り早くゲームを進めたいのであれば、キャラクターの入手やサポートアイテムの購入などに使用できる「ジェム」が購入できるようになっている。

 なお本作のビジュアルは、「シアトリズム ファイナルファンタジー」シリーズでもおなじみのかわいらしいイラスト調キャラクターが採用されている。文字入力という個人スキルに差が出るテーマではあるが、本作は基本的にはカジュアルに楽しめ、その上でやり込むこともできる。その点で、ぴったりの見た目と言えるだろう。

 「FF」シリーズとしては変わり種の本作だが、効果音やBGMは「FF」シリーズでもお馴染みのものを使用しており、またゲームを進めれば召喚獣も登場するなど「FF」シリーズの醍醐味もちゃんと押さえている。気になる方は、チェックしておいて間違いのないタイトルだ。

【スクリーンショット】
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(安田俊亮)