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「大和」は12万ポリゴン以上! 「World of Warships」のこだわり制作秘話

駆逐艦と戦艦が一覧できる技術ツリーの一部も公開

9月18日〜21日 開催(一般公開日 20日〜21日)

会場:幕張メッセ1〜9ホール

入場料:

前売り 1,000円

当日 1,200円

小学生以下無料

 ウォーゲーミングジャパンが出展しているオンライン海戦ストラテジー「World of Warships」の記事も本稿で3本目となる。これまで殆ど情報が明かされれなかったタイトルということもあり、情報公開が待ち望まれている1作だ。

 3本目となる今回の記事では、「World of Warships」グローバルディレクターのIvan Moroz氏へのインタビューと、9月18日に実施された「World of Warships」のスペシャルトークイベントより「World of Warships」に関する様々な情報を聞くことができた。

 既にお届けしている試遊レポートではわからなかった要素も詳細に説明されているので、本稿にも注目していただきたい。

E3時は非公開だった技術ツリーの一部が公開。Tier1の「香取型」からTier10の「大和型」まで

「World of Warships」グローバルディレクターのIvan Moroz氏
画面左上に各武装が表示されていて、自由にカスタマイズできる

 Ivan氏へのインタビューでは様々な点が語られたのだが、まずは初お披露目の技術ツリーから紹介したい。

 試遊レポートでは「5つの艦船から選択する」と紹介したが、α版の日本のTechツリーでは戦艦、駆逐艦が17艦用意されている事が確認できる。戦艦ツリーには日本で最も有名と言える戦艦「大和型」はTier10にあるのを始め、「金剛型」、「扶桑型」、「長門型」……とブラウザゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」でもすっかりお馴染みの各艦が並んでいる。これは駆逐艦ツリーについても同様で、右にある技術ツリーの画像はモニター直撮りなので少し見づらくて恐縮だが、拡大してチェックして頂ければ幸いだ。

 同社の他タイトルの様に各艦船は武装をカスタマイズすることが可能で、カスタマイズすると性能はもちろん、見た目も変化する。基本的に史実に基づいた改装が可能で、例えば「金剛型」に属する「金剛」、「比叡」、「榛名」、「霧島」は「金剛型」の船の武装をカスタマイズすることで再現できるようになっている。

 武装のカスタマイズにより戦い方も大きく変化するそうで、例えば機銃を増やし対空戦闘能力を重視したり、反対に主砲を増やして砲撃戦を重視するなど、ユーザーごとに特徴を出せる。

 今の技術ツリーには「駆逐艦」、「戦艦」しか表示されていないが、リリース時は更に「巡洋艦」、「航空母艦」の2タイプの艦船が追加される予定で、本作ではこれら4種の艦船が揃って初めてゲームバランスが整うように調整されている。日露戦争から第2次世界対戦末期までに建造・計画された艦船が登場し、正式リリース時点ではアメリカと日本の2カ国をあわせて合計80艦が実装されるとした。

 魚雷攻撃をメインに高い移動スピードを活かして戦場を動き回る「駆逐艦」、雷撃機や急降下爆撃機などの艦上機を使った対艦攻撃能力に優れる「航空母艦」、厚い装甲と強力な火力を備える「戦艦」、そして戦艦と駆逐艦の中間的な性能の「巡洋艦」とタイプごとに特徴と戦闘での役割が変化する。

 例えば「巡洋艦」は「駆逐艦」に対して非常に有効だという。「戦艦」ほどの火力はないが「駆逐艦」の装甲を破れる程度の主砲と、「駆逐艦」ほどではないもののそこそこのスピードで移動できるという理由からだ。実際のゲームプレイではこれら特徴の異なる艦船同士が各々の役割を果すことが必要になるという。

【初公開のテックツリー】
日本の「駆逐艦」、「戦艦」のTier1〜Tier10が確認できる

各艦船の再現度の高さ、表現の細かさは必見。「大和」モデル作成時の秘話を披露

「World of Warships」アートディレクターのTatiana Sagirova氏
ウォーゲーミングジャパンのミリタリーアドバイザーの宮永忠将氏

 続いて「『World of Warships』 スペシャルトーク」でアートディレクターのTatiana Sagirova氏とウォーゲーミングジャパンのミリタリーアドバイザーの宮永忠将氏から語られた、戦艦「大和」モデル作成時の秘話について紹介したい。

 試遊レポートでも紹介した通り、本作に登場する艦船の表現は本当に細かい。限界までカメラを近づけて見てみるとわかるが、かなりの細部まで表現されている。

 それもそのはず、Tatiana氏によると「例えば『大和』の場合は12万以上のポリゴンで構成されています。高射砲の部分だけで1,296ポリゴンで、一昔前のゲームキャラクターが3,000ポリゴン程度で表現されていることを考えると、いかに細かな部分まで再現されているかがわかると思います」ということだ。ちなみに通常時のプレイでは海で見えないスクリューなども詳細に再現されているという。

 宮永氏によるともちろん単に細かく作られているだけではなく、設計図を始め、手に入る限りのありとあらゆる資料を元に作成しているそう。さらに船体を作成した後も、機械工学を専攻しエンジニアとしてのキャリアもあるアートディレクターのTatiana氏、造船エンジニア、歴史コンサルタントなどによる厳しいクオリティチェックを経て、次の部分の作成へと移っていくのだという。

 宮永氏は、「本作の開発にあたりWargaming.net社は『どんな資料でも良いから欲しい』という貪欲な姿勢で資料を集めました。特に『大和』の作成時には、広島の『大和ミュージアム』にある資料が開発に大きく役立ち、チームメンバーが来日し4日間に渡って資料を集める程でした」と振り返った。「またこの様な姿勢のお陰で日本から資料を発信するだけではなく、逆にロシアから資料が送られてきたりと、様々な方面から資料が集まってきたので、今までにないレベルで再現されていますので、ぜひ見てみて欲しいですね」と自信たっぷりに話した。

12万以上のポリゴンで表現された戦艦「大和」

Android版の「World of Tanks Blitz」も開発中。iOS版とのクロスプラットフォームプレイも可能に

「World of Tanks Blitz」Product ManagerのRaman Bui氏
Androidタブレットで動作する「World of Tanks Blitz」のデモを見せてもらえた

 最後は、Wargamingスタッフ陣へのインタビュー中に語られた他のWargamin.netタイトルとして、スマートフォン・タブレット向けのオンライン戦車ゲーム「World of Tanks Blitz」の情報も紹介したい。

 「World of Tanks Blitz」は、6月28日にiOS版が全世界で正式にローンチされ人気を博しているが、現在「Andoroid版の開発」と「iOS版のアップデート」を目標に開発が進められているという。

 「Android版の開発」は順調に進んでいるようで、会場では実際にAndroidタブレットでプレイできた。プレイした限りではほぼ完成しているように感じたのだが、「World of Tanks Blitz」Product ManagerのRaman Bui氏によると、「Android端末はチップセットや機種が多岐にわたるので、できるだけ多くの端末で動作するように現在開発を進めています」とのことで、今冬を目処にAndoroid版も公開できる予定だという。

 もう1つが「iOS版のアップデート」。グラフィックスの向上や新コンテンツの追加などが進められているという。Raman氏は「PC版の『World of Tanks』にあるコンテンツはできるだけ『World of Tanks Blitz』でも遊べるようにしたい」と話し、デイリーミッションの実装やクラン戦の実装も視野に入れているという。もちろんiOS版のアップデートと同時にAndroid版もアップデートされるのでOSを越えて一緒にプレイできるとのことだ。

 「今後も新マップや新戦車のアップデートは続けていきますが、弊社のコンセプトである『Free to Win』というコンセプトは変わりませんので安心してください」と締めくくった。

(八橋亜機)