ニュース
SCEE、「gamescom 2014 Press Conference」でPS4のSystem Software 2.0を発表
「Metal Gear Solid V: The Phantom Pain」の最新映像公開
(2014/8/13 06:33)
Sony Computer Entertainment Europは現地時間の8月12日、ドイツのケルンで開催される「gamescom 2014」に先駆けて開催された「gamescom 2014 Press Conference」において、各種発表を行なった。
欧州最大規模のゲーム展示会となる「gamescom 2014」だが、欧州という土地柄か、今年も米国で開催される「E3」とはまったく違ったラインナップが揃い興味深い。全体的に雰囲気を重視した作風のタイトルが並んだ。また、デモプレイよりムービーによる紹介が中心となった。
そんな中、日本のゲームファンにとって何より重要だったのは、KONAMIの新作「Metal Gear Solid V: The Phantom Pain」の最新トレーラーが発表されたことではないだろうか。小島秀夫監督が登壇し、「オープンワールドで描かれた世界で、段ボールのより深い役割を紹介します」と語り、最新トレーラーが上映された。
ダンボールを被り隠れて行動するという点ではこれまで通りだが、段ボールに様々な柄が印刷されていることで、戦略が異なるようだ。ムービーでは「例えば……」と切り出し、ダンボールを被ったまま立つとダンボールに兵士の模様が描かれており、それを見て近づいてきた兵士を倒すシーンや、その他にも女性の姿がダンボールに描かれたダンボールに身を潜ませ、近づくと敵兵士が骨抜きになるシーンもあった。これまであったグラビアマガジンに相当するシステムも併せ持っているようだ。
また頭だけを隠すという「プレイステーション 4」の空き箱も登場。PS4の空箱をすっぽり被って頭だけ隠すというシーンも見られたが、これがどういった役割を果たすのかは不明。ちなみに倒した兵士を、フルトン回収するシーンもムービーに納められていた。
「gamescom 2014 Press Conference」ではJim Ryan氏が登壇。冒頭、PS4が1千万台突破したことを明らかにした。
そしてイベント半ばでは、System Software 2.0の機能を一部紹介。E3などでもその機能の一端は語られていたが、ソフトを持っていない友人と一緒に遊ぶことができる「Share Play」機能が紹介された。部屋で友人と一緒にゲームをプレイしているように、フレンド登録した友人とネットを通じて誘って遊ぶことができるようだ。
また、SHARE機能で動画をアップロードできる配信先にYouTubeを選択できるようになる。これには会場からも拍手が起こった。このほかにも、フレンドにコメントを残せるようソーシャル機能の強化も図られるようだ。
PlayStation Nowについても触れられた。ついにβテストを英国でも開始するという。「東京ゲームショウ 2014」あたりで日本でもβテストの告知が行なわれることを期待したい。
ゲームタイトルで有名なフランチャイズ関係では「Destiny」、「FARCRY4」に時間が割かれていた。9月からサービス開始となる「Destiny」は基本システムはFPSだが、ゲーム内世界で自分のキャラクターを育てていけるという点ではRPGともいえるゲームで、「非常に巨大なゲーム」とBungie Softwareの開発者も壇上で語った。「Destiny」の初のマルチプレーヤートレーラーが公開されると共に、エキスパンション1が12月に配信されると発表になった。
「FARCRY4」に関してはPS4バージョンのみの機能として、タイトルを購入していないフレンドとCO-OPプレイが可能となる「Keys to Kyrat」機能が用意される。「FARCRY4」の製品版には体験プレイを可能にするキーが10本同梱され、そこでゲーム世界で発見を楽しんで欲しいとコメントした。
また、PlayStation Vita用の「TEARAWAY」のPS4版とも言える「TEARAWAY UNFOLDE」が発表となった。2年前のGAMESCOMでPS Vita版が発表されたのだが、今回はPS4版のお目見えとなった。DUALSHOCK4のライトバーで懐中電灯のようにゲーム内に光を照らしたり、タッチパッドを使いギミックを解いていくシーンなどもデモンストレーションされた。