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【E3 2014】イカ×インクのカラフル陣地取りTPS「Splatoon」プレイレポート
インクをばら撒く新発想のシューティング。派手でカラフル、かつ幅広い戦略の可能性
（2014/6/13 19:38）
- 6月10日～6月12日開催（現地時間）
- 会場：Los Angeles Convention Center
イカとインクがコンセプトのWii U用対戦アクションゲーム「Splatoon（スプラトゥーン）」が、任天堂ブースにてプレイアブル出展されていた。
「Splatoon」は、4人対4人によるチームアクションゲームで、インクを発射して地面を自チームの色に塗り、フィールドを相手チームよりも多く塗りつぶせば勝ちとなる。またキャラクターは通常ヒトの姿だが、イカに姿を変えて自チームのインクの中を泳ぐことができる。インクに潜ることで、移動が早くなる、インク残量を回復するといったメリットが生まれ、また潜ったままじっと留まれば、敵から姿を隠すことができる。
ゲーム画面は3人称視点のシューティングのようだが、本作のポイントは相手を倒すことが最終目的ではないということ。いかにインクの幅を広げられるかが重要なので、銃の扱いが上手でなければ相手の裏手を狙ったり、身を潜めて自陣を守ることに徹してもいい。陣地をいかに広げていけるかを考えつつ、終始インクを発射しているような賑やかなプレイ画面になる。
実際にプレイしてみたが、面白いのはWii U GamePadを動かして視点と銃の狙いを変えられるという点。こうすることでWii U GamePadを動かして瞬時に狙いを変えながらインクを発射することが可能で、アナログスティックでカメラを動かすよりも直感的な操作になっている。
ただしデメリットもあって、視点のリセットとWii U GamePadを持っている位置を上手く把握していないと、操作しながらどんどん体が捻れてしまう。アナログスティックによってカメラ操作の補助があると良さそうだったほか、Wiiリモコンでの操作にも向いているように感じた。
ゲームプレイについては「敵を狙わなくてもいいシューティングゲーム」という発想が画期的で、ゲーム開始直後からバラバラとインクを撒いていく爽快感がある。きれいな場所を思いっきり汚せる楽しさに加えて、インクの色が非常にカラフルなのが視覚的にも楽しい。インクの撒かれていないところを攻める、すでにある自チームのインクを守る、相手の陣地に勇敢に攻め上がるなど、様々なプレイスタイルが考えられるので、一般の対戦シューターとは違った考え方で自分のプレイスタイルを確立させていくのも楽しい。
ちなみに本作の試遊は終日かなりの行列ができていたが、海外メディアが感想として「ニンジャっぽい」と言っていてなるほどなと思った。イカがそもそも忍者らしいシルエットだし、ヒトがイカに変身したり、水中をスイスイ泳いだり、身を潜めてインクに同化したりと、隠密行動的要素は多くある。その辺りの発想も、ぱっと見でわかるゲームのオリジナリティに一役買っているのかもしれない。
なお本作は4人対4人ということで、オンライン専用なのかを聞いてみたところ「今のところはそうだが、開発中なのでなんとも言えない」とのこと。オンライン専用でなくても楽しめそうなゲームシステムの新しさは十分に感じたので、続報と2015年の発売を楽しみに待ちたい。
