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精力的なアップデートでさらに進化する「タイタンフォール」スタッフインタビュー
チーター同士をマッチングさせた理由とは!? Xbox 360版の最大4,000円OFFキャンペーンも開始!
(2014/6/2 11:00)
日本マイクロソフトは、Xbox 360版「タイタンフォール」と、Xbox 360本体もしくはXbox LIVEゴールドメンバーシップとのまとめ買いで最大4,000円割引となるキャンペーンを、Amazonにて6月2日より6月16日に掛けて実施する(キャンペーンページはこちら。
本キャンペーン期間中は、「タイタンフォール」と対象のXbox Liveゴールドメンバーシップを同時購入した場合に合計金額から2,000円の値引き、対象のXbox 360本体を同時購入した場合は4,000円の値引きとなる。数量限定で在庫がなくなり次第終了するとのことなので、気になる方はお早めにチェックしてみよう。
アクロバティックな歩兵戦闘と巨大ロボの織りなす洗練された戦いを楽しめるXbox One「タイタンフォール」は、ワールドワイドで80以上の賞を獲得するなど高い評価を得、3月にはPC版、4月にはXbox 360版が発売され、ゲームバランスの改善など多くのアップデートを経て5月には第1弾となるマップパック「Expedition」の配信もスタートしている(Xbox 360版は6月予定)。今後もさらに継続的なアップデートとDLCの配信が予定されている模様だ。
本作を開発するRespawn Entertainmentでは、6月10日よりロサンゼルスで開催されるE3 2014に合わせ、今後のアップデートについて情報を公開していく見込みだ。それを目前にした今回、本作のコミュニティマネージャーを勤めるRespawn EntertainmentのAbbie Heppe氏にオンラインビデオ通話で話を聞くことができた。マルチプレイ専用のパッケージゲームとして独特の進化を続ける本作の開発・運営について様々な質問をぶつけてみたので、ご紹介しよう。
コミュニティマネージャー Abbie Heppe氏インタビュー
Respawn Entertainment コミュニティマネージャー Abbie Heppe氏:まずは最近の状況をお知らせしたいと思います。ローンチからおよそ3カ月間、目が回るほど忙しい日々を過ごしてきましたが、日本でXbox One版のリリースが決定したことについて、非常に嬉しく思っています。
本作はマルチプレイ専用のゲームですから、何百万人ものプレーヤーがオンラインでプレイしていて、そのコミュニティからバグの報告や様々な要望を受けながら本作のアップデートを続けています。アップデートには2つの系統がありまして、ひとつはバランスやバグの改善と、基本的な機能の追加含むフリーアップデート、もうひとつはマップなどの新コンテンツを含むDLCです。
これまでのフリーアップデートの内容についてはtitanfall.comで全て告知させていただいてきましたが、主には報告されたバグの改善、武器バランスの調整、「バーンカード」の追加や、新ゲームモードの追加、そして要望の多かったプライベートマッチの実装などを行なってきました。
DLCとしてはすでに3つのマップを含む「Expedition」をリリースしていますが、日本でXbox Oneが発売されるまでにさらに2つのマップパックをリリースする予定です。
さらに今後数週間で、私達が現在取り組んでいる要素について全く新しい新情報をお届けする予定です。そのうちのひとつは新しいゲームモードで、現在実装されているモードとは全く違う内容を準備しています。
──アップデートに関しては様々な取り組みをされているようですね。特に面白いと思ったのは不正対策です。チーターを単に追い出すのではなく、チーター同士だけでマッチングさせるというやり方には大笑いしました。どうしてこういう方法をとったのでしょう?
Abbie Heppe氏:マルチプレイヤーゲームはフェアな環境でなければ楽しめませんし、チート対策については特にPCゲーマーのコミュニティから強く要請されていました。とはいえ、私達としてはチーターであってもそれなりの環境でプレイする権利はあると思いましたので、チーター同士で戦わせるようにしたわけです。
──チーターでもゲームは買ってくれたから、ということですかね。
Abbie Heppe氏:それもありますが、チーターさんが他のチーターさんと相対した時に、何か思うところがあるのではないかという考えもありまして。
──チーター同士の“フェアな戦い”を強制されて、チートするのを馬鹿らしく思うようになればいいですね。それから、そもそものチート検出技術についてもここ数カ月で進展はありましたか?
Abbie Heppe氏:もちろんです。私達はにGameBlocksとFairFightというサードパーティのチート検出技術を使っています。私達が直接コードを書いているわけではないですが、プログラムは常に最新の状態に保たれていて、コミュニティの皆さんにも満足していただける状況になっています。
──5月にリリースされたDLC「Expedition」では、これまでとはちょっと違った角度で本作のゲーム性を活かすようなマップが収録されていましたね。今後予定されているマップパックではどのような方向性を考えているか、具体的なアイディアを教えて下さい。
Abbie Heppe氏:そうですね、「Expedition」では木に登って自在に立体機動をするような要素や、よりかっこいい戦い方ができるようデザインされていました。DLC第2弾以降についてはじきにお知らせしたいと思っていますが、やはりそういった新しい体験をお届けできるようにしたいと思っています。
──アップデートの方向性についてですが、「Titanfall」は非常に計算された、絶妙なバランスが構成されていて、これ以上複雑にしても、これ以上シンプルにしても崩れてしまうような危うさがあるのではと思います。新コンテンツの追加でそれを崩さないようにしていくのは大変むずかしいのではないかと思うのですが、そのあたりはどのように考えてゲームを製作していますか?
Abbie Heppe氏:ゲーム性についてはその通りですね。そこは私達が膨大な時間をかけて創り上げてきた部分です。例えば移動のアクションひとつとっても、常に全体のバランスを考えて調整しています。バランスさを保ったまま新しい体験を提供していことは確かに難しいことですが、開発チーム全体が「Titanfall」というゲーム全体の文脈を捉えたうえで、有機的に連携してゲームのデザインに取り組んでいます。
例えばどのような変更を加えるにしても、ゲームデザイナーやプログラマーが一同に会して、じっくりプレイをして確かめながら、カジュアル・コア両方のユーザーの志向を視野に入れつつ製作を進めています。その中で一貫して考えているのは、本作の世界観に添う形で、最大多数のプレーヤーがきちんとメリットを受けられるようにするにはどうすればよいか、ということですね。
──各マップの人気度や、タイタンの各種装備の使用率など、ゲームデザインの更新に必要な情報をユーザーのアクティビティから調査するなどの取り組みはされていますか?
Abbie Heppe氏:そうですね、世界中に設置されているゲームサーバーからたくさんのデータが集まりますので、様々な統計情報や、各コンテンツの人気・不人気などは常にチェックしています。ゲームデザイナーはそういった情報を頭に入れつつ仕事を進めていますし、私自身もたくさんのユーザーのフィードバックから情報を得て次の開発に活かしています。
──マップパックのほか、タイタンやパイロットの装備などガジェット面の追加や拡張は考えていますか?
Abbie Heppe氏:ガジェット周りについては現時点でお伝えできることはないのですが、コミュニティからのフィードバックも多い点ですし、そこはデザイナーチームも把握しつつ仕事を進めているところです。
──最近ではライブストリーミングやビデオアーカイブの形で他人のプレイを鑑賞する機会が増えていますが、その中でも「Titanfall」の達人のプレイは華麗で、見とれてしまうような面白さがあります。「Titanfall」は6対6のチーム戦ですし、eスポーツにも向いていると思うのですが、その方面で今後取り組んでいく予定はありますか?
Abbie Heppe氏:そうですね。「Titanfall」は誰にでも楽しめる作品であることが重要であるため、私達は本作をeスポーツに特化したゲームにするつもりはないのですが、eスポーツコミュニティからの強いフィードバックを受けてプライベートマッチ機能を実装しました。翌年までにはファントーナメントみたいなものの実施も考えていまして、そうすれば誰が一番強いのかがわかるようになるかと思いますよ。
──最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
Abbie Heppe氏:日本でのXbox One発売が決定したこと、「Titanfall」のXbox Oneをお届けできるようになることについて本当に嬉しく思っています。作中には日本に馴染みのあるイメージを込めた部分もあって、例えば「エンジェルシティ」というマップの桜の木がそうですね。日本でXbox One版がリリースされれば、世界中のプレーヤーとともに楽しむことができますね。9月になるのを楽しみにしています。
──ありがとうございました。