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【スマホアプリ今日の1本】神秘的なドット絵で彩られる名作「スキタイのムスメ:音響的冒剣劇」

Android版登場で5月6日までセール中! この機会にぜひチェックを

配信中

価格:500円(Android版は5月6日まで250円)

淡い配色と独特のドット絵センスで神秘的な世界が表現されている

 独特の色使いと特徴的なドット絵で表現された世界を冒険するアドベンチャーゲーム「スキタイのムスメ:音響的冒剣劇」のAndroid版が先日配信された。本作はSteam版やMac App Store版、iOS版もあり、配信から随分経っているが、今回はAndroid版での登場ということで改めて紹介したい。

 なおゴールデンウィーク期間の5月6日までは割引セール中で、通常500円のところAndroid版のみ250円で販売されている。

 カナダCapybara Gamesによる「スキタイのムスメ:音響的冒剣劇」は、およそ人間らしくないドット絵で描かれた人間達が登場するアドベンチャーゲームとなっている。プレーヤーはとある村に一騒動を起こす「スキタイのムスメ」を操り、神秘的な雰囲気の中で事件と謎を解いていく。

 本作のポイントとなっているのは、やはりその独特のグラフィックスだ。人間などの造形物をある程度簡略化する必要のあるドット絵という表現方法を逆手に取り、あえて極端な形にし、全体の色を抑えることで独自の雰囲気作りに成功している。特に人間の手足は異様に長く、細く、人間のようでもあり異世界人のようでもある不思議な造形だ。

 ゲームのストーリーは、プレーヤーが最初に手に入れることになる大型の本「絶世の大書」を神殿から持ち帰ったところから、平和な村に異変が起こり出すというもの。プレーヤーはスキタイのムスメと共に、突然として課せられた使命を果たしていく。

 操作はダブルタップでその場所に対して移動かアクションなどとなり、最大の特徴として縦持ち・横持ちを切り替えるシーンが挙げられる。本作の基本は横持ちでゲームを進めていくが、戦闘シーンなど「剣」を使う場面は縦持ちに切り替える必要がある。この持ち替え操作がなかなか新鮮で、縦持ちでは縦画面に適したUIになるのもよく考えられている。

 また音楽はカナダのシンガーソングライター、ジム・ガスリー氏が手がけており、サウンド面でゲーム賞を受賞するなど音楽的な評価も高い。ドット絵が神秘的という独特のアートワークにガスリー氏の「じっくりしっとり聞ける、プログレッシブロック」が加わることで、完成度は非常に高まっている。

 物静かで神秘的な雰囲気が好きという人には特にオススメだが、モバイルゲームの名作と言ってもいい本作に、まだプレイしたことがない人はこの機会にトライしてみるのもいいだろう。

【スクリーンショット】
ちなみに原題は「Sword & Sworcery」と実にシンプル。「スキタイ」とはウクライナを中心に活動していた遊牧民族のことらしい
主に戦闘シーンで縦持ちに切り替わる。ふとした時に使用することもある
「絶世の大書」を手に入れると登場人物(犬も含む)の気持ちが知れるようになる。過去ログとして役に立つほか、それぞれの心情もうかがい知れる
iTunesで購入

(安田俊亮)