ニュース
【スマホアプリ今日の1本】しりとりで学園バトル! iOS/Android「口先番長」
テンポの良さと激しい演出で“しりとり”が大きく進化。「まゆゆ」もOKな語彙数に脱帽
(2014/4/18 00:00)
暴力ではなく「しりとり」でタイマンを張っていく“しりとり格闘ゲーム”iOS/Android「口先番長」が熱い。
ルールは制限時間40秒の中で、自分自身で“セルフしりとり”をしていくもので、点数をより多く稼ぎ、ターン数を重ねて相手の体力を0にすれば勝利となる。長い言葉や濁点、小文字を入れると高得点となるが、しりとりに使える文字はランダムに決まる25文字となっている。
制限時間が終了すると答え合わせといった感じでお互いの攻撃が始まり、入力が早かった順に攻撃が行なわれる。なお攻撃には「コンボ」があり、3文字以上の言葉を重ねるほど点数にボーナスが入る。
面白いのは、しりとりという誰でも知っている遊びをテンポの良さと激しい演出でエキサイティングにまとめている点だ。時間制限、使用文字の制限が入り、さらにモタモタしていると相手の攻撃を一方的に喰らわなくてはならないプレッシャーによって、独特の緊張感を生んでいる。
言葉をパッと思いついても使用可能文字の中に入っていなかったり、焦って言葉すら思いつかない事態もよく発生する。それゆえに長い言葉が決まった時の爽快感は格別で、4文字以上で制限時間が伸び、さらに5文字以上で攻撃時にカットイン演出が入る。もちろん点数も高くなるので、リスク覚悟で長い言葉を狙っていくのが醍醐味となっている。
ちなみに使用可能文字は1ラウンドにつき5回まで変更可能(それ以上は有料アイテムが必要)なので、ガチガチに制限されているわけではないが、どのタイミングで変更するかの駆け引きも勝負のポイントとなっている。
また50万語以上という語彙数も驚異で、一般名詞から俗語まで網羅されているというのも面白い。芸能人や商品名もOKとなっており、例えば面白かった所では「まゆゆ」も入力可能だった。CPUの対戦相手にも、ゲーム関連、漫画関連、音楽関連などのマニアックな言葉を連発してくるボスがいて、知らない言葉の勉強になったりもする(登場した言葉はその場で検索できる機能付き)。
そして、割に知的なゲームを学園バトルものの世界に仕上げ、バカゲーの雰囲気で包んでしまったセンスも評価したい。荒唐無稽なストーリーとキャラクターが続々と登場するが、そもそものしりとりも言葉を荒唐無稽に連続させる遊びであったりするので、これが意外にしっくりくる。
同じ「しりとり」をテーマにしたものでは、アナログゲームの「ワードバスケット」をプレイした時の印象によく似ており、これがデジタルゲームとしてさらに進化させたようなプレイ体験となっている。「もじぴったん」とはまた違った言葉を使ったゲームになっているので、興味のある人はぜひプレイしてもらいたい。
(c) filament Inc./ Sony Music Entertainment (Japan) Inc.