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ペンデバイス採用のMOBA系戦略アクション「Wonderland Wars」ロケテスト開催中!

実際にプレイしてわかったこともレポート

4月11日~13日 10時~23時30分 開催

会場:クラブセガ秋葉原 新館(東京都千代田区)

プレイ料金:2プレイ300円(+100円でカード1枚追加)

 セガは、4月11日から13日まで、今秋稼動予定のアーケード用「MOBA(Multiplayer-Online-Battle-Arena)」系戦略アクションゲーム「Wonderland Wars」のロケテストをクラブセガ秋葉原 新館の4階にて実施している。本稿ではロケテストスタート直前に実施されたメディア向け先行体験会でわかったことを中心に、ロケテストの様子をお届けする。

設置台数は8台。ランクアップによるキャスト(キャラクター)追加やロケテスト参加特典があるのでAimeカードを用意しておきたい
店舗オープンと同時に多くの来場者が。本作への期待の高さが伺える
店内にはキャストの特大ポスターや設定資料なども展示されている

直感的なペンデバイスでプレイする「MOBA」系戦略アクション

敵のゲージをなくすか、制限時間(7分)終了時に敵よりゲージが多ければ勝利だ

 アーケードゲーム史上初となる4vs4の「MOBA」系戦略アクションゲーム「Wonderland Wars」。

 本作では、敵軍ゲージを0にするか、制限時間(7分)終了時に敵軍よりゲージが多ければ勝利となる。ゲージは、城への攻撃、敵拠点の破壊、敵キャスト(プレーヤー操作キャラクター)の撃破により減少する。

 拠点や城からは、それぞれの陣営の兵士たちが出現し(拠点が破壊されると兵士が出現しなくなる)、自動で行動し、敵と対峙すると自動で戦闘を行なう。自軍の兵士は敵を攻撃するだけでなく、敵の攻撃に対する盾ともなる。キャストの近くにいる兵士は能力がアップする(範囲は視覚化されていない)ので、共に戦うことが重要だ。なお、これらNPC兵士の撃破はゲージに影響しない。

 キャストが撃破されると、LVを維持して拠点からの再出撃となる。また、やられそうにになったら「帰城」ボタンを押せば、詠唱に時間がかかるが瞬間移動し、城に戻ることはできる。

 また、マップ上にある回復の泉に近寄れば、時間経過でHPを回復することができる。

【画面の見方】

 操作はボタン付きのレバー+特殊ペンデバイスを用いる。キャストはレバー入力方向へ移動し、レバー上部にあるボタンを押すことで回避行動をとる。回避は一定距離を素早く移動するものだ。敵のスキル発動が確認できたり、敵弾が迫った場合などに活躍する。

 ペンデバイスは、画面をタッチしたり、線を引いたりすることで攻撃が可能。また、ペンデバイスにはボタンが付いており、こちらはスキルの発動時に使用することになる。

ボタン付きのレバーとペンデバイスを使って操作する。写真のように左手でレバーを、右手でペンを持って操作するのが一般的だろう。レバーは左手親指で操作し、レバー上部に位置するボタンは手前に引いて使用するため、左手の人差し指や中指を添えて使うことになる

 「ノーマルショット」は、射程内にいる敵をこすることで発動する。射程内のクリティカルゾーンに敵を捉えている場合には威力が増加する。

 「ドローショット」は自キャストから線を描くことで発動する攻撃手段。1度使用すると、再使用までに時間が必要になる分、ノーマルショットよりも威力は高い。キャストにより、弾道を自由に描ける「フリースタイル」、指定ポイントを中心に範囲攻撃する「ポイントスタイル」、高速の直線攻撃「ストレートスタイル」と、3つのスタイルのいずれかに分類される。

 ドローショット発動までは少し時間がかかり、敵からもスキル発動が確認できるため、敵キャストを狙うなら、回避先を予想してうつといい。

【ノーマルショットとドローショット】
【3つのスタイル】
「ドローショット」はペンデバイスでラインを描いてから発動する

 (デジタル)カードの使用にもペンデバイスを使用する。カードには、描いたラインに沿って(ラインを描いているところは敵からは見えない)攻撃や回復効果が発生する「スキルカード」、戦闘中1度だけ使用できる「アイテムカード」、パラメーター上昇といった特殊効果が得られる「アームズカード」がある。このカードは戦闘終了時に1枚獲得できる(終了時に1クレジットを追加すればもう1枚獲得可能だが、継続プレイはできない)。

 スキルカードのスキルを発動するには、まずスキル使用可能レベルまでキャストのレベルを上げることが必要。次にカードを選択し、ペンデバイスにあるボタンを押し、カードに記載されたラインを描けばスキルが発動する。

 キャストのレベルは、1プレイごとに1からスタート。敵キャストや兵士を倒すことで得られる経験値によって上昇していく。敵キャスト撃破時に得られる経験値は対象のレベルに依存するため、対象が高レベルであればより多くの経験値が得られる。また、ドローショットを敵キャストに当てることでも経験値は得られる。

 スキルには様々な効果があるが、中でもキャストのレベルが5になると使用可能になるワンダースキルは、1戦闘につき、1回しか使用できないが、自身が巨大化するなど、かなり強力なスキルになっている。

【スキル】
他にもペンデバイスでは、ペンを振ることで「近接攻撃」、敵拠点に密着した状態でタッチし続けることで「拠点攻撃」ができる

 今回のロケテストで使えるキャストは4人。「サンドリヨン」と「美猴」は初期から使用可能で、「リトル・アリス」と「ピーター・ザ・キッド」はランクを上げることで使用可能となる。正式稼動時はこれ以上にキャストが増える。

【ロケテスト使用可能キャスト】

 それぞれ、ドロースタイル、クリティカルゾーン、パラメーター、特性、スキルが異なる。画像をご覧いただけるとわかる通り、クリティカルゾーンはキャストによって異なり、基本は前方に位置している。このゾーンは自キャストの位置に応じて決まっており、画面右に位置する視点切り替えボタンで前後を切り替えることができる。

 キャストの性能は様々。相手の裏をかいて後ろに回ったりする戦法をとるなら、周囲に味方キャストがいないとパラメーターが上がる特性を持ち、防御力が高い美猴を選択するなど、プレイスタイルに応じて使い分けてもらいたい。

 ちなみに相手の裏をとるなら、マップ中央のレーンを利用したい。このレーン内にいると敵のミニマップに自キャストの位置が表示されず、左右、奥と好きな位置から抜け出せる。もちろん、中央レーン内で敵キャストをばったり遭遇する可能性もあるので、油断は禁物だ。なお、本ロケテストでプレイできるマップは1つだけに限定されている。

 メディア向け先行体験会では、各キャラクター1回ずつプレイすることができた。初期から使用できる「サンドリヨン」はパラメーターのバランスが良く、「美猴」は耐久力が高いため、どちらも使いやすい印象。ランクアップで解放される2名は、「リトル・アリス」はノーマルショットで敵の移動速度を下げる、「ピーター・ザ・キッド」は範囲ヒールが可能など、補助的な能力に優れるが、耐久値が低く、上級者向けのキャラクターと言えるだろう。

ロケテスト初日の4月11日には、マメール役の声優・磯村知美さんによるデモプレイが行なわれた。ロケテスト初日ながらヒールスポットで敵を待ち伏せするプレーヤーがいるなど、JAEPO 2014でプレイしたCPU戦とは大きな違いを感じたという
「三国志大戦」などで知られるセガの大原 徹氏が本作の総合ディレクター。メディア向け先行体験会では、大原氏自らゲームをレクチャーしてくれた。今回のロケテストに関して「まずは純粋に楽しんでもらいたい。アンケートを実施しているので、その結果を見て、次のステップにつなげたい」と意気込みを語ってくれた

 レバー+ペンデバイスの操作は快適。気持ちよく直感的にキャラクターを動かすことができる。ゲームルールもシンプルで、「Dota 2」や「League of Legends」のような「MOBA」系ゲームをプレイしたことがなくてもすぐに遊ぶことができるはず。ただ、操作に関しては、ペンデバイスを立ててプレイすると、自分の手で画面を覆ってしまいがちなので、ペンを寝かせ気味にするといいだろう。

 チーム戦のため、勝敗の行方はチーム全員の動きに大きく左右される。ロケテスト時点では1人で参加し、キャストを決定した後、ランダムでマッチングされるようになっていた。チームメンバーに役割分担するなら、始める前に先に役割を決めておきたいところだが、1店舗でのテストのため、現状はなかなかむずかしいだろう。ランクに応じてプレーヤーの実力も均衡してくるだろうが、製品稼働時には店内でチームを組んで参戦する仕組みなども入れてもらいたいところだ。

 チーム戦に欠かせないコミュニケーションに関しては、簡易チャットに加え、ミニマップ上にペンで線を引くことで指示を出したり、自分の行動ルートを示すといった機能がある。限られた時間でのプレイだったため、基本的には拠点を攻略するというよりは、ペンデバイスとレバーによるアクション要素を重視した、回避と攻撃の打ち合い=キャスト同士の叩き合いに終始していたが、ゲームに熟達したメンバーでの戦いも見てみたいところだ。

 本日から3日間開催されるロケテスト。300円で2プレイできる。1プレイごとに1枚カードがもらえるが、100円を追加することでもう1枚カードがプレゼントされる。つまり1回2プレイで最大4枚カードがもらえることになる。

 なお、整理券制となっており、カウンターに行けば整理券をもらえる。初日すでに多くのプレーヤーが訪れており、順番待ちはかなりのものになっている(2時間ほどだそう)が、既報の通り、「ロケテスト参加称号」といった特典も用意されている。興味のある方はクラブセガ秋葉原 新館に足を運んでみてはいかがだろうか。

(木原卓)